ก๋วยเตี๋ยว クイティアオという単語をタイ文字で書くと、
上に、「プラス」のような記号が付いています。
これは、生粋のタイ語単語に使われることはあまりなく、主に、中国語系の単語に付いていることが多いです。
では、「ก๋วยเตี๋ยว クイティアオ」という単語は、一体どこから来たのか、というのが今回のテーマです。
じつは、「ก๋วยเตี๋ยว クイティアオ」は、元は外来語で、「潮州語」が語源です。
潮州というのは、あまり聞きなれない言葉だと思いますが、
潮州とは、上海に近い中国南部の地名で、タイの華僑の発祥の地でもあります。
つまり、タイの華僑には、先祖が潮州からやってきた人が多い、ということです。
そのため、現代のタイ語には、この潮州語に由来するものがけっこうたくさんあり、
今回の「ก๋วยเตี๋ยว クイティアオ」も、その1つで、元々は潮州語の単語です。
潮州では、米麺の汁そばのことを「粿条(かじょう)」と呼んでいます。
そして、「粿条(かじょう)」という漢字を、潮州語で発音すると「クイティアオ」になり、
これがつまり、現代のタイ語のクイティアオの語源である、ということです。
タイの華僑の多くは、ルーツが潮州であるため、
多くの潮州語の語彙が、タイ語に入っています。
そして、潮州語由来のタイ語単語には、
「ก๋วยเตี๋ยว クイティアオ」のように、タイ文字の上に独特の記号がついていることが多い、というわけです。
![これがタイのラーメン、 「ก๋วยเตี๋ยว クイティアオ」](https://thaigo.link/wp-content/uploads/2020/04/kuitiao2-300x169.jpg)
これがタイのラーメン、
「ก๋วยเตี๋ยว クイティアオ」
また、タイ語で机のことを「โต๊ะ トッ」というのですが、
「โต๊ะ トッ」の上にも、また独特な記号が付いてます。
なので、たぶん机のトッも、元は潮州語で、漢字の「卓」とかの潮州読みなのだろうと思います。
まとめると、、
タイの現代社会は、タイ華僑とのつながりが深く、中国語の語彙が多く輸入されています。
しかし、タイの場合、
それは中国標準語の北京語ではなく、南方の「潮州語」なのです。
今回のテーマである「クイティアオ」は、その最も代表的な例の1つである、というわけです。
潮州語については、こちらの記事でも紹介していますので、参考にしてみてください。
今回は、「クイティアオと潮州語」についてのお話しでした。
それではまた。
お知らせ
突然ですが、ここでクイズです。 この画像、何と書いてあるか、分かりますか?![somtam2](https://thaigo.link/wp-content/uploads/2018/08/somtam2.jpg)