どうもこんにちは、でんいちです。
今回は、チェンマイの乗り合いトラック(ソンテウ)について、見ていきたいと思います。
今回の動画はこちら
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おかげさまで、最近は、視聴者の中にも、チェンマイ在住日本人の方が増えてきました。
チェンマイ生活で意外とハードルが高いのが、ソンテウ(乗り合いトラック)とのやり取りです。
ソンテウを乗りこなすことができれば、
トゥクトゥクよりも料金ははるかに安いので、交通費の節約になります。
そこで今回は、チェンマイのソンテウで使えそうなタイ語フレーズをご紹介していきます。
ソンテウのタイ語の発音
まず、ソンテウというのは、チェンマイの街でよく見かける、赤い乗り合いトラックの名前です。
ソンテウはカタカナ読みなので、タイ語の発音だと、「ソォーン・テェーオ」という発音になります。
声調はどちらも、5声の尻上がりの音で、「ソォーン⤴・テェーオ⤴」と発音します。
ちなみに、この乗り合いトラックの名前は、ガイドブックには「ソンテオ」と書いてありますが、
現地の人は、「ロッデェーン」と呼ぶことが多いです。
「ロッ」は車、「デェーン」は赤いという意味です。
タイ語は、後ろから前に修飾しますので、「ロッデェーン」は直訳すると、「赤い車」という意味になります。
トラックは赤だけではない
じつは、チェンマイの乗り合いトラックは、赤だけではありません。
たとえば、メーリム方面へ行く車は黄色で、ランプーン方面へ行く車は水色です。
これはつまり、トラックの行き先ごとに、車体の色で区別している、ということです。
ロッ・スィールアン
水色の車なら、
ロッ・スィーファー
と言います。
今回ご紹介する、チェンマイ市内巡回の乗り合いトラックは、
車体が赤なので、「ロッデーン」と呼ばれています。
つまり、ソーンテーオという名称だけだと、何色の車を指しているかが分からないので、
赤色で「ロッ・デーン」
ランプーン行きトラックなら、
水色で「ロッ・スィーファー」
という風に、色の名前で呼んで、区別しているわけです。
そのため、タイの人も、「ソーンテーオ」よりも、
「ロッデーン」の名前で呼ぶことのほうが多いので、
今回の動画も、「ロッデーン」の名称で統一したいと思います。
では次に、ロッデーンの乗り方です。
ロッデーンは、乗り合いトラックなので、行き先の違う複数の客を乗せて走ります。
複数の客を乗せているため、その分だけ、トゥクトゥクよりも料金を安く押さえることができる、ということです。
ソンテウの料金
では次に、ロッデーンの料金の相場について考えてみましょう。
たとえば、チェンマイの路上で流しのトラック、ロッデーンを停めて、
行き先までの料金を運転手に聞いたとき、
「50バーツだ」と言われたとします。
このとき、50バーツという料金が高いか安いかを判断するには、
次の3つの要素を考えなくてはなりません。
2、そこへ着くまでに、他の客を拾えそうかどうか
3、そこへ着いてから、帰りに他の客を拾えそうかどうか
この3点です。
先ほどもお話ししたように、ロッデーンの料金は、
乗っている人数で割る、という考え方が基本になっているため、
必然的に、他の客がすでにたくさん乗っていたり、
あるいは、そこが人気の路線で、行く途中や帰りに十分他の客を拾える可能性がある時は、
運転手も、比較的安い料金を言ってくれます。
しかし反対に、客がゼロで、しかも他の客が見込めなさそうな辺鄙なところへ行きたい場合は、
料金が高くなる、というわけです。
繁華街へ行く場合は、安くなる
たとえばあなたが、ロッデーンに乗って、
チェンマイの有名なショッピングセンター、「ガート・スアン・ケーオ」に行きたいとします。
「ガート・スアン・ケーオ」は、タイ語の発音だと、「ガーッスォンケェーオ」と言いますが、
この「ガーッスォンケェーオ」はチェンマイ有数の大通りである「ホイケオ通り」に面しています。
「ホイケオ通り」にはチェンマイ大学があり、周囲にはアパートなども多く、人通りの多いエリアです。
なので、運転手の立場で考えると…
あなたを「ガーッソヮンケェーオで下ろした後、
帰りに他の客を拾うことは、十分可能です。
この場合は、安い料金を言ってくれる可能性があります。
また、ナイトバザールや、ターペー門なども同様です。
こういう人気のエリアは、帰りに他の客を拾うことができるため、
そこまで高い料金を吹っかけられることは少ないです。
また、こうした人気の高いエリアへ
行きたい場合は…
仮に、運転手から高い料金を
言われたとしても、すぐに、
他の車を当たることができます。
人通りの少ないところへ行く時は…
問題は、人通りの少ないエリアです。
ショッピングセンターや市場があるわけでもない、いわゆるただの住宅地のようなところは、
運転手もあまり行きたがりませんし、料金も高くなる傾向があります。
なので、もしも仮に、あなたがそういう人通りの少ないエリアに行きたい、という場合に、
ロッデーンの運転手から高い料金を言われたとしても、怒ってはいけません。
なぜなら、人通りの少ないエリアへ行く場合は、
運転手も、他の客を拾えない可能性が高いため…
運転手がそのリスクを背負わなくてはなりません。
そのため、料金も高く設定せざる得ないからです。
ロッデーンで使えるタイ語フレーズ
はい、では前置きが少し長くなりましたが、
次に、タイ語のフレーズを見てみましょう。
まず、行くはタイ語で「パイ」と言います。
これは無気音のpなので、息が漏れないように気を付けて、「パイ」と言わなくてはなりません。
行き先は、先ほどご紹介した「ガーッスォンケーオ」にしておきます。
「ガーッスォンケーオ」の場所は、チェンマイ旧市街の北西の角と、ホイケオ通りのちょうど繋ぎ目あたりにあります。
そして、タイ語は、
「動詞+目的語」の順で言いますので、
これで、「ガーッスォンケーオに行く」という意味になります。
そして、前回の動画でお話しした、「いくら」を意味するタオライを付けて、
これで、ガーッスォンケーオまでいくらですか、という意味になります。
では、一度タイ語の音声を聞いてみましょう。
パイ (ガーッスォンケーオ)
( ) へ行く
パイ (ガーッスォンケーオ) タオライ
( ) までいくらですか?
タオライ(いくら?)と聞く前に…
ただし、「パイ・ガーッスォンケーオ・タオライ(ガーッスォンケーオまでいくらですか)」というフレーズには、
1つ、注意点があります。
それは、「そもそも、その乗り合いトラック(ロッデーン)がガーッスォンケーオまで行かないかもしれない」という点です。
冒頭でお話ししたように、乗り合いトラックというのは、複数の客を乗せて料金を抑えるというのが最大の特徴です。
なので、もしもその時、ロッデーンに乗っていた乗客が、全然関係のないところ、
たとえば、街の東方面にある鉄道駅とか、アーケードバスターミナルに向かっている、という場合は、
街の東方面から、ガーッスォンケーオのある西方面に戻らないと行けなくなりますので、時間も余分にかかってしまいます。
なので、こういう場合は、ロッデーンの料金を聞く前に、「そもそもそっち方面に行くのかどうか」を聞かなくてはなりません。
パイ○○マイ?(○○まで行きますか?)
「ガーッスォンケーオへ行きますか?」と言いたいときは、
文末に「マイ?」を付ければ疑問文になりますので、
「パイ・ガーッスォンケーオ・マイ」と言います。
これで、「ガーッスォンケーオへ行きますか?」という意味になります。
運転手さんはこれに対して、
「マイパイ(行きません)」
と答えますので…
もしも、運転手さんが「パイ(行きます)」と答えた場合に、
その時に改めて、「タオライ(いくらですか)」と、料金を聞けばよい、ということになります。
では、
「ガーッスォンケーオへ行きますか?」
「行きます」「行きません」
これらのフレーズのタイ語音声を聞いてみましょう。
( ) まで行きますか?
パイ
行きます
マイ・パイ
行きません
ロッデーンとのタイ語会話まとめ
まとめると、チェンマイの乗り合いトラック、ロッデーンに乗る場合は、
料金を聞く前に、そもそもそこへ行くかどうか、
「パイ・ガーッスォンケーオ・マイ」
をまず初めに聞きます。
そして、「マイパイ(行かない)」と言われれば、別の車を探す、
「パイ(行く)」と言われたら、そこで初めて料金を聞く、という手順になります。
では次に、チェンマイ市内の主な行き先のタイ語音声を流しますので、
音声に合わせて発音してみてください。
アーケーッ
(バスターミナル)
เซ็น ทรัล เฟส ติวั่ล
センタン・フェッティワン
(セントラル・フェスティバル)
สถานี รถไฟ
サターニー・ロッファイ
(鉄道駅)
กาดหลวง
ガーッロヮン
(=ワロロット市場)
ไนท์ บาซ่า
ナイ・バーサー
(ナイトバザール)
ประตู ท่าแพ
パトゥー・ターペェー
(ターペー門)
ประตู เชียงใหม่
パトゥー・チアンマイ
(チェンマイ門)
ガーッスォンケーオ
(ガートスアンケーオ)
นิมานเหมินทร์
ニマーンヘーミン
(ニマンヘミン通り)
ดอยสุเทพ
ドーイスゥテープ
(ドイステープ)
โรบินสัน
ロービンサン
(ロビンソン)
สนามบิน
サナームビン
(空港)
チェンマイはセントラルが多い
はい、注意点としては、セントラルデパートのことをタイ語の発音ではセンタンと言いますが、
チェンマイ市内には「センタン」が複数あるため、どこのセンタンなのかを言わなくてはなりません。
じつを言うと、ガーッスォンケーオも元の名前はセンタンなのですが、
他と区別するために、後ろのガーッスォンケーオのほうで呼んでいる、ということです。
チェンマイ空港の前にあるロビンソンも同様で、もしも、ロビンソンだけで通じなかった場合は、
ロビンソン・エーポート(エアポートプラザのロビンソン)という風に言えば、通じやすくなります。
ガーッロヮン(=ワロロット市場)
また、チェンマイ最大の市場であるワローロット市場は、ガイドブックにはワロロットと書いてありますが、、
タイ人は、「ガーッロヮン」と呼ぶことが多いです。
なので、ワロロット市場に頻繁に行く人は、
ワロロットという地名ではなく…
「ガーッロヮン」のほうで覚えておきましょう。
今回ご紹介した地名は、すべてを覚える必要はないですが、自分が住んでいる所とよく行くところの地名は、
タイ語で言えるようにしておきましょう。
タイ語音声
では最後に、今回ご紹介したタイ語のフレーズを通して聞いてみましょう。
( ) へ行く
パイ (ガーッスォンケーオ) マイ?
( ) まで行きますか?
パイ
行きます
マイ・パイ
行きません
パイ (ガーッスォンケーォ) タオライ?
( ) までいくらですか?
อาเขต
アーケーッ
(バスターミナル)
เซ็น ทรัล เฟส ติวั่ล
センタン・フェッティワン
(セントラル・フェスティバル)
สถานี รถไฟ
サターニー・ロッファイ
(鉄道駅)
กาดหลวง
ガーッロヮン
(=ワロロット市場)
ไนท์ บาซ่า
ナイ・バーサー
(ナイトバザール)
ประตู ท่าแพ
パトゥー・ターペェー
(ターペー門)
ประตู เชียงใหม่
パトゥー・チアンマイ
(チェンマイ門)
กาด สวน แก้ว
ガーッスォンケーオ
(ガートスアンケーオ)
นิมานเหมินทร์
ニマーンヘーミン
(ニマンヘミン通り)
ดอยสุเทพ
ドーイスゥテープ
(ドイステープ)
โรบินสัน
ロービンサン
(ロビンソン)
สนามบิน
サナームビン
(空港)
はい、チェンマイのロッデーン(乗り合いトラック)のメリットは、
複数の客を乗せるため、料金がトゥクトゥクよりも少し安めに設定されている、という点です。
いっぽう、デメリットとしては、人通りの少ないエリアには運転手も行きたがらないので、
その場合は料金が高くなって、トゥクトゥクとあまり変わらなくなってしまう、という点です。
また、近年は、チェンマイも市バスが発達してきていますので、
市バスが通っているエリアであれば、市バスで行くのが一番安いです。
ただし、市バスはまだまだ本数が限られているので、その場に来たやつにサッと乗れる、という点で言うと、
やはり、ロッデーンはまだまだ便利で安い乗り物だと言えると思います。
チェンマイに滞在する際は、ぜひ参考にしてみてください。
また、今回の動画の音声は、
文字起こしもしてありますので、
もしも、今回出てきた単語やフレーズを
ノートにメモしておきたい、という場合は、
このページの単語リストの欄をチェックしておいてください。
では、本日の動画は以上になります。
どうも、ご視聴ありがとうございました!