「食器」に関するタイ語は、タイ生活では意外とよく使います。
今回は、スプーンやフォーク、お箸、お皿など、
食器に関する重要タイ語単語を、ご紹介していきます。
1.スプーン(チョーン)
今回のテーマで最も重要な単語は、スプーンです。
スプーンのことは、タイ語で「ช้อนチョーン」と言います。
タイ語の「チョーン(スプーン)」が、なぜ重要かというと…
タイではほとんどの料理を、スプーンで食べるからです。
つまり、チョーンの使用頻度が、極めて高い、ということです。
たとえば、
タイ料理の有名なメニューの1つに、「パッタイ(タイ風焼きそば)」がありますが、
普通、日本人の感覚だと、焼きそばはお箸で食べますよね。
しかしタイ人は、パッタイを、スプーンとフォークで食べます。
そして、ご飯料理は、当然スプーンで食べます。
レンゲもスプーンも呼び方は同じ
また、トムヤムクンなどの「スープ」を飲むときは、
タイ人もさすがに、スプーンではなく、レンゲを使うのですが、
タイ語では、スプーンも、レンゲも、どちらも同じように「チョーン」と言います。
つまり、
カオパット(焼き飯)を食べる時もチョーン、
パッタイ(焼き飯)を食べる時もチョーン、
トムヤムクンなどのスープを飲む時もチョーンですから、
タイでは、「ほぼ毎食チョーン(スプーン)を使う」
といっても、過言ではありません。
2.フォーク(ソォーム)
前項のスプーンと、セットで覚えておきたいのが、フォークです。
フォークのことは、タイ語で「ส้อมソォーム」といいます。
「チョーン」と「ソォーム」の2つの語は、日本人にとっては、発音がよく似ています。
そのため、覚えたての頃は、
「チョーン」と「ソォーム」の2つが、混同しがちです。
そのため、覚える時は、単独で1つずつ覚えるのではなく…
「チョーン・ガップ・ソォーム」
(スプーンとフォーク)
のように、2つセットで覚えておくようにしましょう。
3.お箸(タキアップ)
タイの食事では、スプーンとフォークがメインですが、
ラーメンや汁そばの場合は、お箸で食べます。
汁そばがお箸なら、焼きそばもお箸で良さそうなものなのですが、
タイ人はどういうわけか、汁そばはお箸で食べるのに、焼きそばは、スプーンとフォークで食べます。
お箸のことは、タイ語で「ตะเกียบタキアップ」といいます。
ホアヒンのカオ・タキアップ
ちなみに、バンコクから近場のリゾート地であるホアヒンビーチには、
「カオ・タキアップ」という名前の、風光明媚な場所があります。
いかにもリゾート然とした町の中とは違って、こちらのカオ・タキアップのほうは、ローカルの雰囲気が漂う、のどかなエリアです。お箸(タキアップ)のついでに、覚えておきましょう。
4.お皿(ヂャーン)
お皿は、「จานヂャーン」と言います。
タイの幼稚園では、タイ文字の「Jの音の文字จ」を覚えるとき、
「จはจานのจ(お皿のJ)」という風に覚えます。
皿洗いは、「ラーン・ヂャーン」と言います。
5.お椀(トヮイ)
お椀は、「ถ้วยトヮイ」と言います。
ご飯を盛るお茶碗など、ある程度「深さ」のある器を呼ぶときは、
だいたい「トヮイ」で通じます。
ちなみに、今回の記事では紹介していないのですが、
「ラーメン用の器」を表す、「チャーム」という言葉もあります。
しかし、「チャーム」のほうは、使用頻度がそこまで高くないため、今回は特に覚えておかなくても大丈夫です。
覚える項目が多いと、混乱してしまうからです。
まずは、「お茶碗のトヮイ」を優先して覚えて、
余力があれば、「ラーメン器のチャーム」も覚えておく、というぐらいで良いでしょう。
6.コップ(ゲェーオ)
コップのことは、タイ語で「ゲェーオ」と言います。
タイ人の女性は、「ケオ」とか「ゲオ」とかのニックネームの人が非常に多いので、
コップよりも先に、タイ人女性の名前で、「ゲェーオ」を覚えた、というケースもよくあります。
7.ストロー(ロォーッ)
さて、今回の最後、7つめにご紹介するのは、「ストロー」です。
ストローは、タイ語で「ロォーッ」と言います。
日本で暮らしていたら、ストローは、おそらくそこまで最重要アイテムではありませんよね。
でも今回、タイ語単語7選の中に、なぜ「ストロー」が入っているかと言えば…
タイ生活では、ストローの存在は、極めて重要だからです。
タイ人はストローが大好き
食堂やレストランなどで、お冷やを出される際、
お店によっては、普通のお冷やに、ストローが刺さっていることがあります。
また、コンビニでドリンクを買えば、ほぼ100パーセント、ストローを渡されます。
栄養ドリンクや、1.5リットルのペットボトルにさえ、ストローがつきます。
これはおそらく、「ドリンクを少しでも冷たい状態で飲みたい」という、南国の知恵だと考えられます。
実際にやってみると分かりますが、
コップに口をつけて飲むよりも、ストローから吸った方が、冷たさがダイレクトに口の中に広がります。
そのため、タイ人はドリンクを飲むとき、ストローを使うのが大好きです。
そういう事情がありますので、
タイ生活では、「ロォーッ(ストロー)」という単語は、けっこう頻出だったりするわけです。
また、ドリンクつながりとして、前項の「ゲェーオ(コップ)」とセットで、「ロォーッ(ストロー)」を覚えておくことをおすすめします。
まとめ
では、今回ご紹介した単語を、音声で聞き流してみましょう。
↓音声はこちらから
ช้อน,チョーン
・フォーク
ส้อม,ソォーム
・お箸
ตะเกียบ,タキアップ
・お皿
จาน,ヂャーン
・お椀
ถ้วย,トヮイ
・コップ
แก้ว,ゲェーオ
・ストロー
หลอด,ロォーッ
これらを知っておけば、タイ人との食事が、非常にスムーズになります。