タイ語には多くの方言があり、
タイ北部で話されている方言は、
「ムアン語」と言います。
これを知っていると、
チェンマイではかなり重宝します。
「タイ語でさえ難しいのに、北部方言のムアン語なんて、とても覚えられない!」と、肩肘を張る必要はありません。
長い文章を覚えようとしなくても、ちょっとしたムアン語のフレーズを、ほんの1言2言話すだけで、
チェンマイの人たちは、
あなたに対してよりいっそう好意的になり、
親近感を抱いてくれるようになりますよ!
タイ北部方言・10の厳選フレーズ
今回は、
チェンマイ旅行が100倍楽しくなる、
「タイ北部方言・10の厳選フレーズ」を、
音声つきで、ご紹介していきます。
例文1:何?
「何?」は、
ムアンゴで「アニャん」と言います。
タイ標準語の「アライ」に相当します。
「アニャん」単独でも、
「何ですか?」という
文章として使えますが、
呼びかけなどに対して、
「えっ、何?」というときなどには、
最後に「ゴォ」を続けて、
「アニャん・ゴォ」
と言ったりもします。
これは、タイ標準語の
「アライ・ロォ」に相当します。
「アニャん?」も
「アニャん・ゴォ?」も、
どちらもよく使うので、
両方覚えておきましょう。
↓音声はこちらから
アニャん?/アニャん・ゴォ?(何ですか?)
例文2:大丈夫、問題ない
意味は、「No problem」。
ムアン語で「ボォペンニャん」と言います。
タイ標準語の、「マイペンライ」に相当します。
「マイペンライ」は、タイでは必須の
最頻出フレーズですが、
北タイでもこれと同様、
非常によく使いますので、
覚えておきましょう。
ボォペンニャん(大丈夫です)
↓音声はこちらから
例文3:分からない
「知らない、分からない」
という文も、頻出フレーズです。
「知らない、分からない」は、
ムアン語で「ボォ・フゥー」と言います。
「バ・フゥー」という人もいますが、
北タイではどちらでも通じます。
タイ標準語では、
「マイ・るゥー」になります。
タイ語の否定の「マイ」が、
ムアン語で「ボ」や「バ」になり、
タイ語の「るゥー(知っている)」が、
ムアン語では「フゥー」になる、
ということです。
↓音声はこちらから
ボォ・フゥー(分かりません)
例文4:「はい」と「こんにちは」
タイ北部の方言と言えばこれ、
と言われるぐらい、有名なフレーズです。
「ヂャーオ」
これは、女性専用の言葉で、
バンコク標準語の「カァ」に相当します。
「ヂャーオ」1語だと、
「はい」という返事になり、
文末に置くと、
「~です」という丁寧な表現になります。
そのため、
女性の「こんにちは」である
「サワディー・カァ」が、
チェンマイなど北部各県では、
「サワディー・ヂャーオ」となります。
もしもあなたが女性であれば、
「ヂャーオ(はい)」と言って、
返事をしてみましょう。
また、
今回ご紹介している他の表現でも、
「アニャん・ヂャーオ」
(何ですか?)
「ボォペンニャん・ヂャーオ」
(大丈夫です)
などのように、
文末に「ヂャーオ」を置くだけで、
タイ北部では丁寧な表現になりますよ!
音声では、
「ヂャーオ → サワッディー・ヂャーオ」
の順で、発音されます。
↓音声はこちらから
ヂャーオ(はい)/サワッディー・ヂャーオ(こんにちは)
例文5:すみません
英語の、エクスキューズ・ミーです。
ムアン語では、「スゥマーッ・とァッ」と言います。
知らない人に話しかけたり、
人の前を横切ったりするときなどに、使います。
タイ語の「コートート」に相当します。
↓音声はこちらから
スゥマーッ・とァッ(すみません、失礼します)
例文6:美しい!
「美しい」はムアン語で、
「ンガーム」と言います。
タイ語の「ソヮイ」に相当します。
「ンガーム」だけでも十分なのですが、
文末に「ててェー」を置くと、
「とても、本当に」などの
強調の意味になります。
「ンガーム」も、
「ンガーム・ててェー」も、
両方ともよく使われますので、
セットで覚えてしまいましょう。
まとめると、
●ソヮイ(きれい/タイ語)
●ンガーム(きれい/ムアン語)
●ヂんヂん(本当に/タイ語)
●ててェー(本当に/ムアン語)
●ソヮイ・ヂんヂん(本当にきれいです/タイ語)
●ンガーム・ててェー(本当にきれいです/ムアン語)
と、なります。
音声では、
「ンガーム → ンガーム・ててェー」
の順に発音されます。
↓音声はこちらから
ンガーム(キレイですね)/ンガーム・ててェー(本当にキレイですね!)
例文7:おいしい!
「おいしい」はムアン語で、
「ラム」と言います。
タイ標準語では、「アろォーイ」です。
これも前項同様、
文末に「ててェー」を置くと、
「とてもおいしい!」
という意味になります。
これも、まとめておくと、
●アろォーイ(おいしい/タイ語)
●ラム(おいしい/ムアン語)
●アろォーイ・ヂんヂん(本当においしいです/タイ語)
●ラム・ててェー(本当においしいです/ムアン語)
↓音声はこちらから
ラム(美味しい)/ラム・テテェー(本当に美味しいですね!)
例文8:おなかいっぱい!
「おなかいっぱいです」は、
ムアン語で「ガッとぉーん」と言います。
タイ語では、「イム」や「イム・トォーん」に相当します。
ご飯をたくさん出されて
食べきれない時などに、使ってみましょう。
↓音声はこちらから
ガッとぉーん(お腹いっぱいです)
例文9:遊びに行く
「遊ぶ・旅行する」は、
ムアン語で「エェオ」と言います。
タイ語の「ティアオ」に相当します。
ですので、
「遊びに行く」は、
●ぱイ・ティアオ(タイ語)
●ぱイ・エェオ(ムアン語)
と、なります。
↓音声はこちらから
エェオ(遊ぶ・旅行する)/ぱイ・エェオ(遊びに行く・旅行に行く)
例文10:疲れた!
ムアン語で、
「疲れた」は「イーッ」と言います。
タイ語の「ヌアイ」に相当します。
【ヌアイ(疲れた!)】に関する記事はこちら
また、「イーッ」だけでなく、
「イーッ・ボフーイ」と言うと、
「マジ疲れた」のような口語的な表現になり、
ローカルさがさらにアップします。
↓音声はこちらから
イーッ(疲れた!)/イーッ・ボフーイ(マジ疲れた!)
まとめ
最後に、今回ご紹介したすべての表現を、続けて聞いてみましょう。
1:
アニャん
(何ですか?)2:
ボォペンニャん
(大丈夫です)3:
ボォ・フゥー
(知らない)4:
サワッディー・チャーオ
(こんにちは・女性用)5:
スゥマーッ・とァッ
(すみません、失礼します)6:
ンガーム
(本当にキレイですね!)7:
ラム・ててェー
(本当にオイシイですね!)8:
ガッとぉーん
(お腹いっぱいです)9:
ぱイ・エェオ
(遊びに行く/旅行に行く)10:
イーッ・ボフーイ
(マジ疲れた!)
これらのフレーズを、
たった1分間聞き流すだけで、
北タイ方言のムアン語が、
ぐっと身近なものになりますよ!
■関連記事
タイ語・ムアン語の入門として、以下の記事↓も、ぜひ参考にしてみてください。
また、ムアン語は、
チェンマイのほか、
チェンライ、メーホーンソーンなど、
タイ北部の各県で使われていますので、
使用範囲は結構広いです。
北部の県名については、
【聞き流し・北タイの9つの県名】
↑こちらの記事をご覧ください。
ぜひ、ムアン語を練習して、
チェンマイ~北タイ旅行を、
満喫してくださいね!