タイ語で「炒める/煮る/焼く」は何と言う?タイ料理を知るための調理ワード7つ【後編】

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前回の記事で、タイ語で「炒める、和える、煮る」など、

「調理」に関する頻出フレーズを、ご紹介してきました。

今回は後編です。「炙(あぶ)る、焼く」など、鶏肉が好きな人は、ぜひ知っておきたいキーワードです。

4:ヤーン(あぶる)

「炙(あぶ)る」は、タイ語で

ย่างヤーン

と言います。

ガイ・ヤーン(タイ風ローストチキン)

タイ風の鶏の丸焼き、「ガイヤーン」が有名です。

「ガイ」

はニワトリですから、

「ガイヤーン」

で、「ニワトリを炙ったもの」という意味になります。

これも、名詞「ガイ」が先に来ていますが、あまり細かい文法的なことは気にせずに、

「ガイヤーン」と、耳で覚えてしまいましょう。

●ย่างヤーン(炙る)

●ไก่ย่างガイ・ヤーン
(タイ風ローストチキン)

↓音声はこちらから

5:ピン(炭火で焼く)

「ヤーン(あぶる)」という言葉の他に、

「ปิ้งピン」

という言葉もあります。

「ピン」というのは、「炭火で焼く」という意味です。

ムゥー・ピン(豚肉の串焼き)

これは、タイの屋台朝食の定番、

「หมูปิ้งムゥーピン(豚肉の串焼き)」

が有名です。単語はそれぞれ、

ムゥー=豚
ピン=炭火焼き

という意味です。

ムゥーピンについては、【タイの朝食の定番】の記事も、ぜひ参考にしてみてください。

●ปิ้งピン(炭火焼き)

●หมูปิ้งムゥー・ピン
(豚の串を炭火で焼いたもの)

↓音声はこちらから

でも、そうすると、

「ヤーン」と「ピン」はどう違うの?

という疑問が浮上してきますよね。

見た目にもあまり変わらなくて、しかも、一般のタイ人も、うまく説明できません。

私が思っている一応の違いとしては…

ヤーン:火力を調節しながら、じっくりと時間をかけて炙る

ピン:炭火で短時間でサッと焼く

大体こういう違いだろう、と考えています。

6:トォーッ(油で揚げる)

「油で揚げる」は、タイ語で

ทอดトォーッ

と言います。

ガイ・トォーッ(フライドチキン)

先程の「ガイ・ヤーン(ローストチキン)」と同様、

「鶏肉を油で揚げたもの」は、

ไก่ทอดガイ・トォーッ

と言います。

ガイ・トォーッ

ガイ・ヤーン(ローストチキン)と、

ガイ・トォーッ(フライドチキン)。

この2つは、覚えやすく、タイ人も好んで食べますので、セットで覚えておきましょう。

また、この2つはそれぞれ、ファーストフードのような屋台のフランチャイズ店があります。

「ガイ・ヤーン・ハーダーオ(5つ星ローストチキン)」と、

「ガイ・トォーッ・ハーダーオ(5つ星フライドチキン)」

という名前の屋台です。

バンコクを始め、タイ各地の市場では、「必ずと言っていいほど、この屋台を見かける」というぐらいの人気フランチャイズ店です。

タイの市場を散策する機会があったら、「ハーダーオ」の屋台も、ぜひ一度トライしてみてください。

●ทอดトォーッ(油で揚げる)

●ไก่ทอดガイ・トォーッ
(フライドチキン)

↓音声はこちらから

7:ゲーン(カレー風のおかず)

カレー風のおかず全般のことを、タイ語で

แกงゲェーン

と言います。

ゲーン・キアオ・ワーン(グリーンカレー)

日本では「グリーンカレー」の訳語で知られる、

「แกงเขียวหวานゲェーン・キアオ・ワーン」


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が有名ですよね。

ゲェーン・キアオ・ワーン

ゲェーンはカレー、
キアオは緑、
ワーンは甘い

という意味ですから、直訳すると、

「甘い緑色のカレー風料理」

ということになります。

●แกงゲェーン(カレー風おかず)

●แกงเขียวหวานゲェーン・キアオ・ワーン
(タイのグリーンカレー)

↓音声はこちらから

なお、このサイトでは、

「ゲーン」という言葉を、「カレー風おかず」と訳していますが、意味は結構あいまいです。

ゲーンには、煮る前に炒める工程があったりなかったり、野菜を入れたり入れなかったり、と、

メニューによって様々なパターンがあり、ゲーンとして統一された調理法のようなものはないのですが、

煮込み料理全般を、タイ語では「ゲーン」と呼んでいる、という印象です。

補足:カオマンガイは?

最後は、「カオマンガイ」です。

「海南チキンライス」として知られる、タイ屋台料理の定番メニュー「カオマンガイ」は、

カオ=ご飯
マン=油脂
ガイ=鶏

で、直訳すると、「鶏脂飯」ということになります。

今回の記事では、超有名メニューである「カオマンガイ」が紹介できなかったので、

最後に補足として付け加えることにしました。

また、

店によっては、このチキンを天ぷらにしてあることもあり、

このときは、前項でご紹介した「トォーッ(揚げる)」を後ろにつけて、

「カオマンガイ・トォーッ」

と言います。

●ข้าวมันไก่カオマンガイ
海南チキンライス

●ข้าวมันไก่ทอดカオマンガイ・トォーッ
海南チキンライスの揚げバージョン

↓音声はこちらから

まとめ

いかがでしたか。

今回は、タイの料理名を覚えるためのコツとして、

調理方法に関する7つのタイ語を、ご紹介してきました。

最後にもう一度、今回のタイ語単語聞き流してみましょう。
↓音声フル


1.
●ผัดパッ(炒める)

●ผัดกระเพราパッ・ガパオ(バジル炒め)

2.
●ยำヤム(和える)

●ยำวุ้น เส้นヤム・ウンセン
(春雨和え)

3.
●ต้มトム 煮る

●ต้มยำกุ้ง トム・ヤム・グゥン
(エビを辛酸っぱく煮たもの)

4.
●ย่างヤーン(炙る)

●ไก่ย่างガイ・ヤーン
(タイ風ローストチキン)

5.
●ปิ้งピン(炭火焼き)

●หมูปิ้งムゥー・ピン
(豚の串を炭火で焼いたもの)

6.
●ทอดトォーッ(油で揚げる)

●ไก่ทอดガイ・トォーッ
(フライドチキン)

7.
●แกงゲェーン(カレー風おかず)

●แกงเขียวหวานゲェーン・キアオ・ワーン
(タイのグリーンカレー)

8.
●ข้าวมันไก่カオマンガイ
海南チキンライス

●ข้าวมันไก่ทอดカオマンガイ・トォーッ
海南チキンライスの揚げバージョン

まとめると、

●タイ語の料理名は、
「調理方法+メイン具材」
の語順になっていることが多い。

●「メイン具材+調理方法」
という語順のものもある。
(カオパッ、ガイヤーンなど)

ということになります。

今回の調理方法のタイ語をしっかり覚えて、

自分の好きなタイ料理を、屋台などでどんどん注文していってくださいね!

→【前編】に戻る


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