移住先のタイで孤独死しないための6つのこと~(チェンマイ在住者の高齢化)

サムネイル孤独死

どうもこんにちは、でんいちです。

今回は、孤独死を予防するための方法について、お話をしていきます。

動画はこちら
 ↓

先日、「高齢化社会」に関する動画を公開したのですが、

公開後、視聴者の方から、わりと反響がありました。

自画自賛で申し訳ないですが、現在、

タイにおける高齢化や孤独死の問題に関して、ちゃんとした記事を書ける人というのは、

ブロガーと呼ばれている人たちの中で、たぶん、僕ぐらいしかいないんじゃないかな、

と自負しております。

ブロガーの人というのは、ほとんどが若い人なので、

おしゃれなレストランの記事は書けても、

孤独死や介護に関する記事は書けないと思いますし、

そもそも、見ている世界が全く違います。

チェンマイ日本人の高齢化

僕はタイの地方都市、チェンマイで長年にわたって、ロングステイの高齢者の方々と関わってきて、

チェンマイにおける高齢化や孤独死の現状はかなり把握できているつもりです。

また僕は、日本領事館の「邦人保護」のお手伝いをするボランティアも、ずっと続けさせていただいています。

邦人保護のボランティアというのは、海外に住んでいる日本人の身に何かあった時に、

その日本人の家族と連絡を取ったり、現地の病院や警察との通訳を行なったりする、窓口的な業務です

なので、僕が北タイに住んでいるときに、身元不明の日本人の遺体が見つかった時は、

僕が現地の警察から連絡を受けて、その状況を見に行ったりすることもあります。

また、たとえ孤独死ではなく、周囲のタイの人に看取られたとしても、

本人が日本との関係が一切なくなってしまったために、

本人が亡くなってから、周囲のタイの人たちがどう対応すればわからない、

というケースも多くあります。

そういう時にお手伝いをするのが、我々邦人保護のボランティアです。

心の準備をしておこう

なので、これは絶対にあってはならないことですが、

もしも万が一、みなさんがチェンマイで孤独死をしてしまった場合、

僕がその現場に赴いて、その後の手続きなどのお手伝いをする可能性もある、ということです。

そこまで極端な例ではないにせよ、チェンマイで寿命を終える高齢者の数は、年々増加しており、

おそらく、在外公館が処理している死亡届の数は、チェンマイ領事館が世界一ではないかな、と思います。

こうした経験から、ぼくは、チェンマイにおける高齢化の問題に関しては、

かなり詳しく現状を把握できているほうだと思いますので、

今後も折に触れて、こういったお話をしていけたらと思っております

チェンマイで孤独死しないための6ヶ条

さて、今回は、「チェンマイで孤独死しないための6ヶ条」というテーマで、お話ししていきます。

一応、タイトルに「チェンマイで」という言葉が付いていますが、

「孤独死しないための鉄則」というのは、

チェンマイに限らず、あらゆる場所で通用する普遍的なテーマだと思っていますので、

日本海外を問わず、参考にしていただけると思います。

では早速見ていきましょう。

【筆まめになる】

まず1つ目は、「筆まめになること」。

「筆まめ」とはつまり、メールやLINEなどを使って、

定期的に他人にメッセージを送る習慣をつけるということです。

孤独死したり、日本人社会から外れてしまう人の多くは、

「メールなど一切の連絡手段をシャットアウトしている」

という特徴があります。

そのため、何かがあった時も、日本の家族や現地の日本人会などが、

その異変に気がつかずに、放置されてしまうわけです。

これを防ぐためには、まず、筆まめになりましょう。

短文でOK

筆まめとはいっても、「お元気ですか。タイもすっかり暑くなりました、云々」

など、定型のあいさつ文を、わざわざ毎回メールに書く必要はありません。

カオマンガイがおいしかったとか、
おしゃれな喫茶店を見つけたとか、

独り言的な内容で良いので、家族や友人に定期的にメッセージを送ることです。

これによって、周囲はあなたの無事を認識してくれます。

メールの返事なんて、別に来なくても構いません。

あなたが定期的にメールを送っているという事実そのものに意味があるからです。

もしもあなたが、周囲の人にメールを定期的に送っていれば、

メールの間隔が大きく空いた時に、相手は、

「あれ、〇〇さんの身に何かあったのかな?」

と、異変に気がつきます。

そして、普段からメールを送っている相手が多ければ多いほど、

異変に気付いてもらえる可能性が高くなります。

なので、メールやSNS、LINEグループなど、何でも構いませんので、

「自分の近況報告のための文章を定期的に書く」

という習慣をつけておくようにしましょう。

これは、今日から早速始めてみてください。

【身だしなみを整える】

2つ目は、身だしなみを整える、です。

「身だしなみと孤独死と、どういう関係があるの?」

と思うかもしれませんが、実は、周囲から忘れ去られてしまう高齢者の多くは、

「身だしなみにほとんど気を使わず、いつも小汚い格好をしている」

という共通点があります。

これは、勘違いしている人が多いのですが、、

身だしなみというのは、自分のためにするのではありません。

身だしなみは、相手のためにするものです。

あなたの目の前で、あなたの話を聞いている人が不快にならないように、

「マナーとして身だしなみを整える」

ということです。

体の異変に気付いてもらえる

いつも小汚い格好をしていると、

もしも、内臓や血管に異変が起こって顔色が変わっていても、

周囲の人が、その異変に気がつきにくくなります。

反対に、いつも身だしなみに気をつけていて、顔色も明るい人が、

ある日突然、顔色が悪くなっていたり、髪が乱れていたりしたら、

周囲の人も、「あれ、ひょっとして、具合が悪いのかな?」と、気づいてもらえます。

なので、普段から、身だしなみには気を遣っておくようにしましょう。

服にも投資しよう

チェンマイの市場へ行けば、新しくて清潔な服や靴、クシや鏡など、ひと通り揃えても、千バーツ(4千円)もかかりません。

しかも、その4千円(千バーツ)の投資によって、

周囲から優しくしてもらえたり、若返ったりする、という素晴らしい効果を得られるわけですから、費用対効果はバツグンです。

身だしなみの目的は、大きく2つあります。

あなたの周囲の人たちに、気分良く接してもらうため、
そして、あなたの異変に気づいてもらうためです。

鏡の意外な効能

また、鏡と健康には、密接な関係があります。

普段から、鏡で自分の顔を見る習慣がある人のほうが、そうでない人に比べて、若く見える、

という統計データがあります。

つまり、毎日鏡を見て、身だしなみに気をつかう習慣をつけることで、

結果的に、若さを維持して、健康寿命を延ばすことにもつながる、ということです。

なので普段から、みだしなみには気を使っておくようにしましょう。

【笑顔で挨拶】

次は、笑顔で挨拶です。

これは別に、タイとかマレーシアとか、特にどこに住むとかには関係なく、

「笑顔で挨拶」というのは、我々が全員、人として必ずしなければならないことです。

笑顔は、健康維持のために最も必要な要素の1つです。

笑顔になることで、免疫力を高めるためのホルモンが分泌されるからです。

幸せだから笑顔になるのではなく、
笑顔だから幸せになれる、

と、よく言われますが、実際のところ、何も良いことがなくてもいつも笑顔でいることが

幸福の最大の秘訣です。

もしも近所に、普段からムスッとして挨拶もロクにしないおじいさんが住んでいたら、

世話をしてあげたいとは思わないですよね。


◆ ◆ ◆ ◆ ◆
当サイト管理人による【タイ文字習得講座】のご案内はこちら
◆ ◆ ◆ ◆ ◆

反対に、もしもあなたが周囲の人たちに対し、普段から笑顔で挨拶をしていれば、

彼らもあなたに対して、良い印象を持ってくれますから、

あなたの身に何かが起こったときにも、あなたのために世話を焼いてくれるようになります。

それに、笑顔で挨拶をしてくれる高齢者がいれば、周囲の人も、

「笑顔で挨拶を返そう」

と思いますから、結果的に、その人の周りには、心の優しい人が集まってきてくれるようになります。

しかし、このことを理解せずに、普段からムスっとして態度の悪い人が、

「周りの人が全然優しくしてくれない!」

などと愚痴をこぼすは、まさしく本末転倒です。

周りに世話をしてもらいたいならば、まずは自分から、

気持ちの良い笑顔で挨拶をしていくことが必要です。

これも、今日からすぐできることなので、

このあと、外に出たら、初めて目があった人に笑顔で挨拶をしてみてください。

【昔話と自慢話をしない】

4つ目は、昔話と自慢話をしないことです。

みなさんも若い頃、お年寄りの昔話や自慢話を「うっとおしい!」

と感じた経験が必ずあるはずです。

なので、「他人の昔話や自慢話を聞くのは苦痛である」

と事実は知っておいた方が良いです。

「他人の自慢話はうっとうしい」と、誰もが感じた経験があるはずなのに、

どういうわけか、年をとると、ついつい、昔の自慢話をしてしまう、

というのはなんとも皮肉なことです。

この世のほぼ99パーセントの人のとっては、

あなたが若い頃、どういう会社にて、どういうプロジェクトをやっていたのか、

ということに対し、全く何の興味がない、という事実をまずは知るべきです。

このことを理解せずに、もしも、

昔話や自慢話ばかりだけをひたすらしている人がいたら、どうなるでしょうか。

周りの人たちはいずれ、「そんな話はもう聞きたくない!」というふうに感じますので、

いずれ、周囲は1人残らず、その人から離れていきます。

これは、孤独死の第一歩です。

なので、もしもあなたが、周囲の人から優しくされたいと願うのであれば、

昔話と自慢話は、もうやめましょう。

耳が痛いかもしれませんが、

あなたの昔話と自慢話には、何の価値もないと言うことを、まずは知るべきです。

「昔話と自慢話をやめる」

このことを心がけるだけでも、あなたの周囲には、人の輪と笑顔が生まれるはずです。

「現在のこと」を話す

おそらく、ここまでを聞いて、

「昔話と自慢話がいけないのは分かった、じゃあ何を話せば良いの?」

と思うかもしれませんが、これは、昔話をやめて、現在の話をすれば良いと思います。

あなたが若い頃にどこの会社で何をしていようが、

チェンマイで知り合った人たちには、何の意味もありません。

チェンマイにいるなら、チェンマイでの楽しいことを話す。

昨日こんなことをした、
今朝こんなものを食べた、

基本は、これだけで良いと思います。

そして、話すことがなくなったら、他人の楽しい話をうんうんと頷きながら、聞いてあげればよいと思います。

そもそも、雑談というのは、本来そういうものです。

無理に何かを話そうとしなくても良いのです。

【趣味を持つ】

次は、趣味を持つことです。

チェンマイのロングステイヤーで、愚痴をこぼしがちな人には、共通点があります。

それは、「無趣味である」という点です。

趣味がないために、自分の興味やエネルギーの向かう先がなく、

他人の噂話や現状の不満にばかり目が向いてしまう、というわけです。

これは、何とも非生産的なので、まずは、趣味を持つようにしましょう。

趣味とはいっても、盆栽や切手集めなど、いわゆる世間で、勧められているような

ステレオタイプの趣味を、無理に始める必要はありません。

趣味の定義とは、何か。

それは、「時間を忘れていつまでも続けられること」です。

1日中、食事も忘れて、延々と続けられること、これを、趣味と言います。

「趣味がない」と嘆く人は、あなたが過去に、何か夢中になったことがあったかを思い出してみましょう。

人は誰でも、1つぐらいは、時間を忘れていつまでも取り組むことができるものが何かあるはずです。

私の知っている人で、日本でバイク工場に長年勤めていた経験を活かして、

チェンマイに移住してからも、バイクの修理や組み立てを日常的にやっている、という人がいます。

この人にとっては、バイクをいじることで1日潰せるのですから、

こういうのはまさしく、趣味と言ってよいと思います。

あなたはこれまでの人生で、何かに夢中になった経験はあるでしょうか。

きっと何かあるはずなので、

まずは、それを思い出してみることから始めてみましょう。

【周囲の人に優しくする】

最後は、周囲のタイ人に優しくすることです。

チェンマイで、日本人が亡くなって、僕がその現場を訪れるとき、

現場のタイ人の反応は、くっきり2つに分かれます。

それは「惜しい人を亡くしてしまった」という反応と、
「さっさと処理して欲しい」という反応です。

これも、耳が痛いと感じるかもしれませんが、

やはり、周囲のタイ人は、あなたの一挙手一投足を本当によく見ています。

生前、周囲のタイ人に優しくしていた人は、

最後の時を迎えても、周囲の人が積極的に世話を焼いて、協力してくれます。

反対に、周囲のタイ人に対して、優しい行いを一切してこなかった人というのは、

やはり、それなりの対応をされています。

なので、周囲のタイ人の対応を見れば、

その日本人が、生前どのように振舞っていたかが分かるわけです。

なので、「周囲の人に優しくする」ことを心がけましょう。

また、これは、あなたが高齢者であるかどうかということに限りません。

例えば、あなたがチェンマイのコンドミニアムに住んでいるなら、

コンドミニアムの警備の人やお掃除の人などに会った時は笑顔で挨拶をして、

もしも彼らが何か困っていたら、進んで協力してあげるようにしましょう。

なぜなら、周囲の人に優しくするのは、巡り巡って、すべて自分のためになるからです。

周囲の人に優しくしておけば、あなたの身に何かが起きたときに、協力を得れられるからです。

孤独死を防ぐ6つのポイント

はい、今回は孤独死を防いで楽しく老いていくための6つのポイントについて、ご紹介しました。

1、筆まめになる
2、身だしなみを整える
3、笑顔で挨拶
4、昔話自慢話はしない
5、趣味を持つ
6、優しく接する

日本にいても、どこにいても、人としてやることには、変わりはありません。

日本で嫌がられることは、タイでも当然嫌がられます。

海外ロングステイとは言ってみても、究極は、どこでもやることは同じだからです。

大事なことは、周りの人に対し、笑顔で、愛情を注いで、優しく親切に接する、ということです。

周囲の人から、

「ああ、この人は良い人だ」
「この人と一緒にいたい」
「この人の世話をしてあげたい」

と思ってもらえれば、
人生は安泰です。

反対に、そう思ってもらえなかった人が、愚痴をこぼし、

周囲に疎まれて、楽しくないロングステイライフを送る、

そして、楽しくないのでさらに愚痴っぽくなって、孤独になる、

…という悪循環に陥ってしまいますので、

今これを見てる皆さんは、早速、次に目があった人に対して笑顔で挨拶し、

気持ちよく接する、ということを心がけてみてください。

たったこれだけでも、周囲の人から大事にしてもらえるようになりますので、

孤独死のリスクをぐっと下げることができます。

ぜひ、参考にしてみてください。



大事なことなので、もう一度言います。

周囲の人から、

「ああ、この人は良い人だ」
「この人と一緒にいたい」
「この人の世話をしてあげたい」

と思ってもらえれば、
人生は安泰です。


では、本日の動画は以上になります。

どうもご視聴ありがとうございました!!


◆ ◆ ◆ ◆ ◆

お知らせ

突然ですが、ここでクイズです。
この画像、何と書いてあるか、分かりますか?
somtam2
クイズの答えはこちら


これは、「タイ文字の看板」です。
もしもタイ文字を自由自在に読むことができれば、タイ滞在は、何倍も楽しいものになります。

当サイトでは、1日わずか5分のスキマ時間の学習で、難解なタイ文字の読み書きがみるみるうちに習得できる「タイ文字動画講座」を開講中です。

この機会をお見逃しなく!
↓↓↓
オンラインのタイ文字習得講座はこちら

◆ ◆ ◆ ◆ ◆


【ホーム画面】へ戻る