【日本語教授法】ハーフの子に必ず習得させるべき最重要の日本語フレーズは何か

Mother, Boy

ハーフの子供に教えておくべき、最も重要な日本語のフレーズは、何だか分かりますか?

このフレーズを言えるかどうか、というのは、「日本人であるかどうか」という違いだと言ってもいいぐらい、最も重要な日本語のフレーズの1つです。

そのフレーズとは何か。

スポンサードリンク

それは、「ごめんなさい」です。これをちゃんと言える子は、たとえ日本語の知識が十分でなくとも、その後確実に、日本人として育っていくことができます。

ごめんなさいを意味する外国語と、
日本語との違い

タイ語では「ごめんなさい」のことを、「コートート」といいますが、この2つは、完全に似て非なるものです。

それどころか、全く違うものである、といっても過言ではありません。

「ごめんなさい」と「コートート」。この2つ、一体どこが違うのか、ということについて、考察してみましょう。

謝罪と反省

タイ語に限らず、
日本語以外のほぼすべての
外国語に当てはまることですが、

外国語の謝罪の言葉には、
次の2つの意味が込められています。

  1. 謝罪
  2. 目の前の相手の怒りを静める

外国語の「ごめんなさい」の場合は、

後者の
「目の前の相手の怒りを静める」
という意味合いの方が、はるかに大きいです。

一方、
日本語の「ごめんなさい」に込められているのは、

  1. 謝罪
  2. 反省

この2つです。

日本語のごめんなさいには「反省」の意思が強く込められている

これは、
非常に重要なことです。

私たち日本人は、
「反省して当たり前」
と考えていますが、

海外では必ずしもそうではありません。

タイに限らず、
ほとんどの外国では、
「謝罪」の概念は、
おおむね以下のような感じです。

●「相手が反省するかどうかは別問題で、
とりあえず相手を謝らせる」

●「謝る側にとっても、
自分が反省するかどうかは別問題で、
とりあえず謝っておいて相手の怒りを静める」

のようなところがあります。

これは、
「反省して当たり前」
と考えている日本人にとっては、
かなりのカルチャーショックですが、

外国ではむしろ、これが当たり前です。

「なんで私が反省しなくちゃいけないの?」

てなもんです。

なぜ、こういう違いが現れるのか。

これは、
島国と大陸の違いではないかと私は考えています。

島国の特性「人間の数は有限」

島国で、かつ、
農村共同体を営んでいた日本民族にとっては、
人間の数は有限です。

人口100人の村ではその100人の中で、
政治や経済を回さなくてはならず、
喧嘩や仲違いがあると、
その分だけ自分が損をします。

ですので日本は、
既存の人間関係を最大限に活かして、
限られた人数で物事をうまく進める、
という技術を、
昔から発達させてきました。

聖徳太子の言う、
「和をもって尊しとなす」
というのは、まさにそういうことです。

こういう有限の環境では、

自分とソリが合わない人間とも、
いずれ必ず会うわけですから、

自分の我を押し通すことは、
自分にとって不利になります。

相手が怒っていて、
かつ自分に非があるということを
認めることができたなら、

謝罪して、反省し、

●「次はもうしない」
●「今までよりも絶対に良い結果を出す」

という意思が、
日本語の「ごめんなさい」には
込められているんです。

これは、
「昨日の敵は今日の友」で、

人間の数が有限である島国の環境を、
最大限に活かすためです。

大陸の特性「人間の数は無限」

一方、
日本語以外の外国語では、
そうではありません。

タイ語の「コートート」には、
謝罪の意思はあっても、
反省の意思はほとんどありません。

タイ語の「コートート」の目的は、
もっぱら謝罪して、
目の前の相手の怒りを静めることです。

これは、
島国の日本とは対照的な、
大陸の特性です。

大陸で暮らしていると、
人間は無限にいるかのような錯覚に陥ります。

もちろん、これは錯覚なのですが、

山を越え、
川を越えれば、
いくらでも別の民族に出会うことができます。

こういう環境では、
相手と仲違いをしたときに、
無理に自分を改める必要がありません。

目の前の相手とソリが合わないと感じたら、
とりあえずは相手の怒りを静めておいて、

その相手のことは忘れ、
別の場所に別の相手を探しに行けば、
それで済みます。

人間が無限にいる大陸では、

目の前の相手と無理に関係を続ける必要がなく、
反省して自分を改める必要がない

ということなんです。

そうなると、謝罪の目的は、
もっぱら相手の怒りを静めることになります。

相手の怒りさえ静めてしまえば、
自分の安全は確保されます。

タイを始め、
大陸の人たちに反省が苦手な人が多いのは、
こういう背景があるからなんです。

外国では、反省は強要できない

そのため、
あなたが日本以外の国で、
相手を叱りつけた時、

「お前、ホントに反省してんのかよ!」

というフレーズは、
あまり意味を持ちません。

相手にしてみたら、

「謝ったのに、なんでまだ怒ってんの?」

てなもんです。

タイでは「コートート」と言っている相手に対し、
反省を強要することはできません。

スポンサードリンク

「コートート」であなたの怒りを静めたら、
相手はそれで完結します。

「私は改めるつもりなんてないわよ、
改めてほしいなら、別の相手を探しなさいよ!」

てなもんです。

これは、大陸の文化ですから、
島国の文化を強要するわけにもいきません。

改善には、まだまだ多くの時間がかかります。

自分の子供には、反省の習慣をつけさせたい

以上を踏まえた上で、
もしもあなたが、

●タイの児童に日本語を教えている
●ハーフの子供がいる

という状況であるなら、
「ごめんなさい」は、
絶対に子供に身につけさせるべきフレーズです。

不思議なもので、
タイ語で「コートート」と言うときと、
日本語で「ごめんなさい」と言うときとでは、

辞書上の意味は同じであっても、
話者の心境は微妙に変化します。

日本語の「ごめんなさい」を
きちんと身につけることができた子供には、
「反省」の意思が芽生えます。

「日本語を話すと日本人になれる」

と、よく言われますが、
これはまさにそういうことなんです。

●間違ったことをしたときは、
すぐに「ごめんなさい」と言う。

●もう二度としないようにして、
次はもっと良い結果を出す。

こういう習慣は、
言葉で言って分かるものではありません。

反省の重要性について、
くどくどと説明するよりも、

ひとこと、

「ごめんなさい」を言わせる

これだけで、
子供には反省の習慣が身についていきます。

なぜなら、

「ごめんなさい」を言った日本人
(つまりあなたのことです)
が、反省して、改善している姿を、
子どもたちは見ているからです。

良い手本を見せることは、
最も効果的な教育です。

ですので、
まずはあなたが日本人として、

間違ったことをしたときに
すぐ「ごめんなさい」を言って、
反省し、改善するようにしましょう。

そしてタイの児童やハーフの子供にも、
「ごめんなさい」と日本語で
言わせるようにします。

子どもたちには、
「ごめんなさい」に込められた反省の習慣が、
必ず、身につきます。

まとめ

今回の内容は非常に重要ですので、
もう一度おさらいをしておきましょう。

間違ったことをしたときに、

タイ語で「コートート」と言うのと、
日本語で「ごめんなさい」と言うのとでは、

反省の度合いがまるで違います。

これは、
大陸と島国の違いによるもので、

大陸にはそもそも、
「反省して自分を改める」
という習慣が、あまりありません。

大陸では、自分の非を改めなくても、
代わりの人間はいくらでもいるからです。

しかし、日本はそうではありません。

自分を改めることができなければ、
周囲ともうまくやっていけませんし、
最悪の場合、村八分です。

そのため、
「反省して自分を改める」ことが、必須になります。

そして、
日本語の「ごめんなさい」には、

言葉の中に、
そうした反省の意思が
ちゃんと込められています。

ですので、
子供に教えるべき日本語は、
「おはよう」でも
「こんにちは」でもなく、

ただ1つ、
「ごめんなさい」です。

「ごめんなさい」を身につけた子供は、
反省と改善の習慣がおのずと身についていきます。

これは、道徳や精神論を教えるよりも、
よっぽど手間がかからず、効果も高いです。

ですので、あなたの子供が
何か間違ったことをしたときは、

確実に「ごめんなさい」と、
日本語で言わせるようにしましょう。

タイでは「コートート」と言って、
相手の怒りを静めるだけでも、
十分やっていけるかもしれませんが、

日本で日本人として生活するには、
反省と改善の習慣は、絶対に必要です。

この話題に関しては、
【バイリンガルの育児】の記事でも
詳しくご紹介していますので、あわせて御覧ください。

◆◆◆

最後に、
ちょっと想像してみてください。

あなたの子供が大きくなって、
日本人と一緒に仕事をするようになり、
何かミスをして叱られた時、

「お前、ホントに反省してんのかよ!」
「お前は一生そのままだよ!」

と、言われたいですか?

親として、
こんなにつらいことはありません。

反省と改善の習慣を、
子供に身につけさせるためにも、

まずはあなたが
「ごめんなさい」の手本をしっかり見せて、

子供にも、「ごめんなさい」を
確実に言わせるようにしたいものです。

それではまた。


反省と改善は、島国日本のお家芸。これがあるからこそ、日本人はいつまでも発展を続けられる。


◆ ◆ ◆ ◆ ◆
⇒【 タイ語LINE通訳
タイ語のLINE内容や画像を、その場で翻訳いたします。
お気軽に、ご相談ください!
⇒【 記事一覧 】へ戻る
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
スポンサードリンク