【日本語教授法3】タイ人のハーフの子供を日本語で教育するコツ「日課」

Father, Child

このカテゴリでは、

  • 父親が日本人で母親がタイ人、
  • タイ国内に在住していて、
  • 日本人学校や日本の補修塾などにも一切通っていない、

というようなケースの子供が、

「どのようにすれば、子供が日本語とタイ語を、両方使えるようになるのか、ということについて、数回に分けて、ご紹介しています。

第1回は、
【バイリンガル教育にあたっての心構え】

第2回は、
【親が日本語で子供に指示をするだけで、子供は自動的に日本語を覚える】

そして今回は、第3回として、
「親の日課は日本語で言う」
というメソッドをご紹介していきます。

親の日課は日本語で言うようにする

これは、

お父さんが日本人だった場合、
お父さんが普段毎日行っている事柄は、
極力日本語で言うようにしよう、

ということです。

例えば、
日本人のお父さんが、
毎日郵便局へ行っているとします。

タイ語で郵便局は
「パイサニー」と言いますが、

ハーフの子供の日本語教育
という観点から考えると、

お父さんはここで子供に対し、

「パイサニー」

とは言わないほうがいいです。

日本語でそのまま

「郵便局」

と、言うようにしましょう。

お父さんが毎日行く、ということは、
この単語は毎日言う必要があるわけです。

それなら、
お父さんが日本語で
「郵便局」と毎日言うようにすれば、

子供は毎日それを耳にしますから、
聞いているうちに、
その単語を自然に覚えることができるからです。

家では子供にタイ語を教えなくていい

たとえタイに住んでいるとは言え、
ハーフの子供を育てている以上、

こうした日常の頻出単語は、
タイ語で言う必要はありません。

子供はいずれ、
タイの学校に入ったときに、
「パイサニー」というタイ語を学校で習いますから、

タイ語はそのとき習得すれば十分です。

ですので、
家でタイ語を子供に教えておく必要は、
全くないんです。

むしろ、大切なのは、

日本語を聞かせる回数を
とにかく増やすことです。

お父さんが郵便局へ行く、
というたったひとつの場面だけでも、

「お父さん、どこ行くの?」
「ちょっと郵便局行ってくる」

という受け答えを
日本語で完璧にできることの方が、
よっぽど意味があります。

その他、

  • 自転車
  • バイク

なども、毎日乗るものですよね。

こういうものも、
子供にはタイ語で言わないようにしましょう。

子供をバイクの後ろに乗せるときには、

「バイク」

とそのまま日本語で言うようにします。

子供は、言語というものを
右脳で瞬時に処理できます。

ですので、

2回目以降、
お父さんが「バイク」と言えば、
すぐに意味を理解することができるんです。

ハーフの子供に接するときに
最も重要な考え方は何か

ハーフの子供に接するときに、
最も重要になる考え方は、

「子供はいずれ学校でタイ語を習うが、
日本語は習う機会がない」

ということです。

これは、ハーフの子を持つ親は、
絶対に覚えておかなくてはいけません。


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子供が正しい日本語を
耳にすることができるのは、

ただ1人、お父さんとのやりとりの中だけです。

ですので、
極論すれば、

日本人のお父さんが、
家では100パーセント日本語だけ使っている、
という状態が理想です。

でも、
お母さんがタイ人だったり、
タイの家庭で暮らしていたりすると、

家で日本語だけを使い続ける、
というのはなかなか難しいですよね。

タイ語の比率が高くなってしまうのは、
当然です。

そこで、

今回ご紹介している

「日課を日本語で言う」

というのが、
重要になってくるわけです。

お父さんがよく使う単語は、リストアップしておく

タイで生活をしている以上、
多少のタイ語は必要だとしても、

最低限、
日本人のお父さんが頻繁に使っている言葉だけは、
日本語で言うようにしましょう。

起きてから順に、

  • おはよう
  • ごはん
  • しごと
  • きゅうけい
  • せんぷうき
  • おつかれさま
  • シャワー
  • はみがき
  • ふとん
  • おやすみ

などなど、
20語くらい書き出して、
冷蔵庫の壁にでも貼っておきましょう。

そして、

「これらの語は必ず日本語で言う」

と決めておきます。

単語のチョイスはあくまでも、

「お父さんが普段使っているかどうか」

が基準です。

お父さんが普段使わないような言葉を教えても、
子供はそれを聞く機会がありません。

家庭内の語学教育で最も重要なのは、
「とにかく聞かせる」ということですから、

  • お父さんが普段している日課、
  • お父さんが普段行っている場所、
  • お父さんが普段食べているもの、
  • お父さんが普段使っている物、

これらを日本語で子供に言うだけで、

子供にとっては、
日本語がぐっと身近なものに
感じられるようになりますよ!

まとめ

いかがでしたか。

今回は、父親が日本人、母親がタイ人のハーフの子供を、バイリンガルに育てる方法の第3回として、

「親の日課は日本語で言う」

という方法をご紹介しました。

語学は反復によって身に付くものですから、
普段使わない言葉よりも、
普段よく使う言葉を優先的に覚えていくのが理にかなっています。

例えば、

コーラを飲まないと決めているお父さんが、
「コーラ」という日本語を教えても、
あまり意味はなく、

毎日お茶を飲んでいるなら、
「お茶」という日本語を
まず教えていきましょう

ということです。

  • お父さんが普段している日課、
  • お父さんが普段行っている場所、
  • お父さんが普段食べているもの、
  • お父さんが普段使っている物、

これらをリストアップしておき、
冷蔵庫の壁などに貼って、
毎日意識して子供に言うようにしましょう。

また、
タイ人のお母さんもこれらを理解できるなら、
それに越したことはありません。

家庭の中で、
意識して日本語を使うようにすれば、

子供も少しずつ、
日本語を使ってくれるようになりますよ!

それではまた。

親の日課を日本語で言うようにすると、
子供は日本語を身近に感じやすくなる。

次回は、「親の口癖を教える」という方法について、ご紹介していきます。→次へ


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