タイ語で「持って行く・持って来る」は何と言う?~動詞を連結させる会話表現①

jamieaaa / Pixabay

タイ語で、「持ってくる・持って行く」という表現は、非常によく使うのですが、

文法的には、若干ややこしいです。

そこで、今回から数回に分けて、タイ語の「持ってくる・持って行く」などに関する表現を、見ていきましょう。

タイ語で「持っていく・持ってくる」と言う時のポイント

今回の、「持ってくる」「連れて行く」などのタイ語表現を学ぶにあたり、鉄則が3つあります。

それは…

1.タイ語には、2つ以上の動詞を続ける表現が非常に多い

2.動詞を並べる順番は、時系列の順番に従う

3.目的語がある場合は、動詞の間に挟む

…以上の3点です。

では、順に見ていきましょう。

1.タイ語には2つ以上の動詞をつなげる表現が多い

タイ語で「持ってくる」と言うときは、英語の「bring(持ってくる)」のように、1語の単語で言うのではありません。

アオ(取る) + マー(来る)

⇒アオマー(持ってくる)

という風に、「2つの動詞をつなげる」という言い方をします。

・アオ(取る)+パイ(行く)
⇒เอาไปアオパイ(持っていく)

・アオ(取る)+マー(来る)
⇒เอามาアオマー(持ってくる)

と、なります。

一見ややこしく映るかもしれませんが、これはむしろ、

タイ語の学習が「簡単だ」と言える、最大のポイントの1つです。

英語より簡単

英語では、「bring(持ってくる)」という言葉と、「come(来る)」という言葉を、

それぞれ別個に覚えなくてはいけませんよね。

そのため、中学高校時代の英語の勉強では、とにかく「単語を覚える」という作業が、とてつもない重労働になります。

その点、タイ語では、今回の「持ってくる・持っていく」のように…

「既存の言葉を結合させて表現する」

という用法が多いため、新しい単語を覚えなくても、既存の知識だけで、十分、応用が利くわけです。

これは、「単語の学習」という観点からみると、かなりラクだと言えます。

2.時系列の順番に従う

タイ語で、2つ以上の動詞をつなげる時、気になるのは…

「じゃあ、どういう順番でつなげればいいの?」

という点ですよね。

順番は、「時系列」の順番に従います。

例えば、「持って行く」なら、時系列的には…

「ものを手に取って」、それから、「行く」という順番ですよね。

ですので、その順番どおりに、「アオ・パイ」と言えばいいんです。

ここでさらに応用編。

「持って来て使う」という風に、3つの動詞でも、基本は同じです。

「เอาアオ(持って)」
「มาマー(来て)」
「ใช้チャイ(使う)」

⇒ เอามาใช้
アオ・マー・チャイ
(持って来て使う)

と、なります。

これまた、英語より簡単ですよね。

「実際に動作が行われる順番で、そのまま、動詞を並べるだけで良い」

ってことですから、非常に楽です。

また、この用法では、英語の「and」のような「接続詞」なども、基本的には必要ありません。

動詞を、そのままの形で、そのまま並べるだけで、通じます。

3.目的語は、動詞の間に挟む

動詞を2つ以上つなげる場合、目的語は、動詞の間に挟みます。

これがおそらく、今回の最も重要なポイントです。

例として、先ほどの、

・アオ・パイ(持って行く)
・アオ・パイ・チャイ(持って行って使う)

という言葉に、「เงินングン(お金)」という目的語を挟んでみましょう。

お金を持っていく

เอาไป
アオ・パイ
持っていく

เอาเงินไป
アオ・ングン・パイ
お金を持っていく

เอาเงินไปใช้
アオ・ングン・パイ・チャイ
お金を持っていって、使う

お金を持ってくる

เอามา
アオ・マー
持ってくる

เอาเงินมา
アオ・ングン・マー
お金を持ってくる

เอาเงินมาใช้
アオ・ングン・マー・チャイ
お金を持ってきて、使う

…と、なります。

今回の項目で、最もややこしいのは…

おそらくこの「目的語を動詞の間に挟む」というポイントだと思います。

これは、前項でご紹介したように…

「お金を持つ」、それから「行く」、それから「使う」という風に、時系列で考えれば、わかりやすいです。

あくまでも、一番初めの動作は、「アオ・ングン(お金を所持する)」ことですよね。

ですので、目的語も、「アオ(取る)」の直後に入れてしまう…ってことです。

もう1つ、別の例で、見てみましょう。

米を買ってきて食べる

ซื้อข้าว
スー・カーオ
米を、買う

ซื้อข้าวมา
スー・カーオ・マー
米を、買って、くる

ซื้อข้าวมากิน
スー・カーオ・マー・キン
米を、買って、きて、食べる

こうして並べて見ると、はじめの「スーカーオ(米を買う)」の部分は、変わっていませんよね。

つまり、動作としては「米を買う」のがスタートです。

そこから、「その米を、買ってどうするのか」ということを、動詞でつないでいって、表現するわけです。

まとめ

いかがでしたか。

今回は、「持ってくる・持って行く」

1.タイ語には、2つ以上の動詞を続ける表現が非常に多い

2.動詞を並べる順番は、時系列の順番に従う

3.目的語がある場合は、動詞の間に挟む

以上、3つのポイントについて、ご紹介してきました。

タイ語の日常会話では、かなりよく使う表現です。

「動詞の連結さえ理解すれば、初級会話はマスターできる」

と言っても、過言ではありません。

เอาไปใช้
「アオ・パイ・チャイ」
(持って行って使う)

เอาเงินไปใช้
「アオ・ングン・パイ・チャイ」
(お金を、持って行って使う)

ซื้อมากิน
「スー・マー・キン」
(買ってきて食べる)

ซื้อข้าวมากิน
「スー・カーオ・マー・キン」
(ご飯を、買ってきて食べる)

のように、日常よく使う表現を、いくつか練習して、覚えておくようにしましょう。

⇒【第2回へ続く】


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