どうもこんにちは、でんいちです。
今回は、イスや座席、座る、くつろぐなどに関するタイ語の表現をご紹介していきます。
kâo-îi ガオイーと言います。
タイ語の日常単語は、ほとんどが1音節の短い単語ばかりなので、
今回の「ガオ・イー」のように2音節もあるような単語は、「長い単語」の部類に入ります。
ただし、「ガオイー」は長い単語ではありますが、
発音じたいは、そんなに難しくありません。
前のkâo ガオと後ろのîi イー、この2つの声調は両方、第3声の落ちる音なので、
高いところからストンと落とすような感じで、kâo-îi ガオイーと発音します。
特に難しい音もないので、カタカナで、そのままガオイーと読めば、ほぼ通じます。
「ガオイー(いす)」の語呂合わせの覚え方としては、
タイ語のガオイーは日本語の「かわいい」と発音が少し似ていますので、
たとえば、サンリオのキャラクターなどが描かれたかわいらしいイスなどをイメージしながら、
かわいいイスで、かわいい⇒「ガオイー」みたいな語呂合わせで、覚える事が可能です。
ナン(座る)
では次に、動詞と組み合わせてみましょう。
「座る」はタイ語で、「nâng ナン」と言います。
ラストの音はNGなので、音を飲み込むようにして、「nâng」と発音します。
また、これも、声調は第3声の落ちる音なので、
トータルで、nâng ナンという発音になります。
意味は、座る。
なので、「椅子に座る」と言いたいときは、
nâng kâo-îi ナンガオイーと言います。
の声調は、全て3声の落ちる音なので、覚えやすいと思います。
また、イスに関しては、ガオ・イーともう一つ、
「ティー・ナン」という単語もあり、
こちらは、「座席」のようなニュアンスです。
thîi ティーは、「場所」や、「~するところ」などの意味を表し、
「ティー・ナン」で座るところ、座席という意味になります。
これは、例えば、飛行機や、映画館、あるいは、学校の教室などで、
「私の座席」「私の座る場所」のようなニュアンスを伝えたいときに、「ティーナン」という言葉を使います。
まとめると、ティー・ナンという言葉は、「座る場所」を表し、
これに対し、冒頭でご紹介した「ガオイー」という単語は、
製品や物体としての「イス」を表している、ということです。
「ティーナン(座席)」と「ガオイー(イス)」は、どちらの単語も、生活では頻出なので、
「ガオイー」
の2つは、両方覚えておきましょう。
なお、最近はタイでもソファーを置いている家庭が多いですが、
ソファーはそのまま、英語で「ソーファー」と言います。
ナンレン(座ってくつろぐ)
はい、そして、「座る」という動詞に関連して、1つ、ぜひ覚えておいてほしい熟語があります。
それは、
「nâng lên ナンレン」という熟語です。
意味は、ボケーっと座る、座ってくつろぐ、のようなニュアンスです。
タイ語の「レン」という動詞は、英語のプレイに相当し、
・楽器を演奏する
・ゲームをプレイする
…などの意味があります。
はい、そして、このレンという単語を、別の動詞の後ろにつなげると、
「目的もなくボケーっと○○する」
のようなニュアンスを表します。
例えば、タイ語で「プゥーッ」が話すという意味なので、「プゥーッ・レン」で冗談を言う、という意味になります。
また、タイ語で「ドゥーン」は歩くという意味ですが、「ドゥーン・レン」で散歩する、という意味になります。
「ドゥーン・レン(散歩する)」
この2つは、どちらも生活でよく使う熟語です。
そして、今回のテーマである「ナン(座る)」の後ろに続けて、
「ナン・レン」というと、これで、のんびり座ってくつろぐ、というニュアンスになります。
そして、なぜ、この「ナンレン(のんびり座る)」という熟語が重要かというと、
僕は、この「ナンレン」という言葉は、タイ生活を象徴する、キーワードの1つだと思うからです。
たとえば、もしも、あなたが、タイ人の友人のおうちに招かれた場合、
お家に入るとまずはじめに、
「ナンレン・ゴーン」と言われます。
「ゴーン」というのは、まず先に○○する、という意味なので、
「ナンレン・ゴーン」と言うと、
「まぁ、まずは座って、楽にしてくださいな」
のような意味になります。
要は、リラックスしてください、ということで、
「ナンレン」とはつまり、
タイの南国の開放的な環境で、家のソファーでポテチなどをつまみながら、
ニワトリや野良犬たちの声に耳を傾け、ただボケーッと座っているだけ、という、
最高にリラックスした状態です。
…と、このように、言葉にするのはたやすいですが、
現代人の多くは、ただ座っているだけ、というのがなかなかできません。
スマホを取り出して、スマホの画面を長時間眺めてみたり、
明日の仕事のことや月末のこと、あるいは過ぎ去ったことなど、
考えなくても良い未来や過去のことにばかり脳のメモリを費やしてしまって、
日常生活の中で、完全にリラックスすることが、なかなかできずにいるのです。
微笑みの国タイランドに来た時は、やはり、なるべくそうした忙しい日常からは脱却して、
あえて何もしない時間と設けることをお勧めします。
また、タイでは、全体的に、そういうリラックスしやすい雰囲気があると思います。
もちろん、タイの人も、おのおの生活の悩みを抱えながら生きてはいますが、
何も考えずにボケっとする、というスキルは、タイ人の方が日本人よりも得意なように見受けられます。
そういう生活を手に入れるためには、やはり、お金や仕事や遊びなどよりもまず、
「何もしない時間」といのが不可欠なので、
その意味では、何もせずにただボケーっと座る、「ナンレン」というタイ語は、
タイ生活の最大のキーワードの1つではないか、と思うわけです。
タイに来たら、リラックスの時間、「ナンレン」の時間を積極的に設ける、ようにしてみましょう。
はい、今回は、座る、座席、イスに座る、ボケっと座ってくつろぐ、などのタイ語表現をご紹介してきました。
では、今回の単語のタイ語音声を聞いてみましょう。
ガオイー
(イス)
nâng
ナン
(座る)
nâng kâo-îi
ナン・ガオイー
(イスに座る)
thîi-nâng
ティー・ナン
(座席)
soo-faa
ソーファー
(ソファ)
lên
レン
(遊ぶ/遊びで○○する)
phûut lên
プゥーッ・レン
(冗談を言う)
dəən lên
ドゥーン・レン
(散歩する)
nâng lên
ナン・レン
(座ってくつろぐ)
nâng lên kɔ̀ɔn
ナン・レン・ゴォーン
(らくになさってください)
今回ご紹介したフレーズは、いずれも、生活でよく使うものばかりなので、しっかり練習しておいてください。
では、本日などの動画は以上になります
どうも、ご視聴ありがとうございました!
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