タイ語で、
「靴」は รองเท้า ローンターオ
「サンダル」は รองเท้าแตะ ローンターオ・テッ
と言います。
今回は、「靴・靴下・サンダル・足」など、
「履物」に関するタイ語の単語について、見ていこうと思います。
ローンターオ(靴)
まず、「รองเท้าローンターオ(靴)」の後ろに付いている「เท้าターオ」というのは、
「足」
という意味です。
脚と足
タイ語には「足」を表す言葉が2つあります。
●ขาカー
●เท้าターオ
この2つです。
この2つの違いは、ちょうど漢字の「脚」と「足」に対応していると思います。
つまり、タイ語の「ขาカー」というのは、人体においては、「股の付け根から下の部分」を指します。
一方、「เท้าターオ」は、くるぶしから下の部分を指します。
一見ややこしそうですが、でも、英語でも、
Leg(脚)
Foot(足)
と言って、両者を別の単語で使い分けていますよね。
そのように考えると、日本語が、
ขาカー(Leg)でも、
เท้าターオ(Foot)でも、
どちらも同じように「あし」と呼んでいることのほうが、世界的には珍しいのかもしれません。
靴と靴下
では、話を「ローンターオ(靴)」に戻しましょう。
冒頭の「ローンターオ(靴)」という言葉はつまり、
「靴」が「くるぶしから下」で使うものなので、「เท้าターオ」という言葉が入っている、ということです。
また、靴下は、タイ語で
「ถุงเท้าトゥン・ターオ」と言います。
「ถุงトゥン」は「袋」という意味ですから、
「ถุงเท้าトゥン・ターオ」は、直訳すると、
「足袋」ってことになります。
……と、このように覚えておけば、タイ語の
(足、くるぶしから下)
●รองเท้า
ローン・ターオ(靴)
●ถุงเท้า
トゥン・ターオ(足袋=靴下)
これらの単語も、覚えやすいですよね。
サンダル
しかし、「靴」「靴下」という単語は、一応、日常語ではあるものの……
タイは、年中蒸し暑い国ですから、ふだんの生活では、靴よりもむしろ「サンダル」のほうが標準装備でしょう。
特に、バケツをひっくり返したような大量の雨が降る雨季においては、
「靴と靴下」というグッズは、あまり合理的ではありません。
濡れるのが分かっているのに、わざわざ「靴と靴下」を履いて、濡れたあと乾かす、というのは、やはり不合理です。
私自身、1年間で、靴を履く機会というのは、本当に、数えるほどしかありません。
なので、タイ生活では、「靴」よりも、「サンダル」のほうが、頻出語だと言えそうです。
タイ語の「サンダル」は覚えにくい
サンダルはタイ語で
「รองเท้าแตะローンターオ・テッ」
といいます。
「テッ」というのはタイ語で「蹴る」と言う意味ですから、
「ローンターオ・テッ」は「蹴る靴」、
つまり、日本語の「つっかけ」のようなニュアンスでしょう。
長すぎて覚えにくい!?
しかし、この「รองเท้าแตะローンターオ・テッ」という単語の、最大の問題は…
「あまりにも長過ぎる」という点です。
そもそもタイ語の日常単語というのは、
「ナーム(水)」とか「カーオ(米)」とか、ほとんどが1音節の短い言葉ばっかりです。
2音節でも、長いと感じます。
しかし、そこへ来て、「ローン・ターオ・テッ(サンダル)」は、なんと、3音節もあります。
毎日使うはずのものなのに、名前がやたら長くて、覚えるのが大変というのは、
これまた、なかなか不合理だと思います。
イサーン語で言ってみよう
この「単語が長すぎる」という問題を、うまく解決する方法が、1つあります。
それは、「イサーン語で言う」ということです。
イサーン語・ラオ語・北タイ語では、サンダルのことを
「เกิบグープ」
と言います。
これなら、覚えるのも楽で、かなり言いやすいですよね。
要は、「ローン・ターオ・テッ(サンダル)」という言葉は、バンコクっ子たちがそう言っているだけであって、
イサーン出身者同士が話すときは、サンダルのことを「グープ」と呼んでいる、
ということです。
なので、「ローン・ターオ・テッ(サンダル)」という言葉は、バンコク標準語ですから、一応、知識として覚えておきましょう。
でも、普段の会話で、こんなにも長い単語を言うのは骨が折れますから、イサーンや北タイなどの地方出身者と話すときは、
「グープ」と言っておけばOKです。
お店はみんなイサーンの人?
実際のところ、バンコクで働いている人というのは、ほとんどが地方出身者です。
お店によっては、「従業員が全員イサーン出身」なんてこともよくあります。
その場合は、店員との会話で「イサーン語が通じる」ということですから、
「ローン・ターオ・テッ(サンダル)」
なんていう、やたら長い単語を無理に言わなくても、
「เกิบグープ」
と一言言えば、それで通じる、ということです。
「新しいグープを買ってきたぜ!」とか、
「おっ、そのグープ、かわいいね!」
などのように、
「グープ」を積極的に言っていれば、イサーンや北タイの人たちとの、会話の糸口にもなります。
まとめ
今回は、履物に関するタイ語を、ご紹介してきました。
●เท้าターオ(足 Foot)
●รองเท้าローンターオ(靴)
●ถุงเท้าトゥン・ターオ(靴下)
●รองเท้าแตะローンターオ・テッ(サンダル)
※標準語
●เกิบグープ(サンダル)
※イサーン語
…と、なります。
いずれも日常の頻出語ですので、ぜひ、参考になさってみてください。
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