画像は、パッピッゲーン(ผัดพริกแกง)というタイ料理。
レッドカレーに似た、屋台の炒め物料理の1つです。
私はこれを、汁多めにして、「つゆだく」にする食べ方を、推奨しています。
今回は、「タイの炒め物料理をつゆだくにするメリット」について、お話をしていきます。
タイ料理はつゆだくがおいしい
私がタイ料理のつゆだくを覚えたのは、3人目の子を授ってからです。
それには、こんな経緯があります。
タイの庶民料理は味が濃すぎる
それまでは私も、タイで屋台料理と言えば、「1人1品、料理を注文する」というやり方をしていたんですが、
ある時ふと、
「タイ料理って、味が濃すぎじゃね?」
と、感じるようになりました。
タイでも、「名店」と呼ばれるような高級なお店なら、控えめな味付けをしてくれるんですが、
タイの庶民の屋台料理は、
「塩・魚醤・牡蠣油」などの調味料を、
「どかっ」と大量に入れるので、
かなり濃い味付けになっています。
それで私は、
「料理に、ちょっと水を足してみたらどうかな?」
と考えて、やってみたら、これがなかなかイケました。
以上が、私と「つゆだくタイ料理」との出会いです。
つゆだくタイ料理のメリット
タイ料理を「つゆだく」にすると、濃い味付けが薄まって食べやすくなりますし、
多めのつゆをご飯と食べることによって、タイで陥りがちな「水分不足」を補うこともできます。
なおかつ、タイ米は、日本米に比べるとパサパサしていますから、
おかずをご飯に上にかけるときは、「つゆだくぐらいでちょうど良い」ということも、この時に分かりました。
子供はつゆだくが大好き!
また、この方法は、小さい子供がいる家庭でも、効果を発揮します。
実際のところ、子供がカレー料理を食べる時というのは、カレーの「具」よりも…
「カレールウをかけたご飯を食べたい!」と思うものです。
当時、私は3人目の子を授かって、普通食デビューの練習をさせていたところでしたから、
「つゆだくのタイ料理をご飯にかけて、子供に食べさせる」
という方法は、かなり助かりました。
つまり、タイの炒め物料理を、「つゆだく」にすると…
・パサパサのタイ米によく合う
・料理から水分を補給できる
・小さな子供は、つゆがよく染みたご飯を、好んで食べてくれる
などなど、様々なメリットがある、というわけです。
「パッピッゲーン」つゆだく
例えば、
この写真は、「パッピッゲーン(ผัดพริกแกง)」という、タイの代表的な屋台料理ですが、汁をかなり多めにしてもらっています。
なぜかというと、この「パッピッゲーン(ผัดพริกแกง)」という料理は、超激辛であることが多いからです。
辛さに慣れていない日本人にとっては、
「とても辛くて食べられない」
という代物です。
しかし、お湯で薄めれば、割と味がマイルドになって、食べやすくなります。
行きつけの屋台ではつゆだくを注文する
「パッピッゲーン(ผัดพริกแกง)」を作る時は、肉と野菜を調味料で炒めた後、最後の仕上げに、フライパンに水を足しますから、
このときの水を、ちょっと多めにしてもらうだけで、「つゆだくタイ料理」が仕上がります。
そしてもちろん、
日本人に人気のある「ガパオライス」も、やはり「つゆだく」がおすすめです。
おはようございます!!
朝なので、爽やかな雰囲気のガパオライスを用意しました♪1週間も中盤、今日も1日頑張りましょう(^ー^* ) pic.twitter.com/ak6p0vSJ1n
— 恵比寿ガパオ食堂 (公式) (@e_gapaoshokudo) 2018年6月6日
↑こちらは、渋谷・恵比寿・青山に支店を持つ、『ガパオ食堂』さんのガパオライス画像ですが、
見ての通り、けっこう「つゆだく」ですよね。
多分、日本人にとっては、タイの屋台料理は、つゆだくのほうが口に合うんじゃないかな、と思います。
そんなわけで、私はいつも、行きつけの食堂で料理をお持ち帰りにするときは、
「つゆだく」にしてもらっている、というわけです。
おかげさまで、子供達も、皆喜んで食べてくれます。
では次に、「つゆだく」に関連するタイ語表現も、見ていきましょう。
タイ語で「つゆだく」は何と言うか
「水を入れる」は、タイ語で
「サイナーム」
と、言います。
「いっぱい」は「ユッ」。
「サイナーム・ユッ」
で、「汁多め(=つゆだく)」という意味になります。
「~してください」と依頼を表すときは、文末に「ノォーイ」を置きます。
つなげると、
「サイナーム・ユッ・ノォーイ」で、
「つゆだくでお願いします」
と、なります。
また、「好き」はタイ語で
「チョォープ」
と言いますから、
「チョォープ・サイナーム」で、
「つゆだくが好きです」という意味になります。
ただし、このときは、ウェイトレスではなく、なるべく、コックさんに「直接」言うようにしましょう。
店によっては、タイ人のウェイトレスは、「料理の知識が全くない」ということも多く、
客がせっかく、こういうスペシャルオーダーをしても、コックに通してくれないことがあるからです。
まとめ
今回は、「タイ屋台料理のつゆだく」について、ご紹介してきました。
つゆだくのメリットは、
・パサパサのタイ米によく合う
・料理から水分を補給できる
・小さな子供は、つゆがよく染みたご飯が好き
…などが、挙げられます。
ですので、タイ人のコックさんと、ある程度顔見知りになったら、
以下の音声を参考にして、「つゆだくオーダー」にトライしてみましょう。
●ใส่น้ำเยอะ
サイナーム・ユッ
(つゆだく)
●ใส่น้ำเยอะ-หน่อย
サイナーム・ユッ・ノォーイ
(つゆだくでお願いします!)
●ชอบ-ใส่น้ำเยอะ
チョォープ・サイナーム・ユッ
(つゆだくが好きです!)
これで、味の濃すぎるタイ料理も、ぐっと食べやすくなりますよ!
追記
今回の記事で、次のようなご指摘を受けました。
「日本の牛丼屋のつゆだくは、既存のつゆをかけるから、つゆだくにすると味は濃くなる」と。
…なるほど!
言われてみれば、確かにそうですよね。
今回の記事は、
「タイ料理のおかずは味が濃いので、水を足してつゆだくにして、味を薄くしましょう」
という内容で、「薄味好きの人向け」です。
なので、タイのつゆだくと、日本のつゆだくとは、目的が正反対になりますね。