タイ語の声調とは?声調が違うと通じない?タイ語の5つの声調をうまく発音するコツ

klimkin / Pixabay

タイ語には、5つの「声調」があります。

声調とは、音の上げ下げなどで意味を区別する、発音上のシステムです。

今回は、タイ語の5つの声調を、うまく発音するコツについて、ご紹介していきます。

声調とは?

まず、「声調とは何か」ということについて、簡単におさらいしておきましょう。

これは、

日本語の「雨」と「飴」の違いのようなもの、

と、考えると分かりやすいです。

関東では、「雨」を「あ↑め」と読み、「飴」は「あめ↑」と読みますよね。

このように、

「音の上げ下げを変えると、意味が変わる」

というのが、「声調」というシステムの、基本的な考え方です。

もちろん、日本語では、「雨」をどんな風に発音しても、前後の文脈から通じますから、

タイの声調とは「別物」なのですが、

「まあ大体そんな感じ」

と考えておけば、タイ語の声調も、理解しやすいです。

つまり、タイ語の声調では、

「まぁ!」と言うときと「まぁ…」と言った時とで、別の意味になる、

ということです。

声調言語は意外と多い

そして、

こういう風に、「声調」でもって意味を区別する言語のことを、

「声調言語」と言います。

タイの近隣だと、ラオス語やベトナム語、中国語なども声調言語で、

インド以東のアジア言語では、わりとよく見られる、言語上の特徴です。

「声調」のことを英語で何と言う?

ちなみに、「声調」のことを、英語では、「トーン」と言います。

「声のトーン」「色のトーン」とかの「トーン」です。

声調言語のことは、英語で「トーナル・ラングゥェイジ」と言います。

タイで西洋人と話すときなどには、「イッツ・トーナル・ラングゥェイジ!」と、言ってみましょう。

タイ語の五声

そしてタイ語には、この「声調」が5つあります。

「5つの声調」ということで、「五声」と呼ぶこともあります。

ちなみに北京語だと声調は4つなので、これを指して「四声」と呼びます。

つまり、タイ語の声調は、北京語よりも1こ多い、ということですね。

五声を発音するコツ

まず初めに、5つの声調のそれぞれの発音のし方を、簡単に紹介しておきます。

・1声
普通の高さで、平らな音
「あー」と普通に出す音

・2声
ちょっと低めで、平らな音
「あぁ…そうね」みたいな冷静なときの音

・3声
ちょっと高めのところから、ストンと落ちる音
「まぁ!」と貴婦人がびっくりしたときのような音

・4声
ちょっと高めのところから、さらにフワッと上げる音
「ええっ⁉」と新事実を明かされた時のような音

・5声
低く押さえてからちょっと尻上がりな音
日本語にはない

こうして見ると、出すのが特別難しいような音は、ありません。

大体は、「日本語の○○みたいな感じ」で理解しておけば、十分通じます。

あえて言えば、5声の出し方が日本語にはないので、ちょっと難しいです。

5声の習得法としては、

2声がよく似た「低く平らな音」なので、まずは2声を完璧に練習して、

しかるのちに、「ちょっと尻上がり風」にすれば、タイ語の5声っぽくなります。

では、タイ語の声調を、1つずつ、練習してみましょう。

タイ語の声調を練習しよう

まずは、「カー」という音に、声調をあててみましょう。

こういうとき、普通は「アー」でやるんですが、

タイ語では「カー」の音は非常に良く使うので、「カー」で練習したほうが、合理的です。

■1声

1声は、普通の高さで平らな音です。

■2声
2声は、さっきの1声よりも「ちょっと低め」にするのがポイントです。

この発音で読むと、「タイショウガ」という意味になります。トムヤムクンによく入っているやつです。

■3声
3声は、落ちる音。

これで、「こ ろ す」という意味になります。
蚊や害虫を退治するときに、使いましょう。

■4声
4声は、高く上がる音です。

「客」は「ルゥーカー」、商人は「ポォーカー」「メェーカー」と言いますが、このときの「カー」が4声です。

■5声
そして、5声は、低めから、ちょっと尻上がり。

「脚(あし)」という意味になります。

「豚足」は、「カァムゥー」で、いずれも5声です。

4声と5声は、「ラストが上がる」という共通点があり、初めのころは、この2つが、混乱してしまいがちです。

コツとしては、4声を高めに、5声を低めに意識すれば、区別しやすくなります。

声調の練習 第2回

では、おおまかなコツが分かったところで、

次は「ナー」に変えて、練習してみましょう。

■1声
これで、「田んぼ」という意味です。

■2声
低めに発音します。

■3声
これで、「顔」という意味になります。

また、「かわいい」と言う時の「ナーラック」の「ナー」も、3声です。

■4声
これで「両親のきょうだい」を表し、

おじさん、おばさん、という意味になります。

■5声
5声で尻上がりに読むと、「厚い」という意味になります。

厚い辞書、服を厚く重ね着する、というときに使います。

声調ができないと通じない?

タイ語は声調言語であるため、声調がきちんと発音できたほうが、タイ人に通じやすくなります。

よく、タイ語学習を扱ったサイトなどでは、

「タイ語は、声調がおかしいと全く通じない」

と書いてありますが、これは、嘘です。

我々は外国人ですから、多少声調がおかしくても、通じます。

ただ、声調ができないよりは、できた方が、確実に通じやすい、ということです。

ですので、きちんと練習をしておくに越したことはありません。

まとめ

いかがでしたか。

今回は、タイ語の「声調」について、ご紹介してきました。

では最後に、5つの声調を、続けて聞いてみましょう。

■「カー」の五声
↓音声はこちらから

■「ナー」の五声
↓音声はこちらから

↑これを何度も聞き流して、

「カー、カァ…、カァ!、カアー、カ-ァ」

という風に、続けて練習し、

5つを「セット」で覚えておくのが、最も重要です。

なぜなら、声調というものは、「ミの音」「ファの音」という風に、高さが決まっているのではなく…

「その人にとって、高め、低め」

という、相対的なものだからです。

極端な話…

ソプラノ歌手の1声と、しわがれたオッサンの1声は、当然、同じ高さではありません。

オッサンは、オッサンなりに、「ちょっと高め・ちょっと低め」に音を出す、というのが、

声調というものの、最も基本的な考え方だからです。

ですので、今回の音声を聞き流した後は、「自分の一番出しやすい高さ」に1声を設定し、

そこから、「ちょっと高め・ちょっと低め」という風に、調節していくことをおすすめします。

今回の声調の話は、ここまでにしておきます。


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