タイ語で「麺が固い/柔らかい/歯応えがある」は何と言う?【タイの麺屋台でカタ麺を注文する方法】

ftanuki / Pixabay

タイで麺料理を食べていて、

「歯ごたえがなくて、ちょっと物足りないかも…」と、感じたことはありませんか?

今回は、タイで麺料理を注文するときなどに使える、「麺かため/麺やわめ/コシがある」などに関するタイ語フレーズを、ご紹介していきます。

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「固い/柔らかい」はタイ語で何と言う?

まず、基本的なタイ語の語彙として、

「固い/柔らかい」

この2つの形容詞を押さえておきましょう。

それぞれ、

●固い ケェン
●柔らかい ヌゥム

と、言います。

では、ケェンとヌゥム、この2つの形容詞に、否定や強調の組み合わせも、練習しておきましょう。


แข็ง, ไม่ แข็ง, เอา แข็งๆ หน่อย
●ケェン 固い

●マイ・ケェン 固くない

●アオ・ケェンケェン・ノォーイ
固いのをください

นุ่ม, ไม่ นุ่ม,เอา นุ่มๆ หน่อย
●ヌゥム 柔らかい

●マイ・ヌゥム 柔らかくない

●アオ・ヌゥムヌゥム・ノォーイ
柔らかいのをください

↓音声はこちらから

「固いのをください」と言うときは?

これらの表現のうち、最も重要なのは、3つ目の「依頼」の表現です。

文末に「ノォーイ」や「ハイ・ノォーイ」を付けると、

「~してくれませんか?」

という、丁寧な依頼文になります。

またこの時は、形容詞を2回繰り返すことが多いです。

そのため、

「ケェン(固い)/ヌゥム(柔らかい)」はそれぞれ、

●ケェンケェン
(固く・固いやつ)

●ヌゥムヌゥム
(柔らかく・柔らかいやつ)

と、なります。

「固さ」に対する価値観の違い

以上は、あくまでも「語学」としての側面です。

しかし、私たちが外国語を話すときは、「言語」そのものよりも、

さらにもう一歩、深く踏み込んで、考えなければならないことがあります。それは…

「現地の人は、そもそも、どういう言い方をするのか」

というポイントです。

水上マーケットの麺屋台

今回の「固い/柔らかい」のテーマで言えば、タイの人は一般的に…

「柔らかいものは美味しい、
固いものは美味しくない」

という価値観を持っています。

そのため、タイでは少なくとも20世紀ごろまでは、

「麺の歯ごたえ」という概念は、ほとんど無い状態でした。

これは、マジな話です。

私が以前、実際に耳にした、次のようなエピソードがあります。

フランスパンを酷評していた中流のタイ人女性

当時、タイ~ラオスの国境を陸路で越える旅行がメジャーになり始めた頃、

タイ人の中流風の女性が、ラオスからタイに戻ってきて、こんなことを言っていました。

「ラオスは貧しいから、パンが固いのね。

タイのパンは、柔らかくって本当に美味しいわ!」と。

ラオスの名誉のために一言付け加えておくと…

ラオスはフランスの植民地だったため、固くて長い、いわゆる

「フランスパン(バインミー)」

が、広く普及しています。

フランスパンのサンドイッチ(バインミー)

フランスパンのサンドイッチ(バインミー)

要は、このタイ人女性は、

フランスパンという存在を知らなかった、ということ。

そして、そのために、

「ラオスは貧しい
→ラオスのパンは固い
→ラオスのパンはおいしくない」

という、極めて偏狭な発想と発言をしてしまった、ということです。

こういうのは、
タイの新興中流階級にありがちです。

「知らない」というのは、
本当に恥ずかしいことですね。

こんなにおいしいのに…

ビエンチャンのサンドイッチ屋台。絶品!

ビエンチャンのサンドイッチ屋台。絶品!

自動翻訳で訳してみた結果…

今回の記事でご紹介している「麺かため」のテーマは、

上記のタイ人女性のセリフに、全て集約されています。つまり…

「一般のタイ人は、固いものは美味しくないと思っている。」

ということです。

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そのため、「コシがある/弾力がある/歯ごたえがある」

こうした意味を表すタイ語は、ありません

試しにオンライン翻訳で「歯ごたえ」と日本語で入力したら、

「噛んだ時、歯に当たる感触」

という、極めて機械的なタイ語の直訳文が表示されました。

要は、タイ語では、「歯ごたえ」というものに、

何らプラスの価値を見出していない、ということなんです。

これでは、「歯応えプリーズ」という文を、タイ語に翻訳しようがありません。

タイでもようやく「カタ麺」が認められ始めた

21世紀、タイで空前の日本食のブームが始まって、

「麺にはコシがあったほうがいいらしい」

ということが、ようやくタイでも、少しずつ認知され始めました。

しかしそれでも、当時この概念を理解できていたのは、都市部の学生や、一部の知識層、富裕層だけです。

世間一般のタイ人にとっては、今なお「固いものは美味しくない」という認識なんです。

異文化理解とはこういうこと

今回の記事では、「固い」や「固くしてください」というタイ語表現を、一応、ご紹介しています。

でも、そのタイ語の意味を理解できるタイ人は実は少ないかもしれない、という危惧があるんです。

なぜなら、

いくら完璧なタイ語であっても、そのタイ語で表現された概念を、相手のタイ人が理解できないことがあるからです。

↑これ、けっこう重要なポイントなので、もう一回言っておきます。

「完璧なタイ語を話しても、タイ人に伝わらないことがある」

そして、話は若干飛躍しますが、つまりはこのことが、「異文化理解」ということになります。

最も通じやすいタイ語のフレーズ

以上のことを踏まえた上で、

「タイのラーメン屋で、カタ麺を注文したい!」

という時、タイ語でどのように言えばいいのか。

若干長いタイ語文ですが、「カタ麺党」の人にとっては、重要なフレーズですので、

タイ語文全文と音声を、ご紹介しておきます。

ลวกเส้นแป๊บเดี่ยวก็ได้นะคะ,เราชอบกินแข็งๆค่ะ
「ロヮック・セン・ペップディアオ・コダーイ・ナカァ、
ラオ・チョォープ・ギン・ケェンケェン・カァ」。

日本語に訳すと、

「麺のゆで時間は、ほんのちょっとでいいです。私は、固い麺が好きなので。」

という意味になります。

つまり、「固さ」という主観的な希望をリクエストするのではなく、あくまでも、

「ゆで時間」という、物理的、数学的、客観的な内容でリクエストする、ということです。

これならタイ人の店員も、

「じゃあ、ゆで時間1分半のところを、40秒にしておいてあげるわ♪」

と、円滑に対応できます。

ぜひ、タイのラーメン屋でも、カタ麺を注文してみてくださいね!

なお、タイ語で「ロヮック」というのは、「ゆでる/ゆがく」という意味の動詞です。

ついでに、覚えておきましょう。

まとめ

いかがでしたか。

今回は、「固い/柔らかい」に関するタイ語フレーズを、ご紹介してきました。
↓音声はこちらから


แข็ง, ไม่ แข็ง, เอา แข็งๆ หน่อย
●ケェン 固い

●マイ・ケェン 固くない

●アオ・ケェンケェン・ノォーイ
固いのをください

นุ่ม, ไม่ นุ่ม,เอา นุ่มๆ หน่อย
●ヌゥム 柔らかい

●マイ・ヌゥム 柔らかくない

●アオ・ヌゥムヌゥム・ノォーイ
柔らかいのをください

そして、これらを知識として踏まえた上で、

タイのラーメン屋で「カタ麺」を注文したいとき、どのようにタイ語で注文すればよいか、ということに関して、

「麺の茹で時間短めでお願いします」

というフレーズをご紹介しました。

実際にタイのラーメン屋さんで、
「カタ麺」を注文したいときは、

ลวกเส้นแป๊บเดี่ยวก็ได้นะคะ,เราชอบกินแข็งๆค่ะ

ロヮック・セン・ペップディアオ・コダーイ・ナカァ、
ラオ・チョォープ・ギン・ケェンケェン・カァ

「麺のゆで時間は短めでお願いします、私は固い麺が好きなのです。」

↑お店でこのボタンを押して、タイ人の店員さんに、実際に聞かせてみてください。

きっと、「ああ、この日本人は、固い麺を食べたいのね」ということが、相手のタイ人にも伝わって、

お望み通り、カタ麺を注文することができるはずです!

なお、「全然通じなかったじゃねーかよ!」というときは、是非コメント欄から、ご意見をお寄せください。

さらに通じやすいタイ語表現をご紹介できるよう、改善努力していきますので。

それではまた。


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