タイ語の読み書き重視で暗記を進めるほうが、日本人には向いている理由

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外国語の暗記方法には、大きく分けて2つのアプローチがあります。

それは、
「耳から音を覚える」
というやり方と、

「書いて綴り(つづり)を覚える」
というやり方の2種類です。

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そして、
この2種類の覚え方のうち、

「日本人は圧倒的に、綴り重視の方が向いている」

ということについて、今回はお話をしていきます。

水曜日を「ウェドネスデイ」と言って覚えるのは、世界で日本人だけ

あなたは中学1年生の時、
Wednesday(水曜日)という単語を、

「ウェドネスデイ」と言って、
暗記した思い出はありませんか。

私の知る限り、
外国語の単語をこのように覚える習慣があるのは、
日本人だけです。

直接の理由としては、
日本の中学1年生の英語のテストでは、
「Wednesday」を書かせる問題が
出題されるためです。

高校入試の問題集などを開くと、
「綴りを覚えておくべき英単語」
のようなリストが必ずあって、

だいたいどこの県でも、
こういう単語の綴りを問う問題が、
高校入試の英語には出題されます。

ですので、
日本の中学生はこれに対応するために、

中学1年生、わずか13歳の段階で、
「ウェドネスデイ」と復唱して、
Wednesdayの綴りを覚える、という、

そんな離れ業を、各自が編み出すわけです。

私たち日本人は、
誰もが普通に経験していることですが、

これって、
世界的に見たらすごいことです。

これはつまり、

日本人が外国語の勉強をするときは、
読み書きを非常に重視している、

ということを意味しています。

そもそも外国の人は、
綴りなんてあんまり気にしません。

ほとんどが、会話重視です。

つまり、
耳で聞いて外国語を覚える、
というやり方です。

綴り重視と発音重視の違い

外国人が一般に行なっている、
「耳で発音を覚える」というやり方と、

日本人のように
「書くときの綴りを覚える」というやり方は、

いずれにも長所があり、
どちらのほうが良い、
ということは一概には言えません。

しかし、
1つ確実に言えるのは…

日本人が向いているのは、
綴り重視の覚え方だということです。

発音重視は、覚えやすいが忘れやすい

「即効性」ということに関して言えば、

先に発音とリスニングを
マスターする外国流のやり方のほうが、
即効性は高いです。

つまり、
「すぐ使える」ということです。

リスニングと会話を繰り返していれば、
おそらく数回で、
「Wednesday」という発音は頭に入ります。

例えば、

「移民先のオーストラリアで
毎週水曜日にバイトをしている」

のような場合であれば、

リスニングと会話で、
Wednesdayの発音をマスターしてしまうのが、
とりあえずは有効です。

しかし、

発音を重視して覚えるやり方は、
確かに即効性は高いですが、

持続しにくいというデメリットがあります。

先程の例で言うと、
毎週水曜日にルーティンの日課がある人は、
Wednesdayという言葉を
すぐに覚えられるかもしれませんが、

もしも水曜日に全く予定がなく、
誰とも会わない、という人は、

Wednesdayという言葉を
聞いたり話したりする機会が
ほとんどなくなってしまいます。

結果、記憶からは
抜け落ちていってしまうことになります。

つまり、

使えば覚えるが使わなければ覚えない、

というのが、

発音重視のメリットでもあり、デメリットでもあるわけです。

記憶を長持ちさせるには、読み書き重視の方がいい

一方、
暗記した後の記憶が長持ちして、
なおかつ汎用性が高いのは、

間違いなく、日本流の
「綴りを覚える」というやり方です。

中学1年生の時に、
「ウェドネスデイ」と言って
復唱して覚えた人であれば、

おそらく大人になっても、
Wednesdayと書いて読むことができます。

カレンダーに「Wed」と略して書いてあっても、
なぜ真ん中に「d」があるのかを、
私たちは即座に理解できます。

「ウェドネスデイ」をタイ語学習にも応用しよう

それでは、この「Wednesdayウェドネスデイ」の覚え方を、タイ語にも早速応用してみましょう。

タイの南部に、
「スラタニ県」という県があります。

この県名は、
タイ語の発音に近い表記でかくと、
「スラート・ターニー」になりますが、

前半の「スラート」の部分は、
タイ文字で書くと、
สุราษฎร์
となります。

母音記号や声調記号などを合わせると、
なんと8文字にもなります。

「スラート」
と、カタカナで書くとわずか4文字なのに、

タイ文字では8文字という、
なんとも書くのが大変な県名なのですが、

スラタニ県出身の友人知人がいたり、

スラタニ県に頻繁に
用事があるような人であれば、

綴りは、覚えておかなくてはなりません。

南部、スラタニ県の綴りは?

「スラート」の部分が、
8文字にも及んでしまうのは、
読まない文字というのが入っているためです。

สุราษฎร์は、
アルファベットで書くと、
「Suraasador(スラーサドル)」で、

後ろの「サドル」の部分がごっそり
発音から抜け落ちて、
「スラート」という発音になっています。

ですので、
私たちがこれを覚えるときには、

中学1年生の時に活用した、
Wednesdayを「ウェドネスデイ」と言って、
覚えるやり方が、効果を発揮するわけです。

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ウェドネスデイの要領でいくと、
スラタニ県の「スラート」は、
「スラーサドル」になります。

よって、
「スラーサドル」と言って
覚えてしまいましょう。

スラタニの県名は、

書くときは
「スラーサドル・ターニー」

読むときは、
「スラート・ターニー」

というわけです。

このように覚えておけば、
何かの拍子で県名の綴りを見たときに、

「ああ、これは読まない文字なんだな」

ということを、
すぐに認識することができます。

東北部、ブリラム県の綴りは?

これと似た例では、
タイ東北部の「ブリラム県」があります。

これも、
最後に読まない文字が入っています。

タイ文字では、
บุรีรัมย์

アルファベット表記では、
「Buriiramya」

最後の「Ya」が読まない文字です。

そこで、
「ブリーラムヤ県」と、
丸ごと覚えてしまいましょう。

「ブリーラム」と覚えるのも、
「ブリーラムヤ」と覚えるのも、
労力は大して変わりません。

「スラート」と、
「スラーサドル」も同様です。

覚えるための労力が
大して変わらないのなら、

読まない字も覚えて、
綴りを頭に入れてしまったほうが、
効率的です。

また、視覚的にイメージできるため、
記憶も長持ちします。

こうしておけば、
見たときもすぐに
「読まない字」だと識別できますし、

万が一、
県名を書かなければいけないことになっても、

「ブリーラムヤ」と覚えておけば、
最後にYの字が来ることを、
思い出すことができます。

綴りは教養として役に立つことが多い

「ブリラム県やスラタニ県の綴りを覚えて、一体何の得があるの?」

という問題も、確かにあります。

実際、それらの県と、
全く縁がない生活を送っている人も
たくさんいますので、

そういう人たちにとっては、県名の正しい綴りの知識が必要になる場面というのは、

ひょっとしたら一生訪れないかもしれません。

ここから先は、
実用性というよりも、
知識・教養の部分になります。

日本人が日本の県名を
正しく書ける必要があるように、

タイに住む以上は、
タイの県名を読んだり書いたりできる知識が、
あるに越したことはありません。

県名の知識が必要になった時に、

むやみに覚えても、
綴りまではなかなか覚えられませんので、

「Wednesdayウェドネスデイ」のやり方を使って、

「スラーサドル・ターニー県」
「ブリーラムヤ県」のように、

読まない文字もセットで覚えてしまおう、
というわけです。

まとめ

近年はタイでも、
ネット上のコミュニケーションが主流になり、
タイ語の正しい綴りをあまり重視しない傾向があります。

特にSNSやチャットのやり取りの場合は、
スピード重視ですから、

タイ人でさえ、綴りを無視して
タイ語を書く人も増えてきました。

しかし、ここで、

「だったら別に綴りなんて、覚えなくてもいいんじゃね?」

と考えてしまうのは、
あまりにも皮相的な発想です。

タイ人でさえ、
正しい綴りを覚えていない人がいる中で、

外国人があえて、それを覚えている

ということに、意味があるわけです。

また、
日本人は基本的に、
脳みそのキャパシティが広いですから、

「これとこれとこれを覚える」

と言われたら、
結構すんなりと覚えてしまえるだけの余裕が、
十分あります。

【日本人は外国語の学習に向いている】の記事はこちら
だったら、
タイ社会で必要になりそうな知識は、
先回りして、どんどん覚えていきましょう。

それに、
人名・地名、歴史上の用語などは、
知っておくと、教養になります。

教養は、あるに越したことはありません。

タイの社会で必要な知識や教養が、
ある程度蓄積されれば、

「おっ、こいつすげえな」

となることは間違いなしです。

海外で日本人が
「すごい」と言われることの1つに、

「現地人も知らないことを知っている」

というのがあります。

これがまさに教養ということで、
これがある人間は、
海外では結構尊敬されます。

タイ語でちょっと教養のある言葉というのは、
綴りもちょっとややこしいことが多いです。

タイ人でも覚えるのに苦労するぐらいです。

そこで、こういう言葉を覚えるときに、
「ウェドネスデイ」の覚え方は、
かなり有効だ、というわけです。

しかも、この覚え方を自然にできるのは、
日本人だけなんです。

やっぱり、日本人ってすごい!!

それではまた。

●Wednesdayをウェドネスデイと言って覚えるのは、日本人だけ。

●この暗記法は、タイ語学習にも非常に有効である。


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