今回は、タイ語の
●パイティアオ(遊びに行く)
について、ご紹介します。
いずれも、タイ語の日常会話で、非常に良く使う表現です。
「ティアオ」の意味は?
「เที่ยวティアオ」という単語を辞書で調べると、
「遊ぶ・観光する・旅行する」
などの意味が載っています。
「ティアオ」単独で使うこともありますが、
日常生活では、どちらかというと、
●ไปเที่ยวパイティアオ(遊びに行く)
という風に、連語で使われることが多いです。
マーティアオ(遊びに来る)
「マー(来る)」と「ティアオ(遊ぶ)」をつなげると、
「遊びに来る、旅行に来る」
と、なります。
タイ生活における、超頻出フレーズの1つです。
●マーティアオ・ムアンタイ
(タイへ旅行に来る)
●マーティアオ・ロォ?
(旅行で来たんですか?)
……これらのフレーズは、おそらく、タイで一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
特に、
「マーティアオ・ロォ?(旅行で来たんですか?)」
という疑問文は、タイ人が日本人に最もよく尋ねる質問の1つです。
答える時は、
「カァ、マーティアオ・カァ(はい、旅行です)」
と答えればOKです。
(男性はカァをカップにする)
観光ではないケース
ただしここで、長期滞在者やリピーターの場合は、
「いや、旅行も観光もしないし、ただタイに住みに来てるだけなんだけど……」
というケースもあるでしょう。
しかし、タイ語では、こういう場合でも「マーティアオ」と言います。
マーティアオという言葉には、「仕事や公用、留学などの用事ではない」というようなニュアンスがあります。
つまり、
「特に何か用事があるわけではないが、とりあえず来てみた」
という場合も、タイ語ではマーティアオというわけです。
(旅行で来たんですか?)」
「カァ、マーティアオ・カァ
(はい、旅行で来ました)」
この受け答えの文章は、タイではしょっちゅう使いますので、丸暗記しておきましょう。
パイティアオ(遊びに行く)
●ไปเที่ยวパイティアオ(遊びに行く)
このフレーズも、会話で非常によく使います。
前項と同様、日本人の感覚だと、「遊びに行く」と聞くと、
ショッピングやカラオケ、ビリヤードなど、何かしら「目的」をもって出かけるようなイメージがありますよね
でも、タイ語の「パイティアオ」は、特にそういう目的がなくても使えますので、
「適当にぶらぶらする」「散歩する」という意味で使っても、全く問題ありません。
ですので、もしもタイ人から、
「パイナイ?(どこ行くの?)」と聞かれて、正しい答えがぱっと思いつかない場合は、
「パイティアオ」と、答えておけば、OKです。
マーとパイの使い分け
「マー」と「パイ」の使い分けについても、軽くおさらいしておきましょう。
●パイ …行く(ここから、よそに行く)
というのが、基本的な意味です。
タイ語は、タイで使う機会が圧倒的に多いですから、
今回の表現も、「タイでタイ人と会話する」ということを想定しながら、練習しておく必要があります。
バンコクへ来る
「マーティアオ」は、あなたがタイに到着してから、タイ人との会話で、
「日本から、ここ、タイへやって来ました」というニュアンスで使います。
・バンコクから、チェンマイに来ました。
・日本から、チェンマイに来ました。
などなど、要は、「他のところから、ここへ来たのですよ」ということです。
バンコクから行く
一方、「パイティアオ」は、今いるところから、別のところへ出かけることです。
・カオサンから、スクンビットへ行きます。
というニュアンスで使います。
どちらかというと、旅行でよく使うのは、「マーティアオ」のほうだと思います。
そのため、今回の並び順も、「マーティアオ/パイティアオ」の順にしました。
まとめ
では、今回の表現を、音声で聞き流してみましょう。
●マーティアオ・ムアンタイ(タイに遊びに来た)
●マーティアオ・ロォ?(遊びに来たの?)
●カァ、マーティアオ・カァ(はい、遊びに来ました)
●パイティアオ(遊びに行く)
「マーティアオ/パイティアオ」は、一般には、
「遊びに来る/遊びに行く・旅行する・観光する」
等と訳されますが、意味は、もうちょっと広いです。
かなり大雑把に言い切ってしまうと、
仕事や公用以外の、私用でどこかへ行くときは、すべて、「マーティアオ/パイティアオ」でカバーできるんじゃないかな?と思っています。