「タイ旅行を目前に控え、出発までに少しでもタイ語を習得しておきたい」
と、考えていませんか? せっかくタイ旅行へ行くからには、やっぱり、現地の言葉であるタイ語を覚えて、タイの人たちと、タイ語で会話をしてみたいですよね。
でも、渡航の日が近づくにつれ、「残りわずかな日数では、どうせ勉強しても、何も覚えられないよなぁ」と、タイ語の習得を諦めてしまいがちです。
今回は、そんなあなたのために、たったの10日間でタイ語の日常会話を習得できるよう、厳選必須タイ語フレーズをご用意しました。1日分✕10日の内容を、音声付きでご紹介していきます。
初日:必須フレーズ8つ
まず、初日は、あまり文法や発音のことは考えず、「タイに行ったら確実に毎日使う」というタイ語必須フレーズ8つを、完全に暗記してしまいましょう。
8つだけですから、行きと帰りの通学・通勤電車の中で聞き流していれば、自然と頭に入っていきます。
1.สวัสดีค่ะ
サワッディー・カァ
こんにちは
2.สบายดีค่ะ
サバーイディー・カァ
元気です
3.ขอบคุณค่ะ
コォープ・クゥン・カァ
ありがとう
4.ไม่เป็นไรค่ะ
マイペンライ・カァ
どうしたしまして、いいですよ、問題ないです、気にしないで
言わずと知れた、タイ語の超有名フレーズ。「ありがとう」に対する「どういたしまして」の他、人から何かを勧められて「いいです」と、断るときなどにも使えます。
5.กินข้าว
ギン・カーオ
ご飯食べる、食事
「ギン・カーオ」は、「ご飯を食べる」という文ですが、これはほぼ挨拶文だと言っても過言ではありません。
タイ人の、特に田舎の人は、「とりあえずご飯の話題を振る」と言うようなところがあります。
タイでは、話題に詰まったら、とりあえず、「ギンカーオ、ギンカーオ」と、連呼しておきましょう。
6.ไปเที่ยว
パイ・ティアオ
遊びに行く、観光に行く
散歩しているときに話しかけられたら、このように答えましょう。
7.อร่อยค่ะ
アロォーイ・カァ
おいしい!
食事の後は、とりあえず「おいしい!」と言いましょう。
8.ใช่ค่ะ
チャイ・カァ
はい、そうです
日本語の「そうそう」のようなニュアンスです。 日本語を言う時のノリで、「チャイチャイ」と2~3回繰り返してもOK。
この8つの文は、タイ滞在中、ほぼ毎日使うフレーズですので、完璧に覚えておきましょう。
ちなみに、語尾に「カァ」と付けるのは、女性言葉です。
男性の読者の方は、「カァ」の部分を、「カップ」に変更しておいてください。
例)
「アロォーイ・カァ」おいしい(女性言葉)
↓
「アロォーイ・カップ」おいしい(男性言葉)
初日は、ここまでです。
上記の8つのフレーズを、何も見なくても言えるようになれば、合格です。
あまり多くを詰め込もうとすると、記憶が定着しにくくなりますので、続きの練習は、また翌日から改めてスタートするようにしましょう。
次は、2日目です。
2日目:受け答えのフレーズ9つ
2日目は、受け答えです。
タイ人からタイ語で聞かれたときに、正しく答えられるよう、タイ生活で頻出の疑問文と、その答えの文は、セットで覚えるようにしましょう。
たとえば、
「I’m fine」だけ練習していても、「How are you?」の疑問文を知らないと、どこで「I’m fine」と答えればいいかが分からないですよね。
それと同じで、「食べました」と正しく答えるには、「もう食べましたか?」とたずねる疑問文のほうも、知っておかなればならなりません。
なお、実際のタイ人との会話で失礼がないよう、文末にはすべて、女性の丁寧語の「カァ」をつけてあります。
●1 「ご飯食べた?-食べた」
กินข้าว, รึยัง
キン・カーオ・ルヤン
もうご飯食べた?
กินแล้วค่ะ
キンレェーオ・カァ
食べました
ยังค่ะ
ヤン・カァ
まだ食べていません
●2 「どこ行くの?-遊びに行く」
ไปไหน
パイ・ナイ
どこ行くの?
ไปเที่ยวค่ะ
パイ・ティアオ・カァ
遊びに行く/観光に行く
●3 「観光で来たの?-観光で来ました」
มาเที่ยวเหรอ
マー・ティアオ・ルォ
観光で来たの?
มาเที่ยวค่ะ
マー・ティアオ・カァ
観光で来ました!
「パイ」は「行く」、
「マー」は「来る」、
という意味です。
「パイ・ティアオ」で、
「市場やお寺へ遊びに/観光に行く」
「マー・ティアオ」で、
「日本からタイへ遊びに/観光に来た」
となります。
「マー・ティアオ・ルォ?(遊びに来たの?観光で来たの?)」という疑問文は、タイ人が旅行者に対して必ず質問する、決まり文句です。
タイ人にタイ語で話しかけられると、ほぼ100%、「マー・ティアオ・ルォ?」と聞かれますので、
「マー・ティアオ・カァ」
(遊びに来ました!)
と、元気に答えるようにしましょう。
●4 「暑いですか?-暑いです」
ร้อนมั้ย
ロォーン・マイ
暑いですか?
ร้อนค่ะ
ロォーン・カァ
暑いです
語尾に「マイ?」をつけると、疑問文になります。
例)ロォーン・マイ?
(暑いですか?)
答える時は、「マイ?」を外せば普通の文になります。
例)ロォーン
(暑い)
旅行の時期にもよりますが、タイの日中は、もう本当に何もする気が起こらないくらいの、激しい猛暑になります。
そのため、
ロォーン・マイ(暑いですか?)
ロォーン・カァ(暑いです)
というフレーズは、まるで挨拶言葉のように連日交わされますので、「暑い!」という表現は、ぜひ、覚えておきましょう。
●5 「好きですか?-好きです」
ชอบมั้ย
チョォープ・マイ
好きですか?(タイ料理、タイ旅行など)
ชอบค่ะ
チョォープ・カァ
好きです
●6 「おいしいですか?-おいしいです」
อร่อยมั้ย
アロォーイ・マイ
おいしいですか?
อร่อยค่ะ
アロォーイ・カァ
おいしいです!
●7 「楽しいですか?-楽しいです」
สนุกมั้ย
サヌゥ(ク)・マイ
楽しいですか?
สนุกค่ะ
サヌゥ(ク)・カァ
楽しいです
※サヌゥ(ク)のラストの(ク)の音は発音しません。口の中で、音を止めます。
●8 「元気ですか?-元気です」
สบายดีมั้ย
サバーイディー・マイ
元気ですか?
สบายดีค่ะ
サバーイディー・カァ
元気です
●9 ありがとう-どういたしまして
ขอบคุณค่ะ
コォープ・クゥン・カァ
ありがとう
ไม่เป็นไรค่ะ
マイペンライ・カァ
どうしたしまして、問題ないです、気にしないで
2日目の内容は、ここまでです。
「9つの受け答え」とはいっても、初日に覚えたフレーズも、かなり重複しています。
新しい単語もそこまで多くはないので、 何度か聞き流していれば、自然に覚えられるはずです。
外国語の会話は、とにかく受け答えが重要ですので、質問と答えのフレーズを、しっかり練習しておくようにしましょう。
3日目:数字1から10
海外生活では、数字は必須です。
まずは、1から10までを、何度も繰り返して練習してください。
タイ語の1から10は、
「ヌン・ソォーン・サーム・スィー・ハー」
「ホック・ヂェッ・ペェーッ・ガーオ・スィプ」
と、発音します。
↓音声はこちらから
1から10までを完璧に覚えてしまえば、11から99までは、その応用です。
注意点としては、
まず、「11」は、「スィプ・ヌン」ではなく、
「スィプ・エッ」。
その後、21も31も、一の位が「1」のときは、「~エッ」と言います。
また、「20」は、「ソォーン・スィプ」ではなく、
「イースィプ」
と言います。その後は、
「21 イースィプ・エッ」
「22 イースィプ・ソォーン」
と、20台はすべて「イースィプ~」となります。
数字で特に注意すべき点としては、「~エット」と、「イースィプ」、この2点ぐらいです。
【1から100までの数字の覚え方】は、こちらの記事にもまとめてありますので、参考にしてみてください。
3日めの内容は、数字だけです。
他の例文なども、合わせて勉強しても良いのですが、
それよりも、数字がちゃんと言えないと、タイへ行った時、買い物などの場面で困ることが多いですので、
まずは今日1日かけて、とにかく「1から100まで絶対覚える」と決めて、何度も繰り返して、聞き流すようにしてください。
1から100までの数字音声聞き流し用の動画はこちら↓
3日に1回、休日を挟む
今回、「10日間でタイ語会話を習得する」と題して、タイ語の必須フレーズをご紹介していますが、
もしも、あなたの渡航予定が、ギリギリ10日後ではなく、まだ2週間ほど猶予があるなら…
3日間勉強して1日休み
という勉強法をおすすめします。
つまり、ここまでの記事で、3日間の学習項目を見てきましたが、ここでいったん、1日休日を挟んで、
3日間覚えてきた勉強内容を、もう1度ひと通りちゃんと復讐する、ということです。
3日間の内容を、きちんと覚えられているかどうか、
どれが覚えられて、どれが覚えられなかったのか、
ということを、4日目の休日に、チェックするようにします。
こうすると、記憶が定着しやすくなり、また、勉強中に抜けてしまっていた記憶を、カバーすることができます。
まとめ
いかがでしたか。
今回、初日から3日間で習得した内容を、4日めにもう一度、すべて聞き流しておきましょう。
では、【第1回】10日間コース、最初の3日間はここまでとします。