「タイ語学習の際は、一体何から始めるのが一番良いのだろうか?」
と、考えたことはありませんか。
近年は、タイ語関連のブログの数も増えてきていますから、「タイ文字 暗記」とか「タイ語 挨拶」とかを検索すれば、一通りの知識は得ることができます。
しかし、これらのネット記事というのは、
「タイ文字の学習」「タイ語の頻出フレーズ」などのような、それぞれが、非常に「断片的」な知識です。
こうなると、
「タイ文字の勉強法は、分かった。タイ語の文法も、なんとなく分かった。でも、一番初めに何をすれば良いの?」
という、「順序」までは分かりませんよね。
そこで今回は、タイ語の勉強を始めるにあたって、
「一番初めに何をするのが、最も効率が良いのか」
ということについて、前後編、2回に分けて、お話していきたいと思います。
一番初めにすべきこと
「タイ語学習で、一番初めにやるべきことは何か」
それは…
「受け答えを暗唱すること」
です。
理由は、それが「即戦力」になるからです。
質問と、その答え
例えば、
タイ語で「アローイ(おいしい)」という言葉を、覚えたとします。
この時、「アロイ!アロイ!」と、オウムのように連呼して練習するのも、もちろん重要なのですが、それにもまして重要なのは、
(おいしいですか?)
アローイ・カァ
(はい、おいしいです)
という、受け答えです。
なぜなら、あなたが「おいしいです」というフレーズを使う場面というのは、
タイ人から「おいしいですか?」と聞かれて、その質問に答える時に「おいしいです」と言う可能性が高いからです。
もちろん、あなたが一方的に「アロイ!」と言うこともあるかもしれませんが、
会話においては、「聞かれたことに正しく答えられる」というスキルが、最も重要なんです。
暑いですか?―暑いです
「ロォーン(暑い)」も、同様です。
単語だけで覚えるよりも、
(暑いですか?)
ロォーン・カァ
(暑いです)
という受け答えで覚えておくのが、効果的です。
タイ人から「ロォーン・マイ?(暑いですか?)」と聞かれて、「ロォーン・カァ(暑いです)」ときちんと答えることができれば…
それだけでもう、タイ人との会話が、成立していることになります。
そして、たとえカタコトでも、タイ語での受け答えが正しくできれば、
それが会話の糸口になって、少しずつ、使える文章が増えていきます。
ですので、「タイ語の勉強を始めたい!」と思っている人は、文字よりも、文法よりも、まず初めに、「受け答えのパターン」を、覚えるようにしましょう。
食べましたか?―食べました
そのため、このサイトでは、
例えば、「もうご飯を食べましたか?」のようなフレーズを、「単体」で紹介するようなことは、あまりしていません。
(もうご飯を食べましたか?)
キン・レェーオ・カァ
(はい、食べました。)
ヤン・カァ
(いいえ、まだです)
という風に、なるべく、質問とその答えを、「セット」で紹介するようにしています。
どこ行くの?―○○に行きます
「パイナイ?(どこ行くの?)」も、同様です。
「どこ行くの?」という挨拶言葉を、単体で覚えたとしても、これだけだと、やはり不十分です。
タイ人から「どこ行くの?」と質問されたときに、タイ語で正しく答える必要があるからです。
そのため、
(どこ行くの?)
パイ・スー・コォーン・カァ
(買い物に行きます)
と、セットで丸暗記をしてしまおう、ということです。
即戦力になる
こうした「受け答え」の知識は、即戦力になります。
タイ人からの質問を聞いて、タイ語で正しく答えることができれば、それだけで十分、会話が成立するからです。
「とりあえず会話できる」というのは、かなり重要なステップです。
学習のモチベーションを維持するには、「会話を楽しむ」ことが、最も重要だからです。
次回は、「どのようにして使える文章を増やしていくか」
ということについて、お話をしていきます。