どうもこんにちは、でんいちです。
今回は、タイ語の「náam ナーム(水)」という単語について、もう少し深く掘り下げてみたいと思います。
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水はタイ語で、
「náam ナーム」と言います。
ではまず、発音を見ていきましょう。
前回、声調について少しお話ししましたが、「ナーム」にはもう1つ、難しい発音のポイントがあります。
それは、最後の[m]の音です。
発音記号を見ると、「ナーム」の最後の音は「m」になっていますが、
これは、「ム」と声に出さずに、唇を閉じるだけで、ハミングのようにして発音する、「m」の音です。
一度、タイ語の音声を聞いてみましょう。
いかがでしょう。
最後のmの音を、「ム」と声には出さずに、唇を閉じるだけで「ナーム」と発音しているのが分かると思います。
タイ語ではこのように、音節の終わりに来る音が、口を形を作るだけなので、
「音としてはほとんど聞こえない」
という特徴があります。
なので、タイ語の音声を何度も聞いて、こうしたタイ語の発音にも、慣れていかなくてはなりません。
「ナーム(水)」というのは生活の最重要単語なので、
「ナーム、ナーム、ナーム、、」
と、繰り返し練習して、正しく発音できるようにしておいてください。
では次に、熟語を見ていきましょう。
熟語とはつまり、「○○の水」という風に、水に修飾語がつくケースです。
はい、ここで、タイ語の文法の最大の法則の1つをお話しします。
タイ語の文法の最大の法則、それは、、
「後ろから前に修飾する」
という法則です。
タイ語の文法事項は、これだけ知っていれば十分過言ではない、というほど、
ほとんどの文で適用される、文法の法則です。
日本語は、「熱い水」、「冷たい水」という風に、前から後ろに修飾しますが、
タイ語はこの逆、後ろから前なので、
熱い水、お湯はタイ語で「ナム・ロォーン」と言います。
前のナームが水、後ろのロォーンが熱い、です。
単語の順番としては、「ナム・ロォーン」で「水、熱い」という順番になるんですが、
タイ語は、後ろから前に修飾しますから、
これで、「熱い水」、つまり、「お湯」という意味になるわけです。
「単語を並べたときに、後ろから前に修飾する」
というのは、タイ語の文法の最大の特徴の1つなので、ぜひ覚えておきましょう。
ちなみに、タイ語にはもう1つ、法則があって、
それは、どういう法則かと言うと、、
という法則があります。
えっと、、これだけだと、
何のことかよく分からないと思いますが、
つまり、
「ナーム」は単体で読むと「ナーム」という風に長い音で発音するんですが、
熱い水、「ナム・ロォーン」、という風に熟語になると、前のナームが「ナム」という風に短くなって、
「ナム・ロォーン」
と発音される、ということです。
ナム・ロォーン
(お湯)
まあでも、初めのうちは、
あまりこういう法則を覚えようとしなくても大丈夫です。
「ナーム・○○」という熟語を覚えていく中で、だんだん肌感覚で、
「ああ、たしかに、前のナームが短くなっているな」
ということに気が付いてくるからです。
とりあえず、今日のところは、
と覚えておいてください。
「ナム・ロォーン」は「熱い水」で、「お湯」という意味です。
では、他の熟語も見ていきましょう。
お魚はタイ語で「plaa プラー」と言います。
我々が日本で「ナンプラー(魚醤)」と呼んでいるものは、タイ語の発音だと「ナムプラー」となり、
「ナムプラー」は直訳すると、後ろから訳すと、「お魚の水」という意味になります。
お魚から作ったお醤油なので、これで、「ナンプラー」、「お魚の水」と呼ぶわけです。
ナム・プラー
(魚醤)
タイで、タイ料理のレストランや屋台に入ると、テーブルには必ず、ナンプラーの入った瓶が置いてあります。
これは、料理に塩気と風味を足すときに使用しますので、
「ナムプラー」も正しく発音できるようにしておきましょう。
あとは、「ナム○○」の言葉で、タイで意外によく使うのが、「氷」という単語です。
氷はタイ語で、「ナムケェン」と言います。
「ケェン」は固い、という意味です。
固い水で、「氷」という意味になります。
タイは暑い国なので、タイ人は飲み物に氷を入れて、何でもキンキンに冷やして飲むのが大好きです。
ナム・ケェン
(氷=固い水)
「ナム・○○」で「○○の水」という熟語はけっこうたくさんありますので、
1回ではご紹介しきれません。
とりあえず今日のところ熟語は3つだけにしておいて、続きはまた、次回以降に見ていきたいと思います。
では、今回ご紹介した単語のタイ語音声を聞いてみましょう。
ナーム (水)
nám rɔ́ɔn
ナム・ロォーン
(お湯=熱い水)
nám plaa
ナム・プラー
(魚醤)
nám khɛ̌ŋ
ナム・ケェン
(氷=固い水)
そして、今回は、
タイ語の2つの法則について、
ご紹介しました。
タイ語は<後ろから前>に修飾する
2.
長い音の単語の後ろに言葉が続いて、
熟語になっている時は、
前の単語は<短め>に発音される
以上の2点です。
ナム・ケェン(氷)という単語には、この2つの法則がしっかり適用されています。
まず、ナム・ケェンは、水+固いという順に単語を並べて、
これで後ろから前に修飾して、固い水、つまり氷、という意味になっています。
そして、本来はナームという長い音の単語であったはずが、
後ろに単語が続いているために、前の「ナーム」が「ナム」という風に縮まって、
これで、ナム・ケェンという発音になる、ということです。
こういった法則は、丸暗記する、というよりも、単語をたくさん覚えていく中で、
「ああ、確かにそういう法則になってるよね」
という風に、何となく気が付いてくるものなので、法則の方は特に覚えようとしなくても大丈夫です。
タイ語はとにかく発音が命なので、
ネイティブの音声を聞いて、タイ語の発音に慣れていくようにしましょう。
とりあえず今回は、
ナム・ロォーン(お湯)、ナムケェン(氷)などの単語を覚えておいてください。
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では、本日の動画は以上になります。
どうも、ご視聴ありがとうございました!!