【微笑みの国タイ】友達多い?でもやっぱり寂しい…孤独感の本当の原因とたった1つの孤独の解消法

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友人や家族がそばにいても、ふと孤独を感じてしまう…そんな経験はありませんか。

特にタイは、「人が優しい、温かい」なんて言われていますから、「タイに住んでいたら孤独なんて感じないだろう」と思われがちなんですが、意外にも、多くの人が、タイで「孤独感」を感じています。

そこで今回は、「人がそばにいても孤独を感じる」本当の原因と、そんな漠然とした孤独感に襲われてしまったときの対処方法について、ご紹介していきます!

タイ生活と孤独

「でも、このテーマ、本当にタイと関係あるの?」

…と、思うかもしれませんが、意外にも、タイ生活と孤独とは、密接な関わりがあります。

ここ数年、タイ在住の読者から「さみしい」「孤独だ」という内容のお便りをいただくことが増え…

「実は、タイで生活をしている人の多くが、孤独を感じている」

ということを知り、今回改めて、「孤独」というテーマで、お話をしておこうと感じた次第です。

「孤独」って何?

まず、「孤独」って、一体なんでしょうか。

・そばに人がいないこと?
・仲良しがいないこと?

それぞれ、孤独の「ある一面」には違いありませんが、孤独そのものではありません。

孤独とは、「すべての人が、自分とは違う、別の生き物である」と、知ることです。

「そんなの、当たり前じゃないか」って思いますよね。

そう、当たり前なんです。

でも、多くの人は、この当たり前のことに、目を背けようとします。

共感してくれているという幻想

人は、「孤独ではない」と思い込もうとして、友人や、愛する人からの共感を得ようとします。

つまり、「自分のことを分かってくれる」と、期待するんです。

でも、実際のところ、それで孤独は癒されるどころか…

「その後も、延々と孤独感に襲われ続ける」…というパターンの方が、多いと思いませんか?

もともと1人だと気がつくこと

大切なのは、「自分と同じ人間は、たった1人しかいない」という、この当たり前の真実に、気が付くことです。

「趣味が同じ」
「出身地が同じ」
「年齢や学校が同じ」

…等々、人は、相手の中に、自分との共通点を探そうとします。

こうすることで、「仲間だ」という意識が芽生えるからです。

例えば、あなたが「タイ料理が好きだ」と言えば、タイ人は、あなたのことを「仲間」だと思ってくれます。

そして、タイ人との会話を続け、「タイのこんなところが好きだ」「タイの女性は本当に綺麗だと思う」というようなことを言えば、タイ人は喜んで、あなたを受け入れてくれます。

孤独は癒されない

でも、こうした会話で、仮に、タイ人とのパーティーが盛り上がったとしても…

パーティーが終わって「お開き」になれば、皆はそれぞれ、自分の生活、自分の人生へと戻っていきます。

こうなると、パーティーで感じた「仲間意識」は、まるでシャボン玉のように割れてしまったかのように感じ…

急激な喪失感と、孤独感に襲われます。

また、仮にパーティーの最中であったとしても、「所詮、心は通じ合っていない」という考えが、無意識に頭をもたげてきてしまうと…

たとえ、すぐ目の前に友人がいても、唐突に「孤独だ」と、感じてしまうわけです。

共通の話題という幻想

「だったら、共通の話題ってなんなの?」って思いませんか。

必死になって、相手と共通の話題を探して、仮に、共通点が、3つ4つあったとしても…

「別の人間である」事には変わりないのですから、「孤独感」は、まるで稲妻のように、あなたに容赦なく襲いかかることになります。

また、仮に、あなたの外見や素性、性格など、あらゆるものが似ていて、「90パーセントあなたと同じ」というような人が現れたとします。

でも、90パーセントが同じでも、10パーセントは違うわけですから、「全く同じ人間」なんてことはあり得ません。

また、その人にも、自分の生活がありますから、究極のところは、やっぱり別の心を持った、全く別の人間なんです。


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だったら、友人との共通点が多いか少ないか…そんなことを考えていても、あなたの孤独感は、癒されないんです。

心が通い合うという幻想

「お互い別の人間であっても、心が通い合っていれば、孤独は感じない」と言う人がいますが、これもやはり「錯覚」です。

「心が通い合う」とはいっても、それは「その時」だけのことです。

例えば…

あなたが、自分の悩みを友人に打ち上げたとして、そんな友人が、「すごくわかるよ」と、言ってくれたとします。

人に共感してもらえたら、その時は、すごく嬉しいですよね。

でも、友人が共感してくれたのは、あくまでも、あなたの「その悩み」についてだけです。

あなたが友人と別れたあと、あなたがどんなことを考えながら家に帰っているのか、何を思って食事をしているのか、寝る前にどんなことを考えているのか…

そんなこと、千年来の親友だって、分かるはずありません。

すると、やっぱり「究極は1人」ってことになりませんか?

タイにはプライベートがない

では、話をタイ生活に戻してみましょう。

タイ人は基本的に、「友人を1人にさせない」という発想をします。

タイには、「1人でいるのは良くないこと」という文化があり、ほんの数年前まで、タイ人には「プライベート空間」なんていう概念はありませんでした。

タイ人が「プライベート」というものを意識し始めたのは、外国文化が大量に輸入された、21世紀になってからの話です。

しかし、それまでの何百年もの間、タイ人は「とにかく誰かと一緒にいる。1人にはならない。」ということを続けてきましたから、一人でいることに、そもそも慣れていません。

そのため、近代になって突然、プライベートの空間や概念などが、タイで普及しても…

「1人にならない、1人にさせない」という文化は、タイに根強く残っているんです。

外国人が、タイを「人情味のある温かい国だ」と言うのは、タイのこうした「1人にさせない」という一面を指しています。

でも、これまで話してきたように、「1人=孤独」ではありませんから、タイ人があなたを一人にしなかったからといって、あなたの孤独が完全に解消されるわけではないんです。

それでも孤独は募る

むしろ、実情はその正反対で…

タイで仲間が10人、20人と増えていけばいくほど、あなたの孤独感は、さらに強まっていくことになります。

「決して分かり合えない、表面だけの知り合いが増えていく」だけだからです。

この孤独感に対応する方法は、「たった1つ」しかありません。それは…

「孤独が解消される」という
過度の期待を他人に求めず、
「自分は1人である」と知って、
目の前にある自分の本来の課題に取り組むこと

…これ以外に、孤独を完全に克服する方法はありません。

そして、逆説的に言えば、孤独を知り、孤独を克服した者同士だけが、お互いの孤独を癒すことができる…ってことになります。

こうなると、「孤独」を極度に嫌がるタイ人にしてみれば、「孤独を知り、克服する」なんていうのは、まだまだ先の話ですから…

あなたの孤独感を、癒やすことは到底できない…ってことなんです。

まとめ

いかがでしたか。今回は、「孤独」というものについて、お話をしてきました。

結局のところ、タイに来て、陽気なタイ人に囲まれて、毎日楽しく過ごしていたとしても…

そのことと、「孤独でないこと」とは、全く無関係なんです。

誰かと話をする、誰かと一緒に騒ぐ…これらは、孤独を「忘れている」状態に過ぎません。

大切なのは、孤独を「当然あるもの」として、自覚することです。

「自分はたった1人、相手もたった1人」

…このように知ることが、「孤独」というものと末永く付き合っていく、たった1つの有効な方法です。

逆に言えば、これさえできれば、タイにいても、日本にいても、宇宙のどんな星にいても…

もうあなたは、孤独に悩む必要はありません。


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