言葉に魂が宿る言霊(コトダマ)は有名ですが、
言霊以外にも、数霊、色霊など、様々な霊(タマ)があります。
今回は、ちょっぴり不思議な、
「タイは色霊(イロタマ)の国」
というお話をしていきます。
タイは色霊(いろたま)の国
「タイのお店や銀行には、ずいぶんと、原色の明るい色が使われているなぁ」
と、感じた事はないでしょうか。
じつは、タイでは、あらゆる人や団体の「色」が重視されます。
タイ人は色で差別化を図る
タイは色霊(イロタマ)の国。
タイという国は、
色に意味があり、
色に魂が宿り、
色が力を持つ国なのです。
タイ人は原色を好む傾向があり、何か団結をしようとするとき、色で揃えようとします。
そして、タイが色霊の国であるからこそ、
タイ人は政党や銀行、カオマンガイなどを「色」で分けようとするのです。
タイの銀行はカラフル
私はこのことに気が付いてから、
タイのあらゆる現象を、「色」で見るようになりました。
たとえば、銀行。
バンコク銀行は紺、
サイアム商業銀行は紫、
クルンタイ銀行は水色、
アユタヤ銀行は黄色、
といった具合。
この他にも、かつて政治暴動が起こった時、
2つの政治グループが、赤と黄色の服で色分けしていたのは、記憶に新しい話ですよね。
この他にも、タイでは「曜日ごと」に7つの色が設定されています。
また、日本人に人気の高い、ピンクのカオマンガイ、グリーンのカオマンガイなど。
こうした例は、タイでは数多く、枚挙にいとまがありません。
これらはみな、
タイの「色で差別化を図る」という伝統文化に由来しています。
「そもそもなぜカラフルなのか」は不明
ただし、この伝統について、「なぜそうなったのか」という由来を考え始めると、
これは、卵が先か、ニワトリが先か、の議論になります。
タイは何百年も昔から、
色霊の民族なのか、
それとも、
タイ人は原色が好きだから、
色霊の国になったのか、
どっちが先かは、
分かりません。
おそらく、両方でしょう。
また、タイの一般庶民にとって、あらゆるものにイメージカラーがあるのは普通のことなので、
庶民の多くは、このことをあまり深く意識はしていません。
しかし明らかに、彼らは無意識のうちに、色霊によって、動かされています。
タイではイメージカラーが重要
いずれにせよ、タイでは何か事業を始める時、何か団体を作る時、
「イメージカラー」
というものを、ことのほか重視する、ということです。
タイで街角を散策するとき、
建物や看板、制服などの「色」に注目してみると、新たな発見があるかもしれません。
あなたの好きな色は?
また、、、
もしもあなたが、これからタイで、ビジネスや事業など、何かを始めようとしているなら、
そのイメージカラーというものも、想定しておくと良いかもしれません。
仮にあなたが、「ピンク色の会社」というものを作ることになったとしましょう。
その場合は、その会社の行為や実績などに、ピンク色の魂が宿るようになり、
ピンク色の運命を背負うことになります。
ピンクの会社は決して、「ピンクのカオマンガイ」の二番煎じなどではありません。
タイにおいて色を決めることは、「うちは、ピンクの運命でいく」という、決意の表れでもあります。
色には魂が宿る
タイでは、
「人や団体など、あらゆるものにはイメージカラーがあり、色の魂が宿る」
という発想は、至って普通のことなのです。
ぜひ、参考にしてみてください。