タイ語で「ただいま/おかえり/さようなら」は何と言う?タイで最もポピュラーな去り際の挨拶6選

Goodbye

「さようなら」
これもタイ語には直訳がありません。

辞書には一応、
「ลาก่อนラーゴーン」

という語が載っていますが、
これは完全に「訳語用」です。

つまり、「ลาก่อนラーゴーン」というのは、外国映画の翻訳でのみ使われる言葉で、

私は20年以上、普段の生活では一度も聞いたことが無い、というくらい、

使用頻度は極めて低いんです。

タイ語で「さようなら」は何と言うか

タイ語には、

「さようなら」という挨拶に、そのものずばり相当する表現は、

ありません。

「さようならに近い意味の言葉で、代用している」

というのが、実情に近いです。

では、
タイ語の別れ際の挨拶、
「さようなら」
を何と言うかというと、

よく聞くのは

「ไปก่อนนะ
パイ・ゴーン・ナ
(先に行くぜ)」、

「กลับบ้านก่อนนะ
ガップ・バーン・ゴーン・ナ
(先に帰るぜ)」

などです。
ちょっと洗練された人は

「ขอตัวก่อนนะค่ะ
コォー・トワ・ゴーン・ナ・カ
(お先に失礼します)」

等と言ったりします。

要は、いずれも
「私は去る」
という意思表示です。

タイ語では意思表示が挨拶になる

タイ人同士の会話を聞いていると、

「さようなら」

などの形式的な挨拶表現がない代わりに、

こういう

「私は去る」

のような
自分の意思表示を
相手にぶつける言い方が、

主に使われているように見受けられます。

周辺のビルマ語や少数民族の言語でも、
だいたい

「もう行く」
「もう帰る」

という表現が、
「さようなら」
のニュアンスで使われています。

つまり、タイ語には、
「さようなら」
を表す適当な挨拶言葉はないものの、

その代わりに、

「ไปก่อนนะ
パイ・ゴーン・ナ
(先に行くぜ)」、

「กลับบ้านก่อนนะ
ガップ・バーン・ゴーン・ナ
(先に帰るぜ)」

と言えば、

それで日本語の「さようなら」に相当する、ということです。

タイ語で会話をしてみよう

「กลับบ้านก่อนนะ
ガップ・バーン・ゴーン・ナ
(先に帰るぜ)」

と言われたほうは、

「กลับบ้านแล้วเหรอ
ガップ・バーン・レーオ・ロォ
(もう帰るのね)」

という風に、
相手の表現にそのまま

「เหรอロォ?
(~なのですか?)」

をつけて返せば、
会話のキャッチボールが成立します。

つまり、

ガップ・バーン・ゴーン・ナ
(先に帰るぜ)

ガップ・バーン・レーオ・ロォ
(もう帰るのね)

というやり取りは、
「さようなら」
「はい、さようなら」

というキャッチボールをしているのと、同じことになりますから、

これがつまり、タイ語の「さようなら」ってことです。

「いってきます」は?

この言い方を応用すれば、
「さようなら」だけでなく、

「いってきます」
「いってらっしゃい」


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などのニュアンスも、
タイ語で言うことができます。

「行ってきます」
の場合は、

「もう行きます」

と、言えばよいわけです。

「もう行くぜ」
ไปแล้วนะ
パイ・レーオ・ナ
(=行ってきます)

「行ってらっしゃい」
も、同様です。

「もう行くぜ」と、
言った人に対し、

「もう行くんですか?」
と、聞き返せば、

「行ってらっしゃい」
の、ニュアンスになります。

「もう行くのね」
ไปแล้วเหรอ
パイ・レーオ・ロォ?
(=行ってらっしゃい)

と、なるわけです。

これで、
「行ってきます」
「行ってらっしゃい」

のやり取りも、可能になりますよね。

「ただいま」は?

次は、「ただいま」を、タイ語で行ってみましょう。

「家に帰ってきた」

は、タイ語で
「ガップ・マー」

と言います。

つまり、
「帰ってきたよ」
「帰ってきたのね」

というやり取りが、

「ただいま」
「おかえり」

に、相当するわけです。

「ただいま」

⇒「もう帰ったぜ」
กลับมาแล้วนะ
ガップ・マー・レーオ・ナ

「お帰りなさい」

⇒「もう帰ったのね」
กลับมาแล้วเหรอ
ガップ・マー・レーオ・ロォ?

と、なります。

これだけで十分、
去り際のやり取りが可能です。

まとめ

今回は、

タイ語に「さようなら」を表す適当な表現がないこと、

「もう行く」という意思表示が、
「さようなら」の代わりになること

これらについて、お話してきました。

「さようなら」をいくら辞書で調べても、相当するタイ語は、

ありません。

そのかわりとして、

「もう行くぜ」
「もう行くのね」

これが最も自然な、
タイ語での去り際のやり取りとなります。

では、今回の6つの表現を、おさらいしておきましょう。

●さようなら
⇒ガップ・バーン・ゴーン・ナ
(先に帰るぜ)

●さようなら
⇒ガップ・バーン・レーオ・ロォ?
(もう帰るのね)

●行ってきます
⇒パイ・レーオ・ナ
(もう行くぜ)

●行ってらっしゃい
⇒パイ・レーオ・ロォ?
(もう行くのね)

●ただいま
⇒ガップ・マー・レーオ
(帰ってきたよ)

●おかえりなさい
⇒ガップ・マー・レーオ・ロォ?
(帰ってきたのね)

と、なります。

これだけで、

「ただいま」
「おかえり」

という、会話のキャッチボールが可能になりますから、ぜひ、覚えておきましょう!

次回は、

英語の「Good luck」や
「See you」に当たる表現を、
ご紹介していきます。

⇒【 タイ語で「また明日!」は何と言うか 】
それではまた。

日本語をタイ語に直訳できないときは、意訳して、ニュアンスを伝えよう。

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