タイの喫茶店で出されるコーヒーには、大きく分けて次の3種類があります。
- ネスカフェ
- カフェー・ソッ
(ドリップコーヒー) - カフェー・ボーラーン
(タイの伝統コーヒー)
の3つです。
この3つを知らないと、喫茶店に入って「え、ネスカフェしかないの?」と面食らってしまうことになります。
そこで今回は、タイで街歩きをする時に必ず知っておきたい、
タイのコーヒーの3つの種類と、4パターンの注文方法について、ご紹介していきます。
タイのコーヒー3種
それではまず初めに、店ごとのコーヒーの種類について、見ていきましょう。
種類1:ネスカフェ
タイでは、お店で普通にネスカフェが出されます。
言わずと知れた、インスタントコーヒー世界最大手のネスカフェです。
タイ語では、英語のネスカフェの発音をそのままタイ語読みして、
●「ネーッス・カフェー」
と言います。
お店の見分け方としては・・・
ネスカフェのロゴが店の看板に入っていたり、あるいは、店頭にあからさまにインスタントコーヒーの瓶や、電気ポットが置いてあるような店は、だいたいネスカフェの店です。
2017年現在、お店でネスカフェを飲むと、ホットで約15バーツ、アイスで20バーツほど(約60円)です。
種類2:ドリップコーヒー
近年、タイはドリップコーヒーの喫茶店がブームになっていて、
特にチェンマイの街なかは、数メートル歩けば喫茶店がある、というくらい、本当に喫茶店の数が多いです。
タイ語で、ドリップコーヒーのことを、
●「カフェー・ソッ」
といいます。
直訳すると、「生のコーヒー」という意味です。
タイで飲まれているドリップコーヒーは、ほぼ90パーセント以上がアラビカ種であるため…
どこの店で飲んでも大体同じような味のコーヒーが出されます。
酸味が少なく、苦味が強いのが特徴なのですが、タイ人はコーヒーに大量にミルクと砂糖を入れるため…
苦味が、全くわかりません。
そのため、砂糖とミルクは、ぜひ「少なめ」にしてもらうようにしましょう。
「お砂糖ミルク少なめ」の注文方法については、後述します。
タイの喫茶店のメニューは?
カフェーソッ(ドリップコーヒー)のお店で置かれているコーヒーの種類は、どこの店でも大体、次の4種類です。
(タイ語:アメー・リカ・ノーゥ)
●カプチーノ
(タイ語:カー・プゥチ・ノーゥ)
●エスプレッソ
(タイ語:エース・ペッ・ソーゥ)
●モカ
(タイ語:モッカー)
の4つです。
では、音声を聞いて、発音練習をしておきましょう!
ホットの カプチーノ
⇒カー・プゥチ・ノーゥ・ろォーン
ホットの アメリカン
⇒アメー・リカ・ノーゥ・ろォーン
アイスの エスプレッソ
⇒エース・ペッ・ソーゥ・イェン
全体的に、コーヒーの味は薄めであるため、特にアイスの場合は…
氷と砂糖とミルクで、珈琲の味が全く分からなくなってしまうこともしばしば。
氷を入れることを想定して、エスプレッソが、ちょうどいいかも?
値段は意外と高めで、バンコクなどの都市部で1杯60バーツ、地方では40バーツほどです。
タイでカオパット(焼き飯)が40バーツ前後ですから、食事1食分とコーヒー1杯の値段が同じ、ということになります。
喫茶店のドリップコーヒーが、「タイではいかに贅沢品か」
ということが、お分かりいただけるのではないでしょうか。
また、こういうドリップコーヒーの喫茶店では、Wi-Fiが使える、というのも特徴です。
店に入ったら、店員にパスワードを確認して、ネットに繋いでおくようにしましょう。
種類3:カフェー・ボーラーンとオーリアン
コーヒーの種類、最後の3つ目は、「カフェー・ボーラーン(タイの伝統コーヒー)」です。
これは、タイに昔からある、謎の飲み物です。
どのように作ってるのかは不明なのですが、ネスカフェよりも値段が安く、苦味があまりないのが特徴です。
地元の市場などでは、カーフェー・ボーラーン(タイの伝統コーヒー)の屋台が必ずあります。
反対に、観光地ではあまり見かけません。
お店の見分け方としては、カーフェー・ボーラーンのお店では、金属製の丸い寸胴でお湯を沸かしていることが多いです。
また、カフェー・ボーラーン(タイの伝統コーヒー)に氷を入れたものを、特別に
「オーリアン」
と呼ぶこともあります。
これまた、昔ながらの飲み物ですので、タイで長くローカル生活をしようと考えている人は…
ぜひ「オーリアン」の存在を覚えておきましょう。
カーフェー・ボーラーンとオーリアンは、ネスカフェよりも若干安めの設定にしてあることが多く、1杯10~15バーツほどです。
コーヒーの注文の際に知っておくべき4つのタイ語表現
それでは次に、
- ネスカフェ
- カフェーソッ(ドリップコーヒー)
- カフェー・ボーラーン(タイの伝統コーヒー)
これら3つの店で、コーヒーを注文する時の、タイ語のフレーズについて、ご紹介します。
フレーズ1:基本はホットコーヒー
まずは、ホットかアイスかを注文する必要があります。
「熱い」はタイ語で「ろォーン」といいます。
「カフェー・ろォーン」
で、ホットコーヒーという意味になります。
常夏のタイでは、ホットの需要はあまりないように思われがちですが…
早朝の市場などへ行くと、屋台でホットコーヒーを飲んでいるタイ人を、よく見かけます。
フレーズ2:氷を入れてアイスコーヒーにする
「冷たい」はタイ語で「イェン」といいます。
「カフェー・イェン」
でアイスコーヒー、という意味になります。
アイスコーヒーは、ホットコーヒーよりも5から10バーツほど値段が高いです。
タイのアイスコーヒーはやたら甘い
アイスコーヒーの場合は、ミルクとお砂糖を、店員が先に入れてしまいます。
そのため、もしもあなたが糖質制限をしているなら…
砂糖とミルクの量を減らしてもらうよう、事前に注文しておかなければなりません。
フレーズ3:砂糖少なめ
「砂糖」は、タイ語で「ナムターン」、
「少ない」は、タイ語で「ニッノーイ」と言います。
つなげると、
●「ナムターン・ニッノォーイ(お砂糖少なめ)」
になります。
また、「入れない」は、「マイサイ~」と言いますので、
●「マイサイ・ナムターン」
で、「お砂糖を入れないで下さい」という意味になります。
フレーズ4:ミルク少なめ
タイでミルクというと、牛乳よりも、コンデンスミルクを指すことが多いです。
そのため、砂糖もミルクも両方甘い、ということになり、結果、アイスコーヒーが激甘になってしまうわけです。
そこで、ミルクの量も少なくしてもらうようにしましょう。
ミルクはタイ語でノムと言いますので、
●ノム・ニッノォーイ
(ミルクは少なめにしてください)
●マイサイ・ノム
(ミルクは入れないでください)
という意味になります。
まとめ
いかがでしたか。
今回は、タイの喫茶店のコーヒーの種類として、
- ネスカフェ
- カフェー・ソッ(ドリップコーヒー)
- カフェー・ボーラーン(タイの伝統コーヒー)
の3つをご紹介しました。
最も安いのは、
カフェー・ボーラーン(タイの伝統コーヒー)で10バーツ前後、
一番高いのは、
カフェー・ソッ(ドリップコーヒー)で、50バーツ前後です。
最後にもう一度、音声で確認しておきましょう。
ホットの カプチーノ
⇒カー・プゥチ・ノーゥ・ろォーン
ホットの アメリカン
⇒アメー・リカ・ノーゥ・ろォーン
アイスの エスプレッソ
⇒エース・ペッ・ソーゥ・イェン
そして、喫茶店でコーヒーを注文するときに、覚えておくべきタイ語の注文方法として、
- ホット
(ロォーン) - アイス
(イェン) - 砂糖少なめ
(ナムターン・ニッノォーイ) - ミルク少なめ
(ノム・ニッノォーイ)
この4フレーズは必須です。
今回ご紹介したタイ語表現を覚えておけば、タイの町歩きが、ぐっと楽しくなりますよ!
追記
コーヒーを飲むと、つい、チーズケーキが食べたくなりませんか?
【タイのセブンイレブンでチーズケーキを3倍楽しむ方法】
↑こちらの記事もぜひ、参考になさってみてください。
また、アイスコーヒーに関連して、
【いかにタイ人が氷を愛しているか】
という件についても、詳しくご紹介しています。
タイでアイスコーヒーを飲むときは、お砂糖とミルクを少なめにしてもらうこと
タイの喫茶店でのオーダー方法に関する解説動画はこちら
↓