タイ語で「問題ないよ・別に良いよ」いう時の、最も一般的なフレーズは「マイペンライ」です。
でも実は、タイ語には、「別に構わない」を意味するフレーズが、「マイペンライ」以外にも、結構たくさんあります。
今回はその中から、5つのタイ語フレーズを厳選して、ご紹介していきたいと思います。
「いいよ」
「ダイ」
実は、これだけでも、「いいですよ」というニュアンスを表すことができます。
「ダイ」というのは本来、
「~しても良い」「~できる」
など、許可や可能表す助動詞なのですが、
「ダイ」単独でも、「いいよ」という意味で、文章を完結させることができます。
「それでもいいよ」
「コダイ」
先述の「ダイ」の頭に「コ」をつけたものです。
「ダイ」
→いいよ
「コダイ」
→べつにそれでもいいよ
…という、ニュアンスの違いを表すことができます。
タイ語の「コ」は、日本語の「も」に相当する、と考えておくと、分かりやすいです。
●パイ・ダイ
行ける
●パイ・コダイ
行ってもいい
のように、単語と単語の間に「コ」を入れて、ほぼ日本語の「も」と同じように使うことができます。
そして、「コダイ」単独で、文章として成立します。
例えば、次のようなケースです。
「コダイ(別にあげてもいいよ!)」
「悪いけど、あなた行ってくれる?」
「コダイ(別に行ってもいいよ!)」
…というような使い方です。
一番有名な「マイペンライ!」というフレーズを多用しても、全く問題ないのですが、
あえて、場面ごとに、いろいろな表現を使い分けてみましょう。
こうすることで、会話に、バリエーションを持たせることができますよ!
では、「ダイ(いいよ)」と「コダイ(それでもいいよ)」。
2つのフレーズを、続けて聞いてみましょう。
↓音声はこちらから
「問題ないよ」
マイミー・パンハー
「マイミー」は、
「無い・持っていない」
「パンハー」は、
「問題」という意味です。
ですので、
「マイミー・パンハー」
と言えば、
「問題はありません!」
という意味になります。
「マイペンライ!」というフレーズが、ほぼ全ての場面で、「問題ないよ!」というニュアンス使えるのに対し…
「マイミー・パンハー」という文は、「パンハー(問題)」というワードが入っていますから、
「問題の有無」に重点が置かれます。
「問題の有無」というのは、例えば、次のようなケースです。
「俺のリュックは大きめだから、そこに詰め込んでしまえば、マイミー・パンハー。問題ないよ!」
「タイのローカル食堂は、基本的には持ち込みオーケーだから、マイミー・パンハー。問題ないよ!」
…というようなシチュエーションです。
いずれも、「マイペンライ!」と答えてもいいのですが、それだと、ちょっと文が「軽い」ようなイメージがあります。
本当は、問題あるんじゃないの…?」
という、不安フラグを立ててしまうことになります。
でも、そこで「マイミー・パンハー」と言い切ってしまえば、「問題がない」ということを強調できる、というわけです。
↓音声はこちらから
遠慮しなくていいよ
「マイトォン・ゲンヂャイ」
これは、「遠慮しなくてもよい」という意味です。
「ゲンヂャイ」=「遠慮」
「マイトォン」=「~しなくてもいい」
例えば…
- あなたが勘定を持つ、
- 支払いを立て替える、
- 知り合いのタイ人を車で送っていく、
- プレゼントを渡す、
- お金や物を貸してあげる
というようなシチュエーションの時…、相手のタイ人は、「遠慮」をしようとします。
そんなときは、「別に構わないよ・遠慮しなくてもいいよ」という意味を込めて、
「マイトォン・ゲンヂャイ」
と、言ってみましょう。
↓音声はこちらから
「OKだ」
「オーケー」
これはもう、見た瞬間にわかりますよね。英語の「オーケー」です。
タイ人は、日常会話で、普通に英語を混ぜることがあります。
まぁ、日本人がカタカナを使って外来語を話すようなもんです。
これについては、
【タイ人との会話で普通に出てくる英語10選】の記事でもご紹介していますので、そちらを参考になさってみてください。
「オーケー」は、その最たるもので、日常会話の中でも頻繁に登場します。
もしかしたら、今回ご紹介している表現の中では、「マイペンライ!」の次ぐらいによく使うフレーズかもしれません。
「オーケー」
(OKだ)
「マイ・オーケー」
(OKじゃない)
のように、語頭に「マイ」をつけて、否定文にしたりもします。
↓音声はこちらから
こうなると、もはや完全に「タイ語」として活用してますよね。
しかも、「マイペンライ!」って、「マイ」があるから、もともとが否定文です。
これを「マイペンライではない!」っていう否定文にするのって、否定の否定だから、面倒くさいんですよね。
でも、「オーケー」なら…
「マイ・オーケー」のように、一瞬で否定文にできます。
そういう意味でも、私たち日本人にとって、「オーケー!」は、とても使いやすいタイ語(?)フレーズではないか、と思うわけです。
「マイペンライ!」を使い飽きてきた…と感じたら、所々で「オーケー」も、織り交ぜていってみましょう。
まとめ
いかがでしたか。
今回は、「問題ないよ・別にいいよ・構わないよ」というニュアンスを表す、「マイペンライ!」以外のフレーズを5つ、ご紹介してきました。
最後にもう一度、おさらいしておきましょう。
- ダイ(いいよ)
コダイ(それでもいいよ)
-
マイミー・パンハー
(問題ないよ)
-
マイトォン・ゲンチャイ
(遠慮しなくていいよ)
-
オーケー(OKだよ)
マイ・オーケー(OKじゃないよ)
こういうのを知っておくと、会話がマンネリ化せずに済みます。
毎日「マイペンライ!」というフレーズばかりを言い続けてきた人が、突然、「マイミー・パンハー(問題ないよ)」と口にすれば、
「おっ、この日本人、いつの間にこんなフレーズを身につけたんだ?」
と、相手のタイ人に、ちょっとびっくりしてもらえること間違いなしです。
例えて言えば…
それまで体術オンリーで戦っていたのに、ある日突然「かめはめ波」を身に付けていたようなものですから、武天老師もびっくりです。
ぜひ、今回の表現を、参考にしてみてくださいね!