ながらスマホは、本当に危険です。
特にタイの道路では、ながらスマホをやると、命に関わります。
先日、タイの地元新聞で、ながらスマホの危険性がよく分かるニュースが掲載されていたので、以下に引用してみます。
チェンマイのニュース
以下、ニュース記事の翻訳です。
5月上旬、チェンマイ大学に通う女子学生が、市内道路わきの溝にはまり、大けがを負った、というネットニュースが拡散された。
女子大生が、チェンマイ大学周辺の歩道を歩いていた際、グレーチング(鋼材でできた格子状の溝蓋)の上にさしかかると、
突然、格子部分が崩れ、上を歩いていた女子大生は、下水へ落下した。
しかもその際、ちぎれた金属の格子部分が足の肉に引っ掛かり、ふくらはぎから太ももまでが大きく裂ける事態となった。
女子大生は、流血の中、金属が足の肉に食い込んだ状態で、10分以上もレスキュー隊の到着を待った。
その後、病院で治療を受けたが、筋肉と皮膚で2層、12針を縫う大けがとなった。
調査の結果、このグレーチングは、すでに錆びきって老朽化しており、上に人が乗った重みで、格子部分がちぎれたことが判明した。
また、女子大生はこの時、いわゆる「ながらスマホ」、スマホを見ながら歩道を歩いていたことが、分かった。
つまり、この女子大生は、ながらスマホをしていたために、グレーチングの老朽化に、気が付かなかったのである。
その後、女子大生は、自身のフェイスブックに次のように投稿した。
「大けがをする危険性は、町のいたるところ潜んでいるわ。私たちは、自分の身は自分で守らなくちゃいけない。
錆びた鉄板の上に乗るなんて、自殺行為よ。
屋外を歩くときは、スマホをいったん閉じるべきだ、ということを、痛感したわ」
ニュース記事は、以上です。
いや本当、怖いですよね。
グレーチングとは?
ちなみに、↑この板のこと、「グレーチング」っていうんですね。
よく排水溝などの上に、置いてあるやつです。
私はこのニュースで、初めて「グレーチング」という名称を知りました。
とまぁ、それはさておき、タイは、このグレーチングのメンテナンス状況が、
「極めて悪い」です。
タイに行ったことのある人ならご存知と思いますが、
「グレーチングの格子部分がボロボロに錆びて、切れている」
なんていうのはザラです。
グレーチングがボロボロ
なにせ、タイ人のなかには、「グレーチングの上は歩かない」と決めている人もいるぐらいです。
たとえ、グレーチングが「ちぎれていない」ように見えても、人が上に乗ったら、重みでちぎれてしまう可能性が高いからです。
そのため、タイの街歩きでは、「グレーチングの状態の見極め」が、けっこう命にかかわる問題だったりします。
タイの道路は本当に危ない
そもそも、
道路が全国ほぼ完ぺきに整備された日本でさえ、
「ながらスマホは危ない」と指摘され、取締りの対象になっているんです。
近代化を達成して間もないタイでは、「ながらスマホ」の危険性は、言わずもがな。
日本の比ではありません。
タイの道路では…
・アスファルトがはがれている
・そもそも歩道がない
・屋台&客席が歩道を占領している
・バイクが歩道を走る
・バイクが逆走してくる
・小中学生がバイクを運転している
・車が路駐しまくりで、歩道をまっすぐ歩けない
…なんてのは、日常茶飯事です。
こんな環境で、ながらスマホをしてしまうのは、
まさに「自殺行為」です。
ながらスマホの代償
このニュースに出てくるチェンマイの女子大生は…
たった一瞬の「ながらスマホ」のために、脚の側面に12針もの傷を負うことになりました。
当然、傷は一生消せません。
今後きっと、この女子大生は、ミニスカートやショートパンツをはいて外へ出かけることはないでしょう。
タイのOLは、まだパンツルックは一般的ではありませんから、就職後も、タイトスカートを履くたびに、脚の傷を気にしなくてはなりません。
それが、「ながらスマホ」の代償だとしたら…
失うものがあまりに大きく、
本当に、やるせない思いになりますよね。
まとめ
今回の記事は、以上です。
タイの街歩きの際は、
●グレーチングが前方に見えたら警戒する
●グレーチングの上を歩かない、走行しない
これらのポイントを、覚えておくようにしましょう。