近年、タイは空前の日本ブームです。
そのため、タイのセブンイレブンでは、コンビニ弁当のメニューとして、
「日本食」のお弁当にも、力を入れています。
その中で、私が特に注目しているのは、
「カレー弁当」です。
タイでカレー弁当?
でも、「カレーライスをお弁当にする」というのは、
じつは、かなり難しいんです。
汁がこぼれないようにしたり、冷めたときの対処方法など、カレー弁当の開発というのは、かなりのリスクと困難を伴います。
実際のところ、
日本でも、カレーライスのお弁当って、あんまり売っていないですよね。
それを、
「あえてタイのセブンイレブンが、その困難に挑戦している」
という点に、私は非常に興味を持ち、
前々から「一度食べてみたい!」と思っていました。
でも、あいにく、セブンイレブンのカツカレー弁当を実食する機会が、これまで全く無かったんですが、
この度、外出先で、
「たまたま周囲に屋台や食堂などが一切なく、お店はセブンイレブンしかない」
「セブンイレブンで、何かしら食事をしなければならない」
という、千載一遇(?)の状況になりました。そこで私は、
「そうだ!この際、前々から食べたいと思っていた、カレーライス弁当とやらを、ぜひ食べてみよう!」
と、決意したのであります。
今回は、タイのセブンイレブンのカツカレー弁当の買い方、
および、食べた感想や注意点などを、
徒然なるままに、ご紹介していきたいと思います。
どこに置いてあるの?
まず、セブンイレブンのお弁当には、大きく分けて2種類あります。
それは、
「冷蔵弁当」と
「冷凍弁当」です。
冷蔵弁当は、惣菜パンやケーキなどのコーナーに置いてあります。こちらは、
●カオパット
●ガパオライス
●キーマオ・スパゲッティ
などなど、タイでおなじみのメニューです。
この冷蔵弁当シリーズも、いずれは全制覇しておきたいところですが、
それはまた後日の機会に回すとして、
いったん、話を本題の「カレー弁当」のほうに戻しましょう。
カレー弁当は、冷蔵コーナーではなく、「冷凍コーナー」。
白くて大きな、
専用の冷凍庫に
入っています。
そしてこの中に、噂の「カツカレー弁当」は、置いてあります。
温め時間は?
冷蔵のお弁当の温め時間は1~2分であるのに対し、
冷凍弁当の温め時間は、
少し長めで、3~4分。
この時間は、ただ待っていると、意外と長く感じますよね。
ですので、
先に温めておいた方がベターです。
つまり、お会計の時に、「温めますか?」というやり取りをするのではなく、
ほかの買い物をする前に、まずお弁当だけを先に渡して、
「あたためておいてください」
と言って、先に頼んでおくわけです。
こうすると、
お弁当を温めている間に、ほかのお買い物をすることができますので、
「時間短縮」になります。
お弁当は、先に温めよう
「お会計の前に、先にお弁当を温める」
これはおそらく、日本のコンビニでは、決して許されない行為だと思います。
なぜなら、
もしもお会計の前にお弁当を温めて、客の側が突然、
「あっ、ごめん!やっぱり、このお弁当いらない!」
というような、ふざけたことを言ってしまった場合、
このお弁当は、無駄になってしまうからです。
日本では、そうした最悪(?)の事態を想定した上で、
「お弁当を温めるのは、
お会計が済んでから」
というルールになっているのだと思います。
しかしタイでは、そんなこと、誰も気にしていません。
というか、
常識的に考えて、
「温める=買う気がある」
ということですから、
「だったら、お会計の前に、先に温めておいたほうが、円滑じゃね?」
となるわけです。
そういうわけで、タイのセブンイレブンでお弁当を買うときは、
「まずお弁当を温めて、
それから買い物を続ける」
というプロセスで、進めるようにしましょう。
「温める」のタイ語は?
なお、タイ語では「温める」という動詞は、「ウゥン」と言います。
では、「ウゥン(温める)」を使った否定文や疑問文などのフレーズを、
実際のタイ語音声で、続けて聞いてみましょう。
อุ่น, ไม่ อุ่น, อุ่น มั้ย คะ, อุ่น ให้ หน่อย ค่ะ
↓音声はこちらから
●ウゥン=温める
●マイ・ウゥン=温めない
●ウゥン・マイ・カァ?
=温めますか?
●ウゥン・ハイノォーイ・カァ
=温めてください
フォークは不要?
タイのセブンイレブンでは、
1. お弁当を温め、
2. ほかの買い物を済ませ、
3. お会計を済ませる
という流れになります。
そして、お会計を済ませたとき、スプーンとフォークを渡されますが、
日本人の場合は、カツカレーであっても、「スプーンだけで食べる」という人も多いと思いますので、
「フォークは不要だ」
と思ったら、ゴミの削減のため、フォークは店員に返すようにしましょう。
匂いに気をつけよう
お会計の時点で、店内にはもう既に、
温められたカレーの匂いが、充満しています。
カレーを日常的に食べている日本人にとっては、特に何も感じないのですが、
カレーを食べたことのないタイ人にとって、「カレーの独特の香り」というのは、
「異臭」以外の何者でもありません。
周囲のタイ人も、
「えっ、何?この匂い」
という顔で、こちらを見てきます。
そのため、温めてもらったカレー弁当は、
できれば、公園やバス停、空き家の前のベンチなど、
屋外のあまり周囲に人がいない所で食べることを、おすすめします。
では、一通りの必要なプロセスを終えたところで、
いよいよお楽しみ、試食タイムです!
試食タイム!
一体、タイのカツカレー弁当とは、どのようなものなのか。
結論を先に言うと、
「まぁ、45バーツ(約140円)なら、OKかな♪」
というレベルです。
100バーツ(300円)を支払ってまで食べる気にはなりませんが、
45バーツの価格なら、十分お値打ちです。
それに、近年はタイもインフレがすさまじく、
屋台の食事で普通に
50バーツを超えることも、ざらです。
ですので、
「近くにある屋台料理が、どれもあまりそそらない」
「セブンイレブン以外に、手ごろなお店がない」
というようなときは、
「セブンイレブンで、カレー弁当を食べてみよっと♪」
という選択肢も、大いにアリだと思いますよ!
お味のほうは?
肝心のお味のほうはというと、
「若干、塩気が足りないかも…」
という印象です。
先程の「香り」のくだりでもお話ししたとおり、カレーのスパイスや香りは、十分合格です。
ただ、いかんせん、塩気がちょっと足りない感じなので、
「ちょっと薄いかも…」
という印象は、拭えません。
また、パッケージには、「カツカレー弁当」としっかり日本語で書いてありますが、
中に入っているのは、なぜか「メンチカツ」です。
日本人の感覚だと、
「カツカレー=とんかつ+カレーライス」
だと思うのですが、これを開発したタイ人の研究者たちはおそらく、
「とんかつを冷凍すると、 肉が硬くなって、リスクが高いし、だったら、メンチカツでもよくね?」
と、判断したのだろうと思います。
そして、このメンチカツも、やっぱり薄味です。
なので、薄味が好き、または、減塩中という人にとっては、
このカツカレー弁当は、なかなかポイントが高いのではないかと思います。
ケースが優秀
個人的にポイントが高かったのは、
お弁当の「ケース」、
つまり、カレー部分とライス部分が、しっかり分かれていたことです。
これなら、食べる時に、
ご飯がびちゃびちゃになる心配もありません。
タイ料理では基本的に、おかずの汁をご飯にぶっかけて、
ご飯がびちゃびちゃな状態で食べるのが主流なのですが、
このカツカレー弁当は、さすがに「日本料理のお弁当」と銘打っているだけあって、
「カレーとご飯は、食べる直前まで混ざってはいけない」
という日本の食卓の鉄則を、しっかりと遵守してくれているのだろう、と思います。
まとめ
今回は、タイのセブンイレブンの「カツカレー弁当」について、ご紹介してきました。
値段は、45バーツ。
全体的な総評としては…
●コストパフォーマンスは悪くない。45バーツ分の値打ちは十分ある。
●味は若干薄め。そのため、ウスターソースやトンカツソースをかけて食べると、ちょうどいいかもしれない。
●タイのセブンイレブンでは、会計前の温めがOK。時間短縮のため、お弁当を選んだら、まず初めに温めてもらおう。
概要は、以上となります。
また、「温める」に関するタイ語フレーズは、以下の音声で確認してみてください。
↓音声はこちらから
●ウゥン=温める
●マイ・ウゥン=温めない
●ウゥン・マイ・カァ?
=温めますか?●ウゥン・ハイノォーイ・カァ
=温めてください
↑この音声を、セブンイレブンのレジの前で聴いておくと、実践的な知識になって、すぐに覚えられますよ!
タイの
セブンイレブンの
「カツカレー弁当」
タイ料理にちょっと飽きてきた頃に、ぜひ、トライしてみてはいかがでしょうか。
【追記】
その後、タイのセブンイレブンで、新たに
「ガパオライス弁当」
にも、チェレンジしてみました。 【ガパオライス弁当を買ってみた結果…】の記事も、ぜひ参考にしてみてください。