「地上最後の楽園」と言われる、ラオス。
ラオスには、隣国のタイとはまた違った、おだやかで、ゆっくりとした空気が流れています。
今回は、ラオスの第一言語であるラオス語(ラオ語)の頻出フレーズをご紹介していきます。
ラオス語は、タイ語とすごくよく似ているので、タイ語学習者にとっては、かなり習得しやすい言語だと言えます。
また、タイ東北部イサーン地方の言葉は、ほぼラオス語なので、
ラオス語のフレーズを言えるようになれば、ラオスの人たちだけでなく、タイのイサーンの人たちとも会話をすることができます!
では、見ていきましょう。
ラオス語フレーズ20選
(こんにちは)
ຂອບໃຈ こぉーぷちゃい
(ありがとう)
ບໍ່ເປັນຫຍັງ ぼぉぺんにゃん
(大丈夫です)
まずは、この3つが基本です。
完璧に言えるようにしておきましょう。
「ບໍ່ເປັນຫຍັງ ぼぉぺんにゃん」は、
「大丈夫、問題ないよ」の意味で、
タイ語の「マイペンライ」に相当します。
ラオス語の返事
(はい<返事>)
ぼぉ
(いいえ)
ແມ່ນ
めぇん
(そうです)
「めぇん」または「めぇん・れぇーお」で、
「そうそう」
「そのとおりです」
みたいな肯定のニュアンスになります。
これに対し、「どぇ」は、
「はい」とか、「はい、分かりました」などの、返事の言葉です。
よく使うラオス語の形容詞
形容詞は、まずは何よりも、「おいしい」という単語を覚えましょう。
「おいしい」はラオス語で、
と言います。
「せぇーぷ(おいしい)」は、ラオス滞在中、非常によく使います。
なぜなら、ラオスは田舎すぎて、娯楽が少ないため、必然的に、飲み食いの比率が高くなるからです。
なので、「せぇーぷ」はほぼ毎日使うんじゃないかな、という印象です。
(他に話題がない?)
「とてもおいしい」はラオス語で?
また、「らぃらーぃ(とても)」など、強調を表す語を「せぇーぷ(おいしい)」の後ろに付けることで、
せぇーぷ・らぃらーぃ
(とてもおいしい)
と、文を強調することができます。
強調は、「らぃらーぃ」の他にも、次のような表現があります。
●せぇーぷ・らぃらーぃ
●せぇーぷ・いりーぃ
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また、冒頭でご紹介した
ຂອບໃຈ こぉーぷちゃい
(ありがとう)
の後ろに「らぃらーぃ」をつけると、
これで、「どうもありがとう」という意味になります。
「こぉーぷちゃい・らぃらーぃ」は超頻出なので、暗唱しておきましょう。
「大きい/小さい」はラオス語で?
その他の重要な形容詞を見ておきましょう。
んがーむ
(美しい)
ໃຫຍ່
にゃい
(大きい)
ນ້ອຍ
のぉーい
(小さい)
ラオス語の否定文
否定文は、動詞形容詞の前に「ぼ」を付けます。
(おいしい)
↓
ぼ・せぇーぷ
(おいしくない)
んがーむ
(美しい)
↓
ぼ・んがーむ
(美しくない)
また、何か質問をされて、「ぼー」と答えたら、
これで「いいえ」という意味になります。
「ホット/アイス」はラオス語で?
ほぉーん
(暑い・熱い)
ເຢັນ
いぇん
(涼しい・冷たい)
ラオス語も、タイ語と同様、「後ろから前」に修飾しますので、
「ホットコーヒー/アイスコーヒー」は、それぞれ
(ホットコーヒー)
かふぇー・いぇん
(アイスコーヒー)
になります。
じつは、ラオスはコーヒーも名産品なので、
ラオス滞在中は、ぜひ、ラオスコーヒーにもトライしてみましょう。
水・氷
ラオス語で水は「なーむ」、
氷は「なむごぉーん」と言います。
「さい・なむごぉーん」で、「氷を入れる」
ラオス語の動詞
動詞は、よく使うものとして、
ໄປ ぱい(行く)
ມີ みー(ある)
この3つを覚えておきましょう。
文末に「ぼー」を置くと、疑問文になります。
(食べますか?)
ぼ・きん
(食べません)
みー・ぼー
(ありますか?)
ぼ・みー
(ありません)
ご飯を食べる
「ກິນ きん~」で、
「~を食べる」
(ご飯を食べる)
また、旧フランス領だったラオスでは、米以外に、フランスパンも主食として親しまれています。
フランスパン(バインミー)は、ラオス語で
と言います。
どこ行くの?
「行く」は「ໄປ ぱい」
「どこ」は「ໃສ さい」
ぱいさい?
(どこ行くの?)
~へ行くというときは、「さい」の部分を入れ替えて、
「ぱい~」と言います。
ぱい・たらーっ
(市場へ行く)
「ホテル」はラオス語で?
「ホテル」を表す語は2種類あり、
ふあん・ぱっく
または、
ໂຮງແຮມ
ほーんへぇーむ
と、言います。
その他、行き先を表す語としては、
わっと
(お寺)
ທ່ຽວ
てぃぁお
(遊び、旅行)
ຫ້ອງນ້ໍາ
ほぉんなーむ
(トイレ)
などが頻出です。
これら「行き先」の単語は、先述の「ぱい(行く)」と、組み合わせて使ってみましょう
ぱい・てぃぁお
(遊びに行く)
ໄປວັດ
ぱい・わっと
(お寺に行く)
私・あなた
ラオス語で、「私」は
ຂ້ອຍ こぉーい
「あなた」は
ເຈົ້າ ぢゃーお
また、男と女は、
ຜູ້ຊາຍ ぷぅさーい(男)
ແມ່ຍິງ めぇにん(女)
と、言います。
また、「名前」は「すー」というので、
(あなたの名前は何ですか?)
こぉーい・すー・〇〇
(私の名前は〇〇です)
この受け答えも覚えておきましょう。
ເຈົ້າ ぢゃーお(あなた)
ຜູ້ຊາຍ ぷぅさーい(男)
ແມ່ຍິງ めぇにん(女)
「いくら」はラオス語で?
(いくら?)
ອັນນີ້ あんにー
(これ)
ອັນນີ້ເທົ່າໃດ?
あんにー・たおだい
(これいくら?)
「たおだい?(いくら)」は買い物のたびに必ず使いますので、覚えておきましょう。
ラオス語の数詞
数詞は、1から10まで、何度も復唱して、覚えてしまいましょう。
2 そぉーん
3 さーむ
4 すぃー
5 はー
6 ほっく
7 ちぇっと
8 ぺぇーと
9 がーお
10 すぃっぷ
10以降の数
11だけが特殊な形で、「すぃっぷ・えっと」と言います。
あとは、十の位と一の位を並べるだけです。
12 すぃっぷ・そぉーん
13 すぃっぷ・さーむ
20は、「さーお」という特別な名前があります。
そして、30以降は、通常通りの言い方です。
30「さーむ・すぃっぷ」、
40「すぃー・すぃっぷ」、
50「はー・すぃっぷ」、
そして、100は「ろぉーい」と言います。
30 さーむ・すぃっぷ
50 はー・すぃっぷ
100 ろぉーい
キープは千以上が基本
また、ラオスの通貨である「キープ」は、数字のケタがやたら多い、という特徴があります。
千キープで、15円ほどです。
いちおう、百キープ単位で計算されるところもありますが、
実際の生活では、1000キープが最小、という印象です。
なので、「1000キープ」を意味する「パン・キープ」という単位が、実質、お金の最小単位のようなものです。
はー・ぱん・きーぷ(5千キープ)
また、「1万」という言葉はなく(あるかもしれませんが使用されず)、
1万のときは、「10×千」という言い方をします。
↑
これで、「10×千」で1万キープ、という意味です。
2万なら、「20×千」で、
と、言います。
ここまでに紹介したフレーズと単語は、いずれもラオスで頻出ですので、
何度も声に出して練習しておいてください。
ラオス語頻出フレーズまとめ
では、今回学習したフレーズを、最後にもう一度おさらいしておきましょう。
(こんにちは)
ຂອບໃຈ こぉーぷちゃい
(ありがとう)
ບໍ່ເປັນຫຍັງ ぼぉぺんにゃん
(大丈夫です)
(はい<返事>)
ぼぉ
(いいえ)
ແມ່ນ
めぇん
(そうです)
(おいしい)
●せぇーぷ・いりーぃ
●せぇーぷ・らーぃ
●せぇーぷ・らぃらーぃ
(とてもおいしい)
●こぉーぷちゃい・らぃらーぃ
(どうもありがとう)
んがーむ
(美しい)
ໃຫຍ່
にゃい
(大きい)
ນ້ອຍ
のぉーい
(小さい)
(おいしい)
↓
ぼ・せぇーぷ
(おいしくない)
んがーむ
(美しい)
↓
ぼ・んがーむ
(美しくない)
(暑い・熱い)
ເຢັນ いぇん
(涼しい・冷たい)
(ホットコーヒー)
かふぇー・いぇん
(アイスコーヒー)
なーむ(水)
なむごぉーん(氷)
ກິນເຂົ້າ きん・かお
(ご飯を食べる)
ເຂົ້າຈີ່ かおぢー
(フランスパン)
ໄປໃສ ぱいさい?
(どこ行くの?)
ໄປຕະຫຼາດ ぱい・たらーっ
(市場へ行く)
(ホテル)
ໂຮງແຮມ ほーんへぇーむ
(ホテル)
ວັດ わっと(お寺)
ທ່ຽວ てぃぁお(遊び、旅行)
ຫ້ອງນ້ໍາ ほぉんなーむ(トイレ)
ໄປທ່ຽວ ぱい・てぃぁお
(遊びに行く)
ເຈົ້າ ぢゃーお(あなた)
ຜູ້ຊາຍ ぷぅさーい(男)
ແມ່ຍິງ めぇにん(女)
(あなたの名前は何ですか?)
こぉーい・すー・〇〇
(私の名前は〇〇です)
(いくら?)
ອັນນີ້ あんにー
(これ)
ອັນນີ້ເທົ່າໃດ?
あんにー・たおだい
(これいくら?)
2 そぉーん
3 さーむ
4 すぃー
5 はー
6 ほっく
7 ちぇっと
8 ぺぇーと
9 がーお
10 すぃっぷ
11 すぃっぷ・えっと
12 すぃっぷ・そぉーん
30 さーむ・すぃっぷ
50 はー・すぃっぷ
100 ろぉーい
ぱん・きーぷ(千キープ)
はー・ぱん・きーぷ(5千キープ)
すぃっぷ・ぱん・きーぷ(1万キープ)
さーお・ぱん・きーぷ(2万キープ)
今回の記事は、以上です。
ラオスへ行く前に、ぜひこれらのフレーズを練習しておいてくださいね!