【タイ語 初心者】タイ文字の基礎は日本人から教わったほうが確実に効果的だと言える理由

Mariamichelle / Pixabay

「日本人講師にタイ語を教わるのと、タイ人から直接タイ語を教わるのとでは、どちらのほうが良いのでしょうか」

というのも、よく聞かれる質問です。

今回は、この件について、お話ししていきます。

上達度による

日本人にタイ語を教わるのと、
タイ人にタイ語を教わるのとでは、
どちらが良いのか。

結論を先に言うと、
これは、「上達度」によります。

つまり、タイ語能力が、ある一定のレベルに達しているのなら、「タイ人相手」のほうが良いです。

ここで言う「一定のレベル」とは、

「タイ文字の読み書きができて、自分でタイ語の文章を作文でき、タイ人に自分の言いたいことを伝え、タイ人からの言葉も聞き取れる」

という状態です。

このレベルなら、ネイティブの発音や言い回しに慣れるためにも、どんどん積極的にタイ人と話していくと良いでしょう。

タイ語レベルが中級以上なら、ネイティブのタイ人との会話で、さらに上達していくことができます。



しかし、タイ語レベルが中級未満、『初心者』の段階なら…

これはもう確実に、日本人から学んだ方が効果的だと言えます。

分からないポイントが分からない

「タイ語の初心者は、日本人から教わった方が良い」

これは、なぜかというと…

日本人がタイ語の学習を進めていると、「タイ語のややこしいポイント」というものに、必ず出くわします。

しかし、タイ人の多くは、

そうした「タイ語のややこしいポイント」が、「なぜややこしいのか」が分からず、説明ができないからです。



たとえば、声調や末子音など、

「タイ語独特の発音のルール」
とかは、その最たるものです。

こういうのは、タイ語初心者の段階では、日本人に教えてもらったほうが、圧倒的に理解が早いです。

タイ人は生まれつきタイ語を話せる

タイ人は、声調や末子音などを、「生まれた時から知っている」ため、理解できない人の気持ちが分かりません。

そのため、「どうやって発音すればよいのか」という、発音のコツなどが、タイ人は、うまく教えられないんです。



もちろん、

「超有名タイ語学校の売れっ子タイ人講師」とかのレベルになると、そういうこともキチンと理解していますから、正しく教えることもできるでしょう。

でも、そういう人は少数派です。



やはり、プロの講師ではない、世間一般のタイ人は、

「タイ語の発音のコツ」のようなものを、日本人に教えることは困難です。

日本人講師は習得のコツを知っている

その点、タイ語に熟達した日本人講師であれば、

「どのように発音すればよいか」
「なぜ日本人はこの発音が苦手なのか」

ということを、熟知していますから、そういう人に習えば、

比較的スムーズに、タイ語の初歩的な発音などを習得することができます。

初級文法も、日本人の方が良い

また、文法とかもそうです。

タイ人は、生まれつきタイ語を話していますから、

タイ人自身が、タイ語の文法について、良く知らないことが多いです。

これもやはり、はじめのうちは、日本人から習った方が良いでしょう。

まとめると、

● 初歩の発音
● 初歩の文法
● 初歩の読み書き

……これらは、日本人講師から習ったほうが、理解が早いです。



そして、タイ文字も覚えて、自分である程度、正しい発音ができて、正しい作文ができるようになれば、

タイ人に対して、自分の言いたい文章が自由に言えるようになります。

この「中級」の段階に達してはじめて、タイ人から直接タイ語を習うことが、可能になります。



しかし、

中級に至るまでの、勉強を始めたばかりの初心者のころは、日本人から教わった方が効率的なのです。

ドラクエの『船』のようなもの

「語学の中級レベル」これは、例えて言うと…

RPGの『ドラゴンクエスト』シリーズで言うところの、「船入手」に相当します。

ドラクエでは、船を手に入れるまでは、「徒歩のみ」ですから、

行けるところが非常に限られていますよね。


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今の町からは、次の町までの間のエリアしか行けないよう、ロックされています。

なので、勝手に町を飛ばしたりせず、

銅の剣やブーメランを駆使して、1つ1つ順々に、ストーリーを進めていかなくてはなりません。

つまり、「基本を確実にこなしていく」ということ。

これがいわば、「タイ語初心者」の段階です。

この段階では、無理をせずに、同じ日本人から「基礎」を学んだ方が、効率的なのです。

自由度が上がる

でも、船を手に入れた途端、進めるマップが一気に広がりますよね。

今まで、ちまちまとレベル上げをしていたのに、

突然、ストーリーを無視して、メタル狩りをスタートし、経験値稼ぎができるようになったりします。

これが、「タイ人とタイ語で話せる段階」です。

基礎がきちんとできていれば、ドラクエで船を入手後、世界中を自由に旅できるのと同じように、

タイ語でも自由度が上がって、自分で何でも、好きなことを会話できるようになります。

この段階なら、タイ人ともどんどん実のある会話をしていくことができるでしょう。



以上をまとめると、

船の入手までには、最低限の「経験値」、つまり「基礎」を積んでおかないといけない

ということなのです。

先に船を手に入れると…

でも、

もしも、レベル1の段階で、先に船を手に入れてしまったら、どうなるでしょうか。

この場合、海の敵が強すぎて、すぐに全滅してしまいますよね。

最低限の経験値(基礎)がないため、いくらストーリーが進んだように見えても、船で外海へ出ていくことができないんです。

これは、タイ語の基礎ができていないのに、無理やりタイ人社会に入ってしまう、という状態に相当します。

やはり、ある一定の段階までは、日本人に教わって、きちんと基礎を身につけておいた方が効率的なのです。

ドラクエで「船」を入手することは、 「タイ文字の基礎」を身につけることに相当する。 その後は一気に『冒険の自由度』が広がる。

ドラクエで「船」を入手することは、
「タイ文字の基礎」を身につけることに相当する。
その後は一気に『冒険の自由度』が広がる。

どこで習うべきか

……さて、ドラクエの話が長くなってしまいましたが、

要は、
「タイ語初心者の段階では、日本人にタイ語を習った方が良い」

ということです。



こうなると、次に気なるのは、「じゃあどこで習えばよいのか」という点ですよね。

しかし現在、ネット記事を見渡してみても、

「体系的なタイ語初級の学習」というものに特化したサイトは、私の知る限り、非常に少ないです。



タイ語の初級は、「ネット記事を数ページ読めば分かる」というような、簡単なものではありません。

これはつまり、タイ語の初級においては、

「それほど覚える項目が多い」
「それなのに、基礎の習得に特化したサイトが少ない」

ということを意味しています。



そのため、

私自身、サイトの記事の中で、「初歩をしっかり身につけましょう」と書いておきながら、

肝心の、「初歩を身につけるための場所」を、読者の皆様に提供できていなかったことに、「反省の念」を抱いていたわけです。

そこでこのたび、当サイトでは、タイ語初級者の方が、無理なく勉強を進められるよう、

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