どうもこんにちは、でんいちです。
今回、受講生の方から、面白い質問をいただきました。
という質問です。
確かに、
日本語でも、「おばさん」と呼ばれることに抵抗がある、という人は多いですよね。
「女性は何歳からおばさんになるのか」
というのは、ある意味、永遠のテーマです。
今回は、
「タイ語でも日本語と同じように、お姉さんとおばさんとの境界線は、あるのか、ないのか」
というテーマについて、お話ししていきたいと思います。
まず、前提となる知識として、
タイ語には、
2人称(あなたの意味)で使われる
という、ルールがあります。
つまり、
พี่ ピー(兄・姉)という言葉を、目の前にいる年上の相手に対して使うと、
そのまま「あなた」の意味になる、ということです。
詳しくはこちら
↓↓
⇒【タイ語の「あなた」を理解する5つのポイント】
これは、タイをはじめ、ベトナムやミャンマーなど、インドシナ半島の言語に広く見られる特徴です。
そして、タイ語の「ป้า パー」という言葉も、元は、「両親の姉」という意味なのですが、
「あなた」や「おばさん」の意味でも使用されます。
…以上が、タイ語のピー(お姉さん)とパー(おばさん)の概略です。
ここで、
表題のQ&Aです。
タイ語で、目の前にいる女性を、
パー(おばさん)と呼ぶべきか、
これは、何によって決定されるのでしょうか。
ここで、まず知っておいて欲しいことは……
タイ語のピーとパーの境界は、「何歳以上・何歳以下」という絶対的なものではない、ということです。
これは、
「話者との相対的な年齢差」
によって決まります。
要は、「自分とどれくらい離れているか」ということです。
極端な例で言うと…
25歳の女性も、5歳の子供から見れば、「おばさん」です。
逆に、
45歳の女性も、43歳の男性から見れば、「お姉さん」です。
言い方を変えると、
「こちらが何歳なのかによる」
ということです。
もしも、あなたがおじさんなら、相手の見た目がおばさんでも、「同世代」ってことになります。
また、おじいさんにとっては、おばさんは「娘」になります。
逆に、あなたが20代の若者なら、相手が50歳ぐらいまでは「ピー」で良い、ということです。
なので、
「タイ語は何歳からパー(おばさん)になるのか」
この質問には、「正解」はありません。
自分との相対的な年齢差で決まりますから、境界なんて、あってないようなものなんです。
ただし、上記の「原則」とは別に、
相手が「若作りしている」というケースもあります。
特に、バンコクやパタヤなどの繁華街へ行くと、「年齢不詳」の女性たちがたくさんいます。
たとえば、こうした繁華街で、実年齢が50代でも、「ギャル」のような恰好をしているなら……
これは「明らかに若作りしている」と判断できますよね。
この場合は、たとえあなたとの年齢差が大きかったとしても、「若作り」に対して敬意を表するのがエチケットですから、
「パー(おばさん)」とは呼ばずに、「ピー(お姉さん)」と呼んだ方が賢明でしょう。
要は、「相手が呼んで欲しいであろう呼び方」ということなのですが、
これはもう、完全にケースバイケースです。
まとめると…
ってことになります。
もしも「ピー」が不適切だったら、そのときは、相手のほうから、
「いや、私はもうおばあちゃん(ヤーイ)よ」
「いや、実は私の方が年下(ノーン)なのよ」
と、訂正してくれるので、全く問題ありません。
本日は、タイ語の「ピー(お姉さん)とパー(おばさん)」のお話でした。
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