「タイ語でタイソングを歌ってみたい!」
と、考えたことはありませんか?
このサイトでは、タイ語タイソングを単なる趣味ではなく、最も有効なタイ語習得法の1つとして位置づけていきます。
今回はまず、
なぜ、タイ語タイソングの練習が、
タイ語の習得に適していると言えるのか、
という理由と、そのメリットについて、
詳しくお話をしていこうと思います。
タイ語習得の最大の難関の1つである声調を、
一切気にしなくてもいい
タイソングでは、
声調を気にしなくてもいい
これが、
タイ語の習得方法としてタイソングが有効である
と言える、最大の理由です。
タイ語の発音には、
4つのハードルがあります。
- 子音
- 母音
- 末子音
- 声調
の、4つです。
これら1つ1つについては、
発音の章で詳しく紹介していきますが、
要は、
「難しい学習項目が4つもある」
ってことです。
これだけでも、
気が滅入ってしまいますよね。
しかも、この4つの習得が、
タイ語の基礎中の基礎だというのですから、
初学者に対してはどうしても、
ハードルが高くなってしまいます。
しかしタイソングであれば、
このハードルを1つ減らすことができます。
「声調」のハードルです。
声調というのは、
声の上がり下がりや高低で意味を区別する、
タイ語の発音上のシステムです。
タイ語では、
高く読むべき音を低く読んだり、
上げるべきところを下げてしまったりすると、
意味が通じなくなってしまうんです。
詳しくは声調の章でご紹介していきますが、
これは日本語には無いものですから、
日本人のタイ語初学者にとっては、
かなりきついハードルになります。
そこで、タイ語でタイソングを練習して、
「声調が難しい」というハードルを、
1つスキップしてしまおう、というわけです。
メロディさえわかれば声調は無視できる
歌にはもともとドレミの音階がありますから、
メロディさえ覚えてしまえば、
タイ語の声調は一切気にしなくても済みます。
ドの音はドの音で、
レの音はレの音で歌えばよく、
上がり下がりはいったん無視できる、ってことです。
つまり先ほどご紹介した4つの学習項目、
- 子音
- 母音
- 末子音
- 声調
このうち、
タイソングの練習の場合は、
声調を気にしなくてよいのですから、
学習項目は3つに減った、ということになります。
4つが3つになる。
なんだか、
すごくラクになった気がしませんか?
そこで、
声調をいったん忘れて、残り3つの
- 子音
- 母音
- 末子音
これだけを重点的に練習すれば、タイソングは今日からでもスタートできる、ということなんです。
タイ語の歌をマスターすることで得られる3つのメリット
それでは次に、
タイ語の歌をマスターすることで得られる、
3つのメリットをご紹介していきます。
たとえタイ語が話せなくても、タイ語の歌を1曲歌えれば、それだけで人気者になれる
タイソングの練習が
タイ語習得に有効であると言える、
1つ目の理由は、
タイ人のほとんどが歌が大好きである、
という点です。
タイソングができれば、
タイ人と共通の趣味を持つことができ、
付き合いの幅が広がります。
あなたが、
タイ語で少し会話ができるようになると、
タイ人から、
ร้องเพลงภาษาไทยเป็นมั้ย
ろォーん プレーん パーサー タイ ぺン マイ?
「タイの歌を歌えるか?」
ชอบร้องเพลงมั้ย
チョープ ろォーん プレーん マイ?
「歌は好きか?」
ชอบคาราโอเกะมั้ย
チョープ カーらーオーケ マイ?
「タイソングを歌うのは好きか?」
と、しばしば質問されるようになります。
もしも、
あなたが普段から、
タイソングを練習していて、
タイ人からマイクを渡されたときに、
完璧に歌いこなすことができれば、
あなたのタイ人の友人たちは、
どんな反応をすると思いますか?
間違いなく、目を丸くして、
度肝を抜かれるはずです。
そもそも
「タイの歌を歌えるか」
というタイ人の質問の裏には、
「当然歌えないだろう」
という予想が少なからずあります。
そこで彼の予想に反して、
完璧なタイソングを披露するわけですから、
質問をしたタイ人にしてみれば、
「そ、そんなアホな!」
と、なるわけです。
タイ語でタイソングを練習して、
是非この快感(?)を、
経験してみてください。
歌はコミュニケーションのツールである
タイソングの2つめのメリットは、
歌を歌えるということ、それ自体が、
コミュニケーションのツールになる、
ということです。
あくまでも初級の段階に限っての話ですが、
会話が全然できなくても、
タイ語の歌を1曲歌えれば、
それだけで十分、
コミュニケーションが可能になります。
外国語で会話が止まってしまうほど、
気まずいことはありませんよね。
でも、
タイの歌を何曲か知っていれば、
とりあえず歌ってみることで、
間を持たせられますし、
「日本人なのにタイ語の歌を歌える」
ということ自体が、
希少で話題性がありますから、
それだけで場が盛り上がります。
タイソングは、コミュニケーションのツールとして、
また、場を盛り上げる手段の1つとして、絶大な威力を発揮するわけです。
サブカルチャーは、意外と共通の話題になる
最後3つめのメリットは、
タイ語の歌を知ることで、
サブカルチャーにも詳しくなり、
タイの友人と共通の話題が持てる、
ということです。
例えば、
「バード」という国民的歌手がいますが、
もしもあなたが、
バードの歌を2,3曲でも歌えることができれば、
自然と、バードに関する知識も増えていきます。
そうなれば、あなたのその知識は、
バードのファンであるタイ人との、
共通の話題になるわけです。
「バード好き?」
「はい、好きっす」
「だよねぇー」
みたいな。
また、
キャットリーヤーという女性歌手がいますが、
彼女の「O.K.ナカ?」という曲は、
西暦2000年ごろに大ヒットしました。
すると、
もしもあなたがこの歌を知っていれば、
当時若者だった世代との、共通の話題になります。
「O.K.ナカ?って覚えてる?」
「あー、覚えてる! 高校んときだよねー!」
みたいな。
特にタイは、
大ヒット曲は全国でBGMとして流される、
という傾向がありますから、
先程の「O.K.ナカ?」の歌であれば、
西暦2000年に若者だった人は、
ほぼ100パーセントこの歌を知っている、
ということになるわけです。
これって、
共通の話題としては、かなり有力ですよね。
まとめ
では最後に、
今回の話をまとめておきます。
今回は、
タイソングの練習が、タイ語の習得に有効だと言える理由と、タイソングによって得られる3つのメリット
と題し、お話をしてきました。
タイソングの練習が、
タイ語の習得にかなり有効だと言える理由、
それは、タイ語の初学者にとって、
最大の難関である「声調」を、
タイソングではいったん無視できるからです。
声調を無視することができれば、
発音練習の項目は、4つから3つに減って、
- 子音
- 母音
- 末子音
これだけになりますから、
とっつきやすくなります。
発音の勉強の手間が、
単純に4分の3、
75%に減らすことができるのですから、
初級の段階では、
かなりのアドバンテージです。
それに、
1時間勉強をしても、
その知識が定着するとは限りませんが、
1時間歌の練習をすれば、
多少なりとも確実に、
その曲を歌えるようになります。
いわば、1つのスキルです。
そして、このようにして、
タイソングの練習を進めていけば、
タイ生活では、3つの大きなメリットがあります。
- タイ人とタイソングの付き合いができる
- コミュニケーションのツールになる
- サブカルチャーとして、共通の話題になる
の3つです。
いかがでしょうか。
タイ語学習のスタートを機に、
「タイ語の歌も、1曲ぐらい覚えてみようかな♪」
という気に、なってきませんか?
それではまた。
外国の歌を1つ知っていることは、その国で大きな武器になる。