タイは、世界有数の「仏教国」です。
タイ人の生活には、
仏教が密接にかかわっているため、
タイで生活を始めると、必然的に、
「お経」に触れる機会が多くなります。
たとえば、
タイでの結婚式やお葬式などの際には、ほぼ100%、お坊さんを呼んで、
「お経を唱える」という儀式があります。
これをタイ語で、
สวดมนต์ スォッ・モン
(お経を唱える)
と、言います。
タイ生活で覚えておくべき『タイ語のお経』
そのため、
タイの生活においては、お経を唱える場面が少なくありません。
最低限、タイの人たちがふだんから暗唱しているお経の部分だけは、私たち外国人も知っておく必要があります。
そこで今回は、タイ生活で覚えておくべき『タイ語のお経(สวดมนต์ スォッ・モン)』について、ご紹介していきます。
タイ語のお経について
「タイ語のお経を覚える」とは言っても、
仏教のお経は膨大ですから、それらをすべて暗唱するのはさすがに無理があります。
そこで、覚えるべきパートを、限定します。
覚えるべきお経は、3行だけ
じつは、毎回必ず全員で唱えるパートは、「3行」だけなのです。
この3行は、固定で決まっています。
3行くらいなら、なんとか覚えられそうですよね。
なので、タイで「スォッ・モン(読経)しましょう」と言われたときは、
一般に、この3行のパートを読むことを指します。
まず、タイ文字では、このようになっています。
พุทธัง ภะคะวันตัง อภิวาเทมิ. (กราบ)
สวากขาโต ภะคะวะตา ธัมโม,
ธัมมังนะมัสสามิ. (กราบ)
สุปะฏิปันโน ภะคะวะโต สาวะกะสังโฆ,
สังฆัง นะมามิ. (กราบ)
タイのお経(カタカナ版)
次に、カタカナで見てみましょう。
1行ごとに、頭部を下げて礼をするので、
トータルで、3回礼をすることになります。
プゥタン パカワンたん アピワー テーミ(礼)
サヮーッ カーとー パカワたー タムモー
タムマん ナマッサーミ(礼)
スゥぱてィ ぱンノー パカワとー サーワカ サんコー
サんカん ナマーミ(礼)
……と、このようになっています。
実際のタイ語のお経はこちら
↓
このお経は、タイの小中学校では毎朝唱えます。
そのため、タイ人はほぼ100%、この3行のお経を暗唱することができます。
タイ語のお経(タイ文字&カナ)
では、上の動画を再生しながら、
タイ語のお経を読んでみましょう。
1行読むごとに、礼をします。
アらハん サムマー サムプゥトー パカワー
プゥタン パカワンたん アピワー テーミ(礼)
สวากขาโต ภะคะวะตา ธัมโม, ธัมมังนะมัสสามิ. (กราบ)
サヮーッ カーとー パカワたー タムモー
タムマん ナマッサーミ(礼)
สุปะฏิปปันโน ภะคะวะโต สาวะกะสังโฆ, สังฆัง นะมามิ. (กราบ)
スゥぱてィ ぱンノー パカワとー サーワガ サんコー
サんカん ナマーミ(礼)
このお経(สวดมนต์ スォッ・モン)は、
タイ生活では本当によく耳にしますので、
タイ留学やタイ移住を考えている人は、
ぜひ、この3行のお経を暗唱できるようにしておきましょう!