あなたは、タイにいるとき、「自分で洗濯をする派」でしょうか。
それとも、「クリーニングに出す派」でしょうか。
洗濯をこまめにしていれば、荷物はいつも少なくて済みますから、海外生活では、できれば洗濯の習慣を身に付けておきたいところです。
今回は、洗濯に関するタイ語の重要キーワードを、ご紹介していきます。
「洗濯する」は何と言う?
「洗濯する」は、タイ語で
●サックパー
と言います。
これだけでも十分、日常会話は通じますが、
文頭に「意思・予定」を表す助動詞の「ヂャ」をつけて、
●ヂャ・サックパー
(これから洗濯するつもりです)
と言ったり、あるいは、
文頭に「願望」を表す助動詞の「ヤークヂャ」をつけて、
●ヤークヂャ・サックパー
(洗濯をしたいです)
…のように言えば、会話のバリエーションが、さらに広がります。
では次に、洗濯に必要な名刺をいくつか見てみましょう。
「洗剤」は何と言う?
●洗剤
フェップ
●水
ナーム
●石鹸
サブゥー
●洗濯用ブラシ
ペェーン
●柔軟剤
ナムヤー・パップパー・ヌゥム
●バケツ・たらい
ガラマン
商品名が一般名詞になるケース
興味深いのは、タイ語で洗剤のことを
「フェップ」
と呼んでいる点です。
これは、実は「洗剤」を意味するタイ語ではなく、タイで売られている洗剤の、ただの「商品名」なんです。
タイにも様々な洗剤のメーカーがあり、決して「フェップ」一択ではありません。
例えば、タイで比較的メジャーの洗剤の1つに、
「オーモー」
という名前の洗剤があります。
でも、商店でこの「オーモー」を買いたいとき、「オーモーください」とはあんまり言いません。
「フェップください」
って言うんです。…そうすると店の人も、
「フェップ=洗剤全般」
ということを理解していますから、
あなたが指差している「オーモー」を、ちゃんと渡してくれる…っていうことなんです。
でもこれ、日本で言えば、「洗剤を買いに行く」のことを、「アタックを買いに行く」と言っているようなものですから、
ちょっと変な感じですよね。
東南アジアではこのように、
「ある特定の商品名が、類似の商品全般を表す一般名詞のように使われる」
…ということが、よくあります。
例えば、「フェップ(洗剤)」以外にも、
タイ語でペンのことは「パーッカー」といい、
ホッチキスのことは「メック」と言います。
これらはすべて、海外の商品名、メーカー名です。
「柔軟剤」は何と言う?
また、「ナムヤー・パッパー・ヌゥム(柔軟剤)」も、タイ生活ではなかなか重要です。
でも、やたら長い単語ですので、無理をして覚える必要はありません。
ただ、「タイ人は柔軟剤が好き」というのは、タイ生活の豆知識として、知っておく必要があります。
さすがに、旅行中に柔軟剤を持ち歩いて、柔軟剤を使ってゲストハウスで洗濯する日本人は、そうそういないと思いますが、
タイ人は、ほぼ100パーセントの人が、洗濯の際は柔軟剤を使います。
これは、「柔軟にしたい」というニーズよりもむしろ、「服にいい匂いをつけたい」という願望によるものです。
私などは、
「田舎で毎日土まみれで暮らしてたら、柔軟剤なんて必要なくね?」
…と考えてしまうタイプなのですが、
「良い匂い」が大好きなタイ人は、泥だらけの子供の服や体操着、ユニフォームなど、
汚れることが前提の服であっても、とにかく全ての衣類に対して、柔軟剤を使おうとします。
「バケツ」は何と言う?
バケツのことは、タイ語で
●ガラマン
と言います。
「ガラマン(バケツ・たらい)」は、非常に重要です。
もしもあなたが、タイに長期滞在しているのではなく、旅行中であれば、バケツなんて、いちいち持ち歩いてられないですよね。
こうなると、ゲストハウスにバケツを借りる必要があります。
そのため、体のゲートハウスで洗濯をする際は、「ガラマン」という単語をしっかり覚えておいて、
●ミー・ガラマン・マイ?
バケツはありますか?
●チャイ・ガラマン・ダイマイ?
バケツを使ってもいいですか?
などのフレーズを、従業員に言って、バケツを借りて洗濯するようにしましょう。
※「ใช้チャイ」と高い上昇調で読むと、「使う」という意味。「そうそう」の「ใช่チャイチャイ」は、落ちる声調。
「干す」は何と言う?
「干す」はタイ語で
ターク あるいは、
タークスア
と、言います。
タイの西側、ミャンマー国境のある「ターク県」と、「ターク(干す)」は、綴りも発音も全く同じです。
「ターク県で、洗濯物を干す」と言って覚えておけば、覚えやすいですよね。
ちなみに「スア」っていうのは「服」のことです。
ターク + スア
→服を干す
「ハンガー」は何と言う?
では次に、服を干すときに必要なタイ語の単語を、いくつか見てみましょう。
●ひも
チュアック
●ハンガー
マイ・クウェン・スア
●せんたくばさみ
ティー・ニーッパー
●もう乾いた
ヘェーン・レェーオ
●まだ乾いていない
ヤンマイ・ヘェーン
「紐」は、意外と重要です。
洗濯物を干す以外にも、不要なものを紐で縛ってまとめたり、庭やベランダにハンモックを吊るしたり、日本へ送る荷物を梱包したり…など、
紐の用途は多彩で、持っていると何かと重宝します。
特に、ビニール紐なら軽くてかさばりませんので、旅行の際には、ビニール紐を携帯しておくことをおすすめします。
ハンガーは、ホテルやゲストハウスに言えば貸してくれるので、基本、マイハンガーをわざわざ携帯しておく必要はありません。
●ユーム・マイクウェンスア・ダイマイ
(ハンガーを貸してくれませんか?)
というフレーズを、覚えておくようにしましょう。
なお、タイ人は洗濯の際、せんたくばさみをあんまり使いません。
理由は、タイの日差しがあまりにも強すぎるために、プラスチックのせんたくばさみは、
1年もしないうちに、カラカラになって、砕けてしまうからです。
そもそも、せんたくばさみは、タイ人は普段あんまり使わないので、
せんたくばさみがパリっと砕けても、「また新しいのを買おう」とは、なかなかならないんですよね。
まとめ
いかがでしたか。
今回は、「洗濯」に関する、タイ語の単語やフレーズを、ご紹介してきました。
特に、7月や8月の雨季にタイを旅行すると、連日雨で、一度服が濡れるとなかなか乾かない、ということがよくあります。
今回ご紹介した「洗濯する/干す」などのフレーズは、タイ語会話の頻出フレーズとして、ぜひ覚えておきましょう!