前回、【タイのカツカレー弁当とは?】の記事をご紹介し、
おかげさまで、読者の方から反響を頂きましたので、
今回は、セブンイレブン弁当の大人気メニューである「ガパオライス弁当」について、ご紹介していきたいと思います!
とにかく安い
まず、この「ガパオライス弁当」ですが、最大の魅力は、そのお値段です。
なんと、格安の30バーツ(約120円)!
タイも、年々インフレが凄まじく、
バンコクなどの都市部では、屋台料理が平気で50バーツを超えることも、ざらにあります。
そのため、1食30バーツで食べられる屋台自体が、どんどん無くなってきているんです。
特に物価上昇の著しいバンコクでは、そうした格安屋台は、ほぼ全滅状態。
1食が300円以上になってしまうと、日本のコンビニ弁当と大して変わりません。
これは、かなりゆゆしき事態です。
食のコスパは重要
そこへきて、セブンイレブンのガパオライス弁当は、たったの30バーツです。
その意味で、今回はご紹介するガパオライスは、
「現代のタイで最もコストパフォーマンスが良いものの1つ」
に挙げることができると思います。
なぜこんなにも安いのか
でも実は、
セブンイレブンのお弁当が、「軒並み安い」…というわけではありません。
ガパオライス弁当1品だけが、突出して他のお弁当よりも安いんです。
では、物価上昇の激しいタイランドで、なぜ「セブンイレブンのガパオライス弁当」だけが、こんなにも低価格の設定にしてあるのでしょうか。
ガパオライス弁当だけが安い理由を考えてみる
タイのセブンイレブンのお弁当には、様々なメニューがあり、カオパット(焼飯)弁当やレッドカレー弁当など、様々なメニューがありますが、
いずれも、「40バーツ前後」です。
カオパット弁当は40バーツなのに、なぜか、ガパオライス弁当だけは、30バーツです。
はっきり言って、
「カオパット40よりも、ガパオライス30のほうが、原価高いんじゃないの?」
と、思ってしまいます。
この価格設定の、意味するところは何か。
私が思うに、それは、
「最大の売れ筋商品を、あえて一番安く設定して、買いやすくする」
という、セブンイレブン側の戦略ではないか…と、思っています。
タイ人はガパオライスが大好き
実は、「ガパオライス」というのは、我々日本人に人気がある、というだけでなく…
タイ人が、最も好んで食べている屋台料理の1つなんです。
現に、屋台で食事をしているタイ人たちを観察していると、
「10人中7人以上は、ガパオライスを注文しているのではないか??」
という印象すらあります。
つまり、タイの一般市民は、根本的に、ガパオライスが大好きなんです。
「何を注文してよいか迷ったときは、とりあえずガパオライスを注文する」
というタイ人もいるほどで、タイにおけるガパオライスの普及度は、
日本人の想像を遥かに上回るものがあります。
作れば売れる、鉄板商品
こうした実情から、セブンイレブンのお弁当コーナーでも、「ガパオライス弁当」は、
最も売れ筋の「鉄板」商品の1つです。
つまり、陳列棚にとりあえず「ガパオライス弁当」さえ置いておけば、
「お弁当は何がいいかな♪」と、買う商品を迷っている「浮動票を獲得できる」ということなんです。
それで、ガパオライス弁当の値段を、あえて一番安い30バーツに設定して、浮動票のお客さんが買いやすくしているのではないか??
…というのが、私なりの推論です。
ガパオライス弁当を買ってみよう!
では早速、タイのセブンイレブンに入店し、噂の「ガパオライス弁当」を購入してみましょう!
「冷蔵エリア」にある
前回のカツカレー弁当は、セブンイレブン店内の「冷凍庫エリア」にありました。
つまり、カツカレー弁当の場合は、カチカチに凍っているカレーを、解凍して食べるわけです。
●カツカレー弁当についての詳しい記事はこちら
一方、今回ご紹介するガパオライス弁当は、「冷蔵コーナー」です。

セブンイレブン店内の冷蔵コーナー
ただし、注意点としては…
ガパオライス弁当には、日本語の表記はなく、
英語で、「Basil chicken with rice(バジル・チキン・ウィズ・ライス)」と、書いてあります。
「Basil(バジル)」というのが、英語でガパオのことですから、
これがつまり、「ガパオライス弁当」というわけです。
そのため、ガパオライス弁当を買いたいときは、
パッケージに英語で「BASIL」と書いてあるものを、探すようにしましょう。

噂のガパオライス弁当。「BASIL」が目印。
電子レンジが先
また、前回ご紹介したように、お弁当は、お会計の前に、先に温めてもらいましょう。
でも、カウンターの正面からこれをやってしまうと、割り込みだと思われますので、カウンターの脇から、
「あっ、悪いんだけどさ、弁当だけ先に、温めておいてくれない?」
と言えば、大丈夫です。
タイ人の店員は、特に何の違和感を感じることもなく、
お会計前のお弁当を、普通に温めてくれます。
なお、冷蔵弁当の場合は、1分ほどですぐに温まります。
いよいよ実食タイム!
ガパオライス弁当なら、どこのロケーションで食べても構いません。
先日の「カツカレー弁当」は、香辛料の匂いがあまりにもきついため、公衆の面前で広げてしまうと、
「周りのタイ人から変な顔をされる」というリスクがありました。
でも、ガパオライスの匂いは、タイでは「ナチュラルな香り」ですので、
どこで食べても、ほとんど違和感はありません。
では早速、蓋を開けてみましょう。
「もわっ」
湯気とともにこみ上げる、おなじみ、ガパオライスの香りです。
この香りを嗅ぐと、「あぁ、タイに来たなぁ」って思いますよね♪
しかし、せっかくの機会だから、「もうちょっと凝ってみよう」ということで、今回は、ゆで卵を入れてみました!

卵を乗せるとなお美味い。
「ガパオと卵」というのは、日本料理で言うところの「焼き魚と大根おろし」「焼きそばと青のり」と同じぐらい、
必要不可欠なコラボレーションです。
でも、残念ながら、セブンイレブンのガパオライス弁当には、卵が付いていませんので、
ゆで卵や目玉焼きをどこか別のところで調達して乗せると、なおベターです。
食べてみた感想は…
セブンイレブンの「ガパオライス弁当」。
感想を、一言で言うと…
「可もなく不可もなく、30バーツにしては、
まあまあ美味しいよね♪」
といったところです。
そのため、このガパオライス弁当が向いているのは、次の3つのタイプの人です。
甲)
「せっかく初めてタイ旅行にきたんだし、本場のガパオライス弁当を食べてみたいっ! …でも、いきなり屋台に行くのは、ちょっと勇気がないかも…」という人。乙)
「えっ、もうこんな時間なの? おなかすいたけど、ご飯どうしようかなぁ… ホテルの周りにはレストランもないし、あるのはセブンイレブンぐらいかぁ…」という人。丙)
「やべっ、今、財布の中に小銭が30バーツしかないじゃん。 両替すんの、忘れてたよ… かといって、30バーツで食べれるものって、何かあったっけ…?」という人。
今後タイで、以上3タイプのいずれかに当てはまった人は、
「セブンイレブンのガパオライス弁当」
を、ぜひとも買ってみましょう。
100円でこのコスパは、なかなかないですよ!
2018年7月追記
また、今回の記事を読んで、
「そもそもガパオライスってどんなメニューなの?」
と、気になった人は、
【こちらの記事】で、ガパオライスの具材や香りなどについての解説をしています。
ぜひ、参考になさってみてください。
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突然ですが、ここでクイズです。 この画像、何と書いてあるか、分かりますか?