「タイ語で、日常会話は大体できるようになったけれど、もっと深い話がしたい!」と、悩んでいませんか?
タイ語能力が、【初級から中級へとステップアップ】する段階で、必ず1度は通るのが…
「深く込み入った話ができない」
「難しい話ができない」という悩みです。
今回は、タイ語で「日常会話しかできない」という状態から、
「込み入った専門的な話ができるようになる」という状態へとステップアップするための、効果的な練習方法について、ご紹介していきます!
初級と中級との最大の違いは何か
まず初めに、「初級のタイ語能力とは何か」ということについて、もう一度おさらいしておきましょう。
初級のタイ語能力というのは、あえて一言で言い切ってしまうと…
「タイで最低限の生活ができる」という状態です。
つまり…
市場で買い物をしたり、
タイ人の友人と待ち合わせをしたり、
バスやタクシーに乗ったり、
ホテルやアパートの部屋を借りたり、
室内の設備不良を訴えたり…、
こういうことができるのが、「タイ語の初級会話をマスターした」という状態です。
多くの人が初級で停滞する
そして、私の見る限り、タイ生活が長い人のほとんどは…
タイ語能力が、初級の状態で停滞しています。
理由は簡単で、中級になるための正しい努力をしていないか、あるいは、その方法を知らないからです。
そこで、今回の記事では、タイ語能力が飛躍的に上達するための方法を、ご紹介していこう、ということです。
前置きが若干亡くなりましたが、では、本題へ進みたいと思います。
タイ語能力上達のための最も効果的な練習方法は何か
タイ語能力が初級の段階から、中級へ上達するための、もっとも効果的な練習方法。それは…
「1人通訳」です。
通訳というのは通常、だれか別の話す人がいて、
その人が、通訳に対して「ちょっとこれをタイ語で伝えてくれない?」と言って、通訳がそれを別の聞き手に伝える、というものですよね。
1人通訳というのは、このプロセスを、全部1人でやってしまおう、というわけです。
つまり、「何か文章を用意して、それを、1人でタイ語に置き換えて、1人で話す、という練習方法です。
私はこれを「1人通訳」と呼んでいますが、これをすると、タイ語の会話能力は、驚くほど上達します。
翻訳の内容は?
この時、最も重要になってくるのは、「どんな文章をタイ語に翻訳するか」というチョイスです。
ここを間違えてしまうと、いくら頑張ってタイ語に訳したところで、たいした上達は見込めません。
では、どんな文章をタイ語に翻訳するのがいいのか。それは…
●「自分が関心があること」
●「自分がタイ人に対して伝えたいこと」
●「自分が専門でやっていること」
…などです。 これらを、
「頭の中で日本語の文章として構築して、それを、1人でタイ語で訳し、声に出して話していく」
という練習方法です。
そのため、すでに「自分の専門分野」というものがある人は、この方法で、「1人通訳」をすぐに実践することができます。
専門分野の話題をタイ語に訳す
たとえば、あなたがお寿司を握るのが大好きだとして、日本のお寿司屋さんで5年以上、アルバイトをしていた経験があるとします。
こういう場合は、
「タイ人のアルバイトの子にお寿司の握り方を教える」
というシチュエーションを設定し、それを説明するための単語を辞書で調べながら、どんどん、口に出して話すようにしましょう。
インプットとアウトプットが重要
このやり方が効果的なのは、「インプットとアウトプットを、同時に行なえる」という点です。
単語を調べるだけでは、すぐに忘れてしまいますし、調べずにただ話してるだけでは、なかなか身につきません。
でも、自分で調べて、ちゃんと頭にインプットしたものを、すぐに声に出してアウトプットすれば、記憶は劇的に定着しやすくなります。
自分の専門分野があった方がいい理由
海外のボランティア活動などに参加すると、「あなたの専門分野は何ですか?」ということを聞かれます。
実際のところ、「専門分野なんて、特にないですけど…」と言う人が多いんですが、
外国語の習得にあたっては、「自分の専門分野」というものが、確実にあったほうがいいです。
専門分野はなんでも良い
しかし、「専門分野」とは言っても、これは何も、建築や芸術、工芸のようなことだけに限りません。
漫画が大好き、歌が大好き、サッカーが大好き、映画が大好き…、
そういうことでも、十分「専門分野」になり得ます。
要は、「あなたは日本語で、そのことについて、話ができますか」ってことです。
「日本語で、少なくとも10分以上、1つの話題についてちゃんと話せる」
というものことがあるなら、それは、あなたの立派な「専門分野」です。
専門分野を訳すのは、難しくない
そして、自分の専門分野を、タイ語などの外国語に置き換えるのは、実は、そこまで難しいことではありません。
なぜなら、そのことについての知識や関心が、すでにあるからです。
話題がないのが一番深刻
でも、もしもそういう「自分の専門分野」というものが思いつかない場合は、「タイ語を話す」という以前の問題で…
「そもそも日本人と日本語で何を話しているのか」
ということになってしまいますよね。 つまり、「そもそも話題がない」という状態です。
この状態で外国語を身に付けても、日本語で話す話題がないのですから、外国語でも、当然話す話題はありません。
そうなると、冒頭でご紹介した「初級のままで上達が止まる」どういう状態になってしまうんです。
まとめ
今回は、「タイ語の会話能力が中級レベルに上達する方法」と題し、効果的な練習方法について、ご紹介してきました。
●「自分が話したい内容を、1人で通訳する」
●「そのための、自分の話題を、確立しておく」
という方法です。
これが、一番効果的で、最もメリットが大きく、なおかつ、確実にタイ語能力が上達する方法です。
そのため、「自分の専門分野」というのは、外国語を習得する上では、非常に大切です。
もしも、あなたがまだ、そういう「自分が話したい話題」が見つかっていないなら…
「自分はタイ語を身に付けて、タイの人に何を伝えたいのか」ということを、もう一度見つめ直してみることを、おすすめします!
外国語の勉強は、それからでも決して遅くはありません。
それではまた。