タイの人が、「オーイ!」と言って叫んでいるのを、聞いたことはありませんか?
大の大人がびっくりして、「オーイ」「オーイ」と絶叫している姿って、何ともコミカルで、可愛げがありますよね。
そこで今回は、タイ語のこうした「感嘆詞」について、ご紹介していきます!
「オーイ」
「オーイ!」
これは主に、「びっくりしたとき」に使います。
そのため、組み合わせとしては、「ヂェプ(痛い)」というワードと、よくセットになって使われます。
「オーイ!」
(うわっ)
「オーイ!ヂェプ」
(うわっ、痛っ!)
…という感じです。
また、「オーイ」をよく耳にするシチュエーションとしては…
●タンスの角に足の小指をぶつけて、「オーイ!」と絶叫する。
●熱湯がこぼれて足にかかり、「オーイ!」とさけぶ。
…など、要は「突然の出来事」に対する、驚きや苦痛を表すときに、タイ人は「オーイ!」と発声する、ということです。
日本語の、「うわっ!」とほぼ同じように使うことができますので、
例えば、マッサージ屋で、ツボをぎゅっと強く押されすぎたときなどには、ちょっと痛々しい感じで…
「オォーーイっ!」
と、言ってみましょう。
「アーオ」
「アーオ!」
これは、タイ人独特で、なかなか面白い感嘆詞です。
タイ語の「アーオ」というのは、
「おいおい…やれやれ…なんだよそれ~」
のようなニュアンスです。
例えば…
「えっ、書類って何のこと?」
「アーオ!(もう、先週出しといてねって言ったじゃないの!)」
「あなた、今月は海に連れて行ってくれるんでしょう?」
「えっ、そんなこと言ったっけ?」
「アーオ!(もう、ずっと前から行くって言ってたじゃないの!)」
「こないだのテストは、何点だったの?」
「32点取れたよ、母さん!」
「アーオ!(もう、4点しか上がってないじゃないの!)」
…というようなニュアンスです。
要は、「期待を裏切られてちょっと呆れたような感じ」を表す感嘆詞です。
言う時は、眉毛をしかめながら、顔をちょっと「残念だ!」という感じにして、
「アーオ…(やれやれ…)」と、発声してみましょう。
「オーホー」
「オーホー!」
これは、ほぼ日本語の「おぉ~」に相当します。
例えば…
「オーホー!(やるじゃん!)」
「この服、新しく買ったんだけど、どう?」
「オーホー!(すごく似合ってるよ!)」
「日本の10番がゴール決めたぞ!」
「オーホー!(すげえプレーだ!)」
「あの西洋人のお客さん、チップを千バーツもくれたのよ!」
「オーホー!(おぉ~、羽振りがいいねえ!)」
…という感じです。
これは比較的、ニュアンスが分かりやすいのではないでしょうか。
要は、「驚嘆・称賛」のようなニュアンスです。
また、口の形も、まん丸にして発音しますから、まさに、日本語で「おぉ~~」と言うのと同じような感じですよね。
「すごいねぇ~、びっくりだねぇ~」というニュアンスを、表すことができます。
舌打ちで賞賛を表す
また、「オーホー!」に関連して、タイ独特の、賞賛のやり方があります。
それは…
「チュッチュッチュッ」と舌打ちして、賞賛の気持ちを示す、というジェスチャーです。
どちらも、人を褒める時に使うので、
そのため、前項の「オーホー」と「チュッチュッチュッ」は、
セットにして覚えておくと、わかりやすいです。
「オーホ~、チュッチュッチュッ」
(へぇ~…すっごいねえ!!)
みたいな。
舌打ちが賞賛、というのは、はじめのうちは、どうも違和感があります。
まるでネコを呼ぶときのような音で、
チュッチュッチュッ
と言われるので、「本当に褒めてんの??」という気になってしまいます。
「トッ」
「トッ!」
「まあ呆れた!」というニュアンスです。
「トッ!(まあ、よく食べるのね!)」
「セブンイレブンのスタンプ、今日1日で10個も揃ったぜ!」
「トッ!(まあ、また馬鹿みたいに買い物したのね!)」
「ワイルドだろぉ~?」
「トッ!(馬鹿ねぇ、全然ワイルドじゃないわよ!)」
…というような、使い方をします。
「トッ!」
というときは、強く息を漏らしながら、「トホーッ!」というのがポイントです。
こうすることで、「呆れた!」というニュアンスを、さらに強めることができますよ!
上記で列挙したような、なんかこう、「ちょっとズレた感じ」で、「スケールが大きめ」の出来事が起きた時は…
呆れた顔で、「トッ!」と言ってみましょう。
まとめ
いかがでしたか。
今回は、タイ語日常会話でよく使う、感嘆詞について、ご紹介してきました。
2.アーオ!(残念)
3.オーホー!(驚嘆)
4.チュッチュッチュッ(賞賛)
5.トッ(呆れた)
こうして並べてみると、なんだか可愛らしいですよね。
タイ語には、まだまだ多くの感嘆詞がありますが、
今回はとりあえず、会話で最もよく耳にする、代表的な5つのフレーズを、ご紹介しました。
感嘆詞を使うと、会話がぐっとネイティブっぽくなりますから、
タイ人との会話で、ぜひ、使ってみてくださいね!