タイ語で「私・あなた」などの代名詞は何と言う?~タイ語の代名詞がすぐ分かる5つのポイント

briefkasten2 / Pixabay

「あなた」をタイ語で何と言うか、ご存知でしょうか。

これを知らないと、「I love you(あなたを愛してる)」が言えない、ということになりますから、「あなた」という語は、外国語習得における最重要単語であることは間違いありません。

でも、実は、タイ語の「あなた」という言葉はかなり奥が深くて、その解説だけで数十ページを要するほど、複雑なんです。

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ひょっとしたらあなたも、「タイ人のことをあなたって呼ぶとき、何と言えばいいんだろうか」と、悩んだ経験があるのではないでしょうか。

そこで今回は、タイ語で「あなた」と言いたいときの、最も適切な5つの方法を、ご紹介していきます。

1:相手の名前を呼ぶ

実はタイ語では、「あなた」という代名詞を使うよりも、相手の名前を直接呼ぶほうが一般的です。

例えば、「ケーックさん(タイ語でケーキの意)」という名前のタイ人女性と話をしていたとします。

この時、ある程度親しい仲であれば、「あなたは…」ではなく、「ケーックさんは…」のようにそのまま名前を言います。
これが最も、シンプルで簡単です。

●あなたは何歳ですか?

→เค้กอายุเท่าไหร่
ケーック・アーユゥ・タオライ
(ケーックさんは何歳ですか?)

●あなたはどこへ行くのですか?

→เค้กจะไปไหน
ケーック・ヂャ・パイ・ナイ
(ケーックさんはどこへ行くのですか?)

…というふうに、「あなた」という言葉を使わずに、ひたすら相手の名前を呼ぶわけです。

実は名前を呼んだほうが簡単

私たち日本人の感覚からすると、

「いちいち名前を呼ぶなんて、めんどくせえ!」と思うかもしれませんが、

タイ語の「あなた」のルールは非常に煩雑であるため、そういうルールに頭を使うぐらいなら、いっそのこと、ずっと相手の名前を呼んでいたほうが、

一択で済み、結果的に楽になる、

という事情があるんです。

2:「คุณクゥン」英語のYou

タイ語の文法書などに必ず載っている「あなた」を表すタイ語は、「คุณクゥン」です。

おそらくあなたも、目にしたことがあるはずです。

しかし、ある程度タイでの生活に慣れてくると、この「คุณクゥン」が持っている「独特のよそよそしさ」のようなものを感じることがあります。

事実、タイで「คุณクゥン」を使う場面というのは…

●相手の名前がわからないとき
●相手との関係が深まっていないとき
●会社や役所など、フォーマルな場面

…のように、非常に限定的です。

見ての通り、「お互い仲良くはない」というのが前提になっています。

現にタイ人の地域社会では、めったに「คุณクゥン」は使われません。

「คุณクゥン」が持つ独特の距離感

もしもあなたが、タイでの生活にある程度慣れてくると、「คุณクゥン」が持つ独特の距離感が分かってきますから、

親しい間柄の人に対して「คุณクゥン」を使う事に、抵抗を感じるようになります。

つまり、

「ええっ、結構親しい間柄のはずなのに、คุณクゥンを使うなんて、ちょっとよそよそしすぎない?」

という感覚を、お互いが覚えるんです。

これは、言われた側のタイ人も、同様です。

あなたに「คุณクゥン」と呼ばれたタイ人は、「あらあら、まだよそよそしいのね♪」と、あなたに対して距離感を覚えるようになります。

そのため、【愛してる】の記事でもご紹介しているとおり、

「ผมรักคุณポム・ラック・クゥン(I love you)」

という、教科書どおりのタイ語が、いかに不自然であるか、ということが、お分かりいただけるかと思います。

「愛してるのに、なんでそんなによそよそしいの?」という違和感があります。

「คุณクゥン」を使う場面は、

●相手の名前がわからないとき
●相手との関係が深まっていないとき
●会社や役所など、フォーマルな場面

などがメインである、ということを覚えておきましょう。

3:親族名称

タイ語では、「お姉さん」や「妹」などの親族名称が、そのまま「私」「あなた」などの代名詞として使われることがあります。

おそらく、「あなた」を表すタイ語としては、これが最もメインです。


●พี่ピー 兄、姉
●น้องノォーン 弟、妹

●ลุงルゥン おじさん
●ป้าパー おばさん

●ตาター おじいちゃん
●ยายヤーイ おばあちゃん

相手によって「あなた」を使い分ける

これらの単語のうちどれを使うか、というのは、

相手の外見と性別、あなたとの年齢差によって決定されます。

一番基本となるのは「ピー(年上)/ノォーン(年下)」ですので、まずはこの2つを、押さえておきましょう。

その上で、「あなた」のバリエーションを増やしていきます。

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もしも、あなたの話し相手の女性が…

おばさんのような外見で、あなたよりも20歳ぐらい年上のようなら、「パー おばさん」と呼び、

まだ若そうなら、「ピー 姉さん」と呼び、

はるかに年上そうなら、「ヤーイ おばあちゃん」と呼ぶ、ということです。

これはおそらく、初級の段階では、かなり難しいかもしれませんが、

タイ語では、「親族名称を代名詞として使う」というのが最も一般的です。

そのため、まずは、あなたの身の回りの人から、親族名称で呼ぶようにしてみましょう。

例えば朝、市場でおかずを売っているおばあさんに会ったら…


「サワッディーカップ・ヤーイ」
(こんにちは、おばあちゃん!)

と挨拶すれば、あなたのタイ語は一気にネイティブっぽくなること間違いなしです。

4:相手の職業や役職

タイ人は、職業名や役職名を「あなた」などの代名詞として使うことがあります。

もしもあなたが、タイで日本語教師を経験したことがあるなら、既にご存知かと思いますが、

タイ語で「先生」を意味する「อาจารย์アーヂャーン」という言葉は、

「私」「あなた」としても使われます。つまり、教師が何かを話す際、

教師が「私は…」というときに「先生は…」と言い、
生徒以外の一般の人も、教師に呼びかけるときに「先生」と言います。

つまり、「先生」という職業が、「私、あなた」などの代名詞として使われている、ということです。

まぁ、日本でも、教師や医者に対して「先生」と呼びかける習慣がありますが、それと似たようなものですね。

医者は自分を医者と呼ぶ

ただし、タイの場合は、日本のように一括して「先生」ではなく、

お医者さん(モォー)、弁護士(タナーイ)、上司(ホヮナー)、など、それぞれの職業名や役職名で呼び分けます。

「モォー・キット・ヤンガイ」
→お医者さん(あなた)はどう思いますか。

「モォー・キット・ワー…」
→お医者さん(私)はこう思います。

というように、モォー(お医者さん)という言葉が、代名詞として使われている、ということです。

5:ほかの人が呼んでいる呼び方を真似する

ここまでで、タイ語で「あなた」と呼ぶときの、様々な対処法をご紹介してきましたが…

「そんなに覚えられねえよ!」って思いますよね。

そんな時、最も簡単な「あなた」の覚え方があります。

それは、周囲の人がその人を呼んでいるのと同じように、自分も呼ぶ、ということです。

代名詞の一番簡単な覚え方

例えばあなたに、Aさんという友人ができたとします。

そして、あなたはまだ、Aさんとの関係がそこまで親密ではないので、Aさんをどのように呼んでいいのかわかりません。

そんな時は…

Bさん、Cさん、と、共通の知人友人が増えていったときに、

「Bさん、Cさんが、Aさんのことをどのように呼んでいるか」という点に注意をして、彼らの会話を聞くようにします。

その時に、例えばAさんが「パー(おばさん)」と呼ばれているなら、Aさんを呼ぶ時は「ピー(姉)」や「ヤーイ(おばあちゃん)」よりも、

「パー(おばさん)」と呼ぶほうが適切である、ということがわかります。

また、Bさん、Cさんが、Aさんのことを「モォー」と読んでいるなら、Aさんはお医者さんであることが分かりますし、また、あなたも同じように敬意を込めて、

「Aさんのことをモォー(お医者さん)と呼べばいい」ということになります。

まとめ

いかがでしたか。

今回は、タイ語会話初級の最大の難関の1つである、タイ語の「あなた」について、ご紹介をしてきました。

タイ人を「あなた」と呼ぶときは、


1:相手の名前を呼ぶ
2:「คุณクゥン」と呼ぶ
3:親族名称で呼ぶ
4:役職名・職業名で呼ぶ
5:周囲の呼び方を真似る。

など、大きく5つのパターンがあります

「あなた」という、本来なら最も基本的であるはずの単語が、こんなにも複雑なシステムから成り立っているなんて、ちょっとびっくりですよね。

英語ならYouの一言だけで済む、というのが、いかに簡単か、ということが、お分かりいただけたかと思います。

しかし、逆に言えば、難しいからこそ、

タイ語の「あなた」を極めれば、一気にネイティブっぽさがアップし、自然なタイ語を話すことができます。

ぜひ、今回の記事を参考にして、タイ語の「あなた」をマスターしていってくださいね!


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