タイ語の会話能力が確実に上達する方法【後編】~タイ人からの質問への答え方

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前回の記事では、タイ語会話の効率的な習得方法として、

相手から聞かれた疑問文をそのまま疑問文で繰り返す

という方法を、ご紹介しました。

まずは、タイ人からの疑問文を、そのまま丸暗記してしまおう、というわけです。

疑問文に対して確実に正しい文章で答える方法

でも、相手の疑問文をそのまま繰り返すだけでは、

質問の答えになっていませんよね。

そこで今回は、相手からの質問に対して

「どのように答えればいいのか」

ということについて、ご紹介します。

まず「私は」と言って答える

相手から何かを質問されて、
その疑問文の内容を、
完全に把握できたら、

タイ語で文章を作って、答えてみましょう。

しかし、なんと答えればいいのか、
正しい文章が思いつかない、
ということも、往々にしてあります。

そこで初めのうちは、完璧に答えようとせず、とりあえず、

「私は~…」

とだけ答えてみましょう。

タイ語で「私は」は、

男性は「ผมポム」
女性は「ฉันシャン」

と言います。

具体的な例として…

例えばタイ人から、

「ซื้ออะไรมา」
スー・アライ・マー
(何買ってきたの?)

と、聞かれたとします。

前回ご紹介したように、
まずは、相手が言った通りに、
復唱します。

スー・アライ・マー
(何買ってきたの?)
スー・アライ・マー
スー・アライ・マー…

これで、

「ซื้ออะไรมา」
スー・アライ・マー
(何買ってきたの?)

の疑問文は、マスターできました。

ではこの疑問文に対して、
答えてみましょう。

まずは、

「ผมポム/ฉันシャン(私は~)」

と言いましょう。

※ちなみに、タイ語会話では多くの場合、主語は省略可能です。ここでも、「あなた」に質問していることが明らかなので、答えに「私は」は要らないのですが、ここは作文の初歩ということで、「まず主語を言う」という練習をしておきましょう。

あなたが

「ผมポム/ฉันシャン
(私は~)」

と言えば、

この時点で相手は、

「自分の質問に答えようとしてくれている」

ということに気がつきます。

そのとき相手のタイ人は、
あなたが答えるべきタイ語を、
教えてくれようとするはずです。

相手のタイ人が、
最も自然なタイ語を
あなたに教えてくれるのですから、

あなたは無理に、
自分で考えて
作文をする必要はないんです。

相手が教えてくれた答え方を、
真似して答えれば、

それが満点の回答です。

相手が聞いてきた疑問文の動詞を使って答えるようにする

「もうちょっと自分で答えを考えたい」

という人は、動詞まで言ってみましょう。

タイ語の語順は
主語動詞ですから、

「私は」の次には動詞がきます。

この時、

相手が聞いてきた疑問文の中で使われていた動詞を、使用するようにします。

上記の

「ซื้ออะไรมา
スー・アライ・マー
(何買ってきたの?)」

の例で言えば、

動詞は、
「ซื้อスー(買う)」
ですよね。

そこで、

「ฉันซื้อシャン・スー
(私は買った)」


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と答えます。

これだけでも、
すでに主語動詞を答えることができています。

次は、最も大切な、
答えるべき目的語です。

相手のタイ人と一緒に、模範解答を作成する

次に、

何を買ったのか、

「物の名前」を答えるわけですが、

初心者の段階では、これは相手のタイ人に聞いた方が早いです。

そこで、あなたは、手提げ袋に入っているお菓子を指差して、

逆に、相手のタイ人に対して

「อะไรアライ(何?)」

と、聞いてみましょう。

相手はその名前を、

「ขนมカノム(お菓子)」

と教えてくれます。

これで、主語、動詞、目的語が揃いました。

これらをつなげれば…、

「ฉันซื้อขนม
シャン・スー・カノム
(私はお菓子を買いました)」

または、

「ฉันซื้อขนมมา
シャン・スー・カノム・マー
(私はお菓子を買ってきました)」

という、「主語+動詞+目的語」の完璧な文章が、完成します。

※ちなみに文末に「มาマー(来る)」をおくと、「~してきた」という現在完了のような意味になります。

意味としては現在完了なんですが、英語よりもはるかに簡単ですよね。笑

この「マー」があってもなくても、どちらも正しいタイ語ですが、タイ語として自然なのは、後者の方です。

これについては、【行ってきた/買ってきた】は何と言う?の記事で、詳しく紹介していますので、併せてご覧ください。

まとめ

それでは今回の例文を、
もう一度見てみましょう。

相手からの質問は、

「ซื้ออะไรมา
スー・アライ・マー
(何買ってきたの?)」

そして、その疑問文に対する答えは、

「ฉันซื้อขนมมา
シャン・スー・カノム・マー
(私はお菓子を買ってきました)」

となります。

これで、疑問文とその答え、ワンセットとなる2つの文の受け答えが、マスターできたわけです。

大事なことは…

初級の段階では、
自分で作文をしても、

間違っていたり、
自然でないことが多いので、

ネイティブのタイ人が言うのをそのままマネしたほうが確実、ということです。

今回の例で言えば、

「何買ってきたの?と聞かれたとき、タイ人はどのように答えるのか」

ということです。

このようにして、日々の生活で使用する受け答えの文章は、

できるだけネイティブに手伝ってもらいながら、使える文章のレパートリーを増やしていきましょう。

また、その際は、必ずメモを取っておくようにしてください。

そうすれば、2回目、同じ質問をされた時に、思い出しやすくなります。

日常会話では、そんなに長い文章は登場しませんので、

質問と答えのセットを、何回か復唱しているうちに、

会話のフレーズが、自然に暗記できていきますよ!

以上、

「タイ語の疑問文に対して、確実に正しい文章で答える方法」でした。

【前編】【後編】を合わせてお読み頂き、ありがとうございました。

●初めのうちは、自分で無理に文章を組み立てようとせず、タイ人に教えてもらいながら、正しい受け答えを1つずつ覚えていく。

●タイ人の答え方を覚えるのが、最も確実。

→【前編】に戻る


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