タイ語で(高齢者/老人)は何と言う?~高齢化で知っておくべきタイ語フレーズ

サムネイル高齢者

はい、どうもこんにちは、でんいちです。

今回は、「高齢化社会」に関するタイ語を見ていきます。


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 ↓

僕がネット上でタイ語関連の記事を書くようになってから、もうかれこれ、10年以上になるのですが、

当時50代だった読者が60代になり、読者の年齢層も、着実に高齢化が進んできている、

と、痛烈に感じております。

そして、現在「若者」と言われている人たちも、いずれは高齢者になるわけですから、

そうなるとやはり、高齢者や高齢化社会などに関するタイ語の単語は、

知識として知っておいた方が良いと思います。

では早速、見ていきましょう。

ゲェー(老いる)

まず、「年を取る、老いている」はタイ語で「kɛ̀ɛ ゲェー」と言います。

母音は、口の大きい[ɛ]エェーの音、

声調は2声の低い音なので、「kɛ̀ɛ ゲェー」と発音します。

後ろに完了のlɛ́ɛo レェーオを置いて、「ゲェー・レェーオ」にすると、これで、

「もうすっかり年をとった」

のようなニュアンスになります。

また、動詞形容詞の前に「マイ」を置くと、否定文になりますので、

「マイ・ゲェー」で「年をとっていない/老いていない」

また、「yang ヤン」は、タイ語で「まだ」という意味なので、

「ヤン・マイ・ゲェー」で、

「まだ年老いていない」
「まだ年寄りではない」

のような意味になります。

コンゲェー(老人)

では次に、「老人・高齢者」という名詞をご紹介します。

タイ語は、後ろから前に修飾しますので、

khon kɛ̀ɛ コンゲェーで年をとった人、「老人・高齢者」という意味になります。

また、「pen ペン」は「私は〇〇です」という文で使うBe動詞的な言葉なので、

「pen khon kɛ̀ɛ ペン・コンゲェー」で、老人である、高齢者である、という意味になります。

なお、「コンゲェー」というのは話し言葉です。

普段の日常会話では、コンゲェーという言葉を知っておけば、特に問題ありませんが、

ニュースや書き言葉などでは、「高齢者」を意味する別の言い方が、あともう2つあります。

1つは、「コン・チャラー」、
そしてもう1つは、
「プゥー・スゥーン・アーユ」です。

「コン・チャラー」と
「プゥー・スゥーン・アーユ」

この2つは、意味はどちらも高齢者で、ほぼ同じようなニュアンスですが、

若干、使いどころが違います。

僕の肌感覚で言うと、コンチャラーはどちらかというと医学的な言葉で、

病院とかクリニックなどで使われます。

また、バスや電車などの優先座席で、「お年寄りに席を譲りましょう」という注意書きでは、

「コンチャラー」と書いてあります。

これに対し、「プゥー・スゥーン・アーユ」は社会学的な言葉で、

ニュースなどで、マスコミや政治家が「高齢化社会」というような文脈の時に、

「プゥー・スゥーン・アーユ」という言葉が使われる、という印象です。

「コン・チャラー」と
「プゥー・スゥーン・アーユ」

どちらも、つづりが長くて難しい言葉なので、特に暗記する必要ありませんが、

高齢者を意味するタイ語の言葉には、

「コン・チャラー」と
「プゥー・スゥーン・アーユ」。

という2通りの言い方があるらしい、という豆知識として知っておいていただければと思います。

はい、以上をまとめると、

老人というときの言い方は、

タイ語には3通りあります。

コン・ゲェー
コン・チャラー
プゥー・スゥーン・アーユ

の3つです。

このうち、一番よく使うのは「コン・ゲェー」です。

なので、日常会話では、コンゲェーだけを使っていれば、ほぼ問題はありません。

そして、コンゲェー以外の、コンチャラーとプゥースゥーンアーユの2つは、

書き言葉的な言い方なので、とりあえずは「コン・ゲェー」の言い方を覚えておきましょう。

また、「世話をする」という動詞は、タイ語で「ドゥーレェー」と言います。


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「子供の世話をする」なら、
ドゥーレェー・デック

「お年寄りの世話をする」なら、
ドゥーレェー・コンゲェー

と言います。

人は、生きていれば必ず、世話をする側になったり、される側になったりしますので、

「ドゥーレェー」という言葉も覚えておきましょう。

介護施設をタイ語で言うと…

はい、そして次に、「介護施設」という言葉を見ていきます。

先ほど、高齢者を表す言葉は、

コン・ゲェー
コン・チャラー
プゥー・スゥーン・アーユ

の3通りがある、という話をしましたが、

このため、介護施設という言い方も、3通りあります。

まず、一番簡単なのは、

「バーン・コンゲェー」という言い方です。

バーンはタイ語で「家」という意味なので、

「バーン・コンゲェー」は直訳すると、「老人の家」ですが、これで介護施設を表します。

なので、日常会話では、

介護施設のタイ語は「バーン・コンゲェー」で覚えておけばよいと思います。

そして、「介護施設」を意味する書き言葉的な言い方が、あと2つあります。

それは、

「バーンパック・コンチャラー」
「バーン・プゥースゥーンアーユ」

この2つです。

「パック」は泊まる、という意味なので、

「バーンパック・コンチャラー」

は、直訳すると、老人が泊まる家ということになります。

これまた、僕の肌感覚で申し訳ありませんが、ざっと見渡した感じでは、

「バーンパック・コンチャラー」という言い方が一般的なのかな、と思います。

タイも高齢化が進む

以前は、タイも古き良き農村社会で、

「年寄りの面倒は家の若い者が見る」という伝統があったのですが、

最近は、タイでも核家族化が進み、老人のみの世帯が急増しています。

これに伴い、バンコクなどの都市部を中心に、

介護施設が次々と新しく建設されています。

なので、介護施設(バーンパック・コンチャラー)という言葉も、

今後はタイでもどんどん認知されていくようになると思います。

高齢化社会をタイ語で言うと…

最後に、高齢化社会という言葉をご紹介します。

「社会」はタイ語でサンコムと言います。

タイ語は、後ろから前に訳すので、「サンコム」を先に言って、

「サンコム・プゥースゥーンアーユ」
これで、高齢化社会という意味になります。

昔は、「サンコム・プゥースゥーンアーユ」というタイ語は、

主に、日本の高齢化社会など、海外のニュースで聞かれる言葉だったのですが、

最近は、タイ自体も高齢化が進んでいますので、

「サンコム・プゥースゥーンアーユ」

という言葉が、タイ国内の文脈で、普通に使われるようになってきました。

なので、少し長いですが、

「サンコム・プゥースゥーンアーユ」

という言葉も、知っておくと良いと思います。

では、今回ご紹介した単語のタイ語音声を聞いてみましょう。

ゲェー  
(老いた)

ゲェー・レェーオ 
(もうすっかり老いた)

ヤン・マイゲェー 
(まだ老いていない)

コン・ゲェー
(老人・一般的)

コン・チャラー
(高齢者・医学的)

プゥー・スゥーン・アーユ
(高齢者・社会学的)

ドゥーレェー・コンゲェー
(老人の世話をする)

バーン・コンゲェー
(介護施設)

バーンパック・コンチャラー
(介護施設)

バーン・プゥースゥーンアーユ
(介護施設)

サンコム・プゥースゥーンアーユ
(高齢化社会)

さて、今回は少したくさん単語をご紹介しましたが、核となる言葉は次の3つです。

1、
コン・ゲェー

2、
コン・チャラー

3、
プゥー・スゥーン・アーユ

この3つは、いずれも、老人、お年寄り、高齢者という意味を表しています。

なので、とりあえずは、この3つの単語を覚えておくと良いと思います。



さて、望むと望まざるとに関わらず、、

今この動画を見ている皆さんも、いずれは高齢者になるわけですから、

高齢者や高齢化社会などに関する単語も、ぜひ覚えておきましょう。

では、本日の動画は以上になります。

どうもご視聴ありがとうございました!!


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