タイ語で「うるさい!/静かにしてください!」を何と言う?重要フレーズ3つ【音声付】

agnessatalalaev0 / Pixabay

「うるさい」をタイ語辞書で調べると、「เสียงดังスィアンダン」という言葉が出てきます。

でも、タイ語の「เสียงดังスィアンダン」は、日本語の「うるさい」とは、若干ニュアンスが違います。

そこで今回は、タイで「うるさい!」と言いたいときのタイ語の表現について、ご紹介していきます。

タイ語で「うるさい!」を表す3つのフレーズ

タイ語には、「うるさい」を表す言葉が、意外とたくさんあります。

今回はその中でも特に代表的な、

  • เสียง ดัง
    スィアンダン
  • เงียบ หน่อย
    ンギアプ・ノォーイ
  • เบา เสียง หน่อย
    バオ・スィアン・ノォーイ

の3つをご紹介します。

それでは、順に見ていきましょう。

表現1:音が大きい!

เสียงดังスィアンダンは、
「音が大きい」という意味です。

↓音声はこちらから

タイ語辞書で「うるさい」を検索すると、大体「เสียงดังスィアンダン」が出てくるため、

多くの日本人は、これが最もポピュラーな表現だと考えています。

でも、あなたが「うるさい!」と言いたいときに、

「เสียงดังスィアンダン」と言っても、あまり効果は期待できません。

それは、「เสียงดังスィアンダン」という表現は、「音が大きいですね」という、

ただの感想にすぎないからです。

「うるさいと思います」
「だから何?どうして欲しいの?」

…てなもんです。意外に思われるかもしれませんが、海外では、こういうことはよくあります。

そのため、あなたが「うるさい!」と言いたい時は、

そのまま直訳して「เสียงดังスィアンダン」と言うのではなく、

「静かにしてください!私はあなたに、静かにしてもらいたいんです!」

と、あなたの願望を声に出して、ハッキリ言わなければなりません。

では、次の表現を見てみましょう。

表現2:静かにしてください

「静かにしてください!」は、タイ語で

「เงียบหน่อยンギアプ・ノォーイ」と言います。

↓音声はこちらから

おそらくこれが、最もポピュラーで、代表的な表現です。

前項の「เสียงดังスィアンダン」と、この「เงียบหน่อยンギアプ・ノォーイ」がどう違うのか。

もうお分かりですよね。

「เงียบหน่อยンギアプ・ノォーイ(静かにしてください)」は、あなたの希望であり、依頼です。

相手に対し「静かにしてほしい」と、ハッキリ声に出して頼んでいるのですから、

ちゃんと静かにしてくれます。

要は、あなたの願望が相手に通じる、ということです。

一方で、前項の「เสียงดังスィアンダン(音が大きい)」は、ただの感想です。

これは、あなたが「うるさいと思っています」という感想を、伝えているだけです。

ですので、タイ人に

「เสียงดังスィアンダン」と言っても、「声が大きいっすね」と言っているにとどまり、

「できれば静かにして欲しい」というあなたの真意は、相手に伝わらないんです。

海外では、「うるさい!」とはあまり言わない

でも、言われてみれば、中2の英語の時間にも、命令文の代表として、

「Be quiet!」というフレーズを一番に習いませんでしたか?

これも、「静かにせよ」という命令文ですよね。「うるさい!」ではないんです。

ですので、同じように、タイ語で「うるさい!」と言いたいときは…


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「うるさい」

「だから静かにしてくれ」

「เงียบหน่อยンギアプ・ノォーイ」

というふうに、脳内で変換してから、タイ語に訳すようにしましょう。

表現3:音量を下げてください

「เบาเสียงหน่อยバオ・スィアン・ノォーイ」も、なかなか使い勝手が良い表現です。

直訳すると、「音量を下げてくれませんか?」という意味です。

かなり、具体的な依頼ですよね。しかも、口調もソフトです。

เบาเสียงหน่อยバオ・スィアン・ノォーイ
↓音声はこちらから

たとえば、

近所に住んでいるタイ人が、大音量でスピーカーをかけていたり、大声で話したりしているとき…

相手との関係が、あまり親しくない状態で、

「เงียบหน่อยンギアプ・ノォーイ(静かにしてください)」

と言ってしまうと、表現がダイレクトすぎて、カドが立ってしまいます。

そこで、

「เบาเสียงหน่อยバオ・スィアン・ノォーイ(ちょっと音量を下げてもらえませんか?)」

と言えば、語感も柔らかく、カドも立ちません。

「เบาเสียงหน่อยバオ・スィアン・ノォーイ(ちょっと静かにしてもらえませんか?)」

は、比較的ニュートラルで、ソフトな印象です。

非常に使い勝手がいいので、ぜひ、覚えておきましょう。

まとめ

今回は、「うるさい!」と言いたいときの、タイ語の重要フレーズを3つ、ご紹介しました。

では最後にもう一度、今回の表現を、続けて聞いてみましょう。

  1. เสียงดังスィアンダン
    音が大きい!
  2. เงียบหน่อยンギアプ・ノォーイ
    静かにしてください!
  3. เบาเสียงหน่อยバオ・スィアン・ノォーイ
    音量を下げてもらえませんか?

日本語の訳文を、こうして列挙してみると、

なんとなくニュアンスの違いがお分かりいただけるのではないかと思います。

タイの騒音の凄まじさは、日本の比ではありません。

タイでの生活でストレスを溜めないためにも、「静かにして!」というフレーズは、必須なんです。

ある意味では、「あなたキレイですね!」なんかよりも、よっぽど重要かもしれません。笑

また、そもそもタイには、「うるさい人に対して注意する」という文化がありません。

周囲の迷惑を一切気にせず、アパートの1室で大音量でスピーカーを鳴らしている、ということもよくあります。
Guitar, Man

私たちは外国人として、できるだけ角を立てないようにしたいものですが、

あなたが本当に迷惑を被っているときは、勇気を出して、はっきりと相手に言うことも必要です。

そんな時はぜひ、今回ご紹介した、

  1. เสียงดังスィアンダン
    音が大きい!
  2. เงียบหน่อยンギアプ・ノォーイ
    静かにしてください!
  3. เบาเสียงหน่อยバオ・スィアン・ノォーイ
    音量を下げてもらえませんか?

これら3つの表現を、活用してみてくださいね!


●タイにはもともと、「うるさい人を注意する」という習慣がない。

●「うるさい!」という感想を述べるのではなく、「静かにして欲しい」と、自分の願望を声に出して伝えよう。


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