タイ語の疑問文「マイ?(~ですか)」はどう発音する? 声調は第何声?

サムネイル黙字4
タイ語の疑問文『マイ?』の正しい発音は?

第何声の声調で読むのが正しいのですか?

この質問も、読者からよく寄せられるFAQの1つです。

なぜなら、

タイ語の疑問文の「マイ?」は、若干ややこしいルールになっているからです。

今回は、タイ語の疑問文の「マイ?」の声調と発音について、お話ししていきます。

はじめに知っておくべきタイ語のポイント

タイ語の「マイ?」の声調について考える前に、

まず始めに知っておくべき前提知識が、「2つ」あります。

タイ語の疑問文

1つめは、タイ語の疑問文の作り方。

タイ語で疑問文を言うときは、文末に「マイ」を置く、というルールがあります。

例)

サバーイ・ディー
(元気です)
 ↓
サバーイ・ディー・マイ
(元気ですか?)
アローイ
(おいしいです)
 ↓
アローイ・マイ
(おいしいですか?)

このように、

タイ語では、文末に「マイ?」という言葉を置くことで、

疑問文を作ることができます。

タイ語には声調がある

そして、タイ語には、「声調」というものがあります。

声調とは、

音の高低や上下で意味を区別する、発音上のシステムのことを言います。

今回の記事では、
声調に関する詳細は省きますが、

今回、最も重要なテーマは、

この文末の「マイ?」という言葉を、
第何声の声調で読めばいいのか

という点です。

つづり通りだと、5声

まず、原則を先にお話しします。

原則と言うか、タイ文字のつづり通りに読むと、

ไหม「マイ?」の声調は、第5声です。

タイ語の第5声は、低いところから尻上がりに読む声調です。

ไหม「マイ?」は、タイ文字のつづり通りだと、5声の声調

 ↑
まず、これが原則です。

会話では、4声

しかし、、

タイ人同士の実際の会話では、もっと高い音。

ほぼほぼ、第4声で読まれています。

タイ語の第4声は、高い所からさらに高く上がる声調です。

また、FacebookなどのSNS投稿を見ていると、、

正式な第5声のつづりではなく、実際の発音である第4声のつづり、

「มั้ย」で書いているものが、多く見受けられます。

つまり、どういうことかと言うと・・・

つづり通りの声調
⇒第5声

実際の会話の声調
⇒第4声

ということです。

第4声の「มั้ย」のほうがネイティブっぽい

なので、逆に言うと…

タイ語の疑問文、「マイ?」を読む時は、低い尻上がりの音(第5声)ではなく、

高めの音(第4声)で読むと、ネイティブっぽくなります。

そのため、私が開講しているタイ文字講座とタイ語入門講座でも、

疑問文の「マイ?」のつづりは、実際の発音に基づいた第4声のつづり、「มั้ย」で表記していて、

書き取りの際も、「มั้ย」のほうで書くのを推奨しています。

理由はたった1つ、「มั้ย(第4声)」のほうが、圧倒的に使用頻度が高いからです。

ネイティブのタイ語音声も、第4声

では、実際のタイ語音声を聞いてみましょう。

サバーイ・ディー・マイ
(元気ですか?)


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アローイ・マイ
(おいしいですか?)

これらの音声の「マイ?」は第4声です。

確かに、言われてみると、高めの音で読まれていることに気が付くと思います。

タイ語の疑問文のマイ?は、

つづりでは、第5声であるが、

会話では、第4声の高い音で読む

まずは、このことを、覚えておいてください。

4声の声調になるものは、他にもある

はい、そして、ここからが応用編です。

じつは、タイ語の日常語には、上記の「マイ?」のように、

つづりでは、第5声であるが、

会話では、第4声の高い音で読む

…という、例外的なルールの単語が、他にもいくつかあります。

例えば、次のようなものです。

シャン(私)

カオ(彼・彼女)

ル・ヤンの「ル」
ル・パオの「ル」
(いずれも疑問文の文末に置く言葉)

…などなどです。

これらはいずれも、正式なつづりでは第5声ですが、

会話では第4声の高い音で読まれることが多い単語です。

5声が4声になる理由は?

では、なぜこのような現象が起こるのでしょうか。

これは、あくまでも、タイ人の肌感覚なので、我々外国人は、推測するしかできませんが…

おそらく、第5声を読むのは、負荷がかかるんじゃないかな?と思います。

第5声は、低く押さえつけて最後フワッと上がる音ですが、

これを読むには、口やのどを、けっこう緊張させなくてはなりません。

いっぽう、第4声はと言うと、、

声を高く上げるだけなので、特にのどを緊張させたりとか、音を押さえつけたりとか、

そういう努力をあまり必要としません。

ためしに、

「サバーイ・ディー・マイ?(元気ですか)」

というフレーズを、低い「マイ?」と高い「マイ?」で読み比べてみてください。

個人差はあると思いますが、たぶん、高いマイのほうが、読みやすいんじゃないかな、と思います。

そして、先ほどの、

シャン(私)
カオ(彼・彼女)

も同様です。

第4声の高い音の方が、ストレスなく、サッと読むことができます。

4声の方が読みやすい?

以上は、あくまでも推測ですが、

たぶん、タイの人は、「4声の方が読みやすい」と感じているんじゃないかな、と。

その結果として、日常でよく使う単語、

マイ?(ですか)
シャン(私)
カオ(彼・彼女)

これらを、4声で読んでいるんじゃないかな、と思うわけです。

第4声で練習しておこう

まあでも、今回のテーマでは、「なぜそうなるのか」という理由は、そこまで重要ではありません。

重要なのは、

タイ人の実際の会話では、第4声で読まれている

という事実です。

なので、今回ご紹介した、

マイ?(ですか?)

シャン(私)

カオ(彼・彼女)

ル・ヤンの「ル」
ル・パオの「ル」
(疑問文の文末)

これらの言葉は、タイ語会話の際は、第4声で読んでみましょう。

これらを第4声で読むだけで、発音がぐっとネイティブっぽくなると思います。


今回は、タイ語で5声が4声になるケースについてのお話しでした。



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