2019年の冬、日本ではインフルエンザが猛威を振るいました。
今回は、「インフルエンザ」に関するタイ語を見ていこうと思います。
インフルエンザをタイ語で言うと……
タイ語で「インフルエンザ」と言う時は、
いくつか言い方があります。
カイ・ワット・ヤイ
タイ語で「インフルエンザ」を表す最も一般的な言い方は、
「カイ・ワット・ヤイ」。
単語ごとの意味は
○หวัด ワット 風邪
○ใหญ่ ヤイ 大きい
と、なります。
つまり、「カイ・ワット・ヤイ」は、後ろから直訳すると、
「大きい風邪の熱」という意味になります。
カイ・ワット
口語では、「カイ・ワット・ヤイ」の「ヤイ(大きい)」を省いて、
単に「カイ・ワット」だけでインフルエンザを表すこともあります。
これは、短く縮めた言い方です。
ローク・カイ・ワット・ヤイ
いっぽう、長い言い方もあります。
「カイ・ワット・ヤイ」の頭に「ローク(病気)」をつけて、
「โรคไข้หวัดใหญ่
ローク・カイ・ワット・ヤイ」
と、言うこともあります。
ただし、これは単語としては若干長すぎる言い方で、どちらかというと専門的な名称です。
「ローク・カイ・ワット・ヤイ」は、役所やニュースなどで使用されます。
「カイ・ワット・ヤイ」が一般的
まとめると、「インフルエンザ」を表すタイ語は、
↓
カイ・ワット・ヤイ
↓
ローク・カイ・ワット・ヤイ
以上の3通りがありますが、真ん中の「カイ・ワット・ヤイ」が最も一般的なので、
「カイ・ワット・ヤイ」
で覚えておきましょう。
お寺?熱?
ちなみに、「ワット」というタイ語は、
「熱」よりも「お寺」の方が有名だと思います。
この2つは、子音と母音は同じですが、声調が違います。
「お寺」と「熱」、声調の違い
高く上がる音(4声)で「ワット/」と発音すると、
「お寺」という意味になり、
低く平らな音(2声)で「ワット_」と発音すると、
「熱」という意味になります。
高く上がる音(4声)
↓
お寺
「ワット_」
低く平らな音(2声)
↓
熱
今回、インフルエンザに関連して、
・ワット/ (お寺)
・ワット_ (熱)
この2つの単語も、セットで覚えておきましょう。
「日本の怖いもの」とは?
さて、タイ人の間で日本旅行がブームになって久しいですが、最近はタイ人の間でも、
というニュースが、知られるようになりました。
あのビーム先生もインフルエンザに……
「ビーム先生」というタイ人女性ユーチューバーをご存知でしょうか。
チャンネル登録者数13万人を誇る、有名ユーチューバーの1人です。
ビーム先生は、日本語ペラペラの才媛で、
なおかつ、超美形。
日本人からもタイ人からも人気が高いユーチューバーです。
おそらく、読者の中にも、
「すでにビーム先生の大ファンで、チャンネル登録している」
という人も多いのではないでしょうか。
そのビーム先生が、2019年2月に日本を訪れていたのですが、
なんと旅先で、インフルエンザA型にかかり、フォロワーの間で話題になりました。
インフルエンザ泣
39.4℃
今はもう熱は下がりました!บีมติดไข้หวัดใหญ่สายพันธุ์ A ที่กำลังระบาดหนักที่ญี่ปุ่น 😭 ทรมานมากๆ ไข้สูง 39.4 ไปหาหมอเสียไป 20000 เยน ดีที่มีประกันการเดินทาง แผนล่มหมดเลย ต้องนอนอย่างเดียว ใครจะมาญี่ปุ่นระวังด้วยนะ ขนาดบีมใส่หน้ากากเกือบตลอดยังไม่รอดเลย pic.twitter.com/yn82q3TsVm
— BeamSensei (@BeamSensei) 2019年2月1日
旅先で病気になることほど、心細いことはありませんよね。
その後ビーム先生は、無事快方に向かったようです。
なお、「A型/B型」と言う時は「サーイパン・~」を後ろに付けて、
「カイ・ワット・ヤイ、サーイパン・エー」
インフルエンザB型
「カイ・ワット・ヤイ、サーイパン・ビー」
と、言います。
日本の冬はインフルエンザが怖い!
ということで、今やタイ人にとって、「カイ・ワット・ヤイ(インフルエンザ)」は、
地震や洪水、大雪などに続いて、「日本の怖いもの」の1つになりつつあります。
日本のこうした状況とは逆に、最近はタイも衛生状態が良くなって、
マラリアとかデング熱とかのニュースをあんまり聞かなくなりました。
実際のところ、
数日間~数週間のタイ旅行で、「熱帯伝染病にかかる」というのは、今やすでにレアケースだと言えるでしょう。
むしろ、今は案外、日本でインフルエンザになる方が確率が高いかもしれません。
日本の冬は、インフルエンザにくれぐれも気を付けましょう!