タイ語の勉強は、何から始めるのが、一番効率が良いのでしょうか。
前回に引き続き、
タイ語学習の「順序」について、お話をしていきます。
タイ語学習の最も合理的な順序
タイ語の勉強を始める際は、
「受け答えの文章」を暗唱することからスタートするのが、
最もムダがなく、合理的です。
まずは、
(どこ行くの?)
パイ・スー・コォーン・カァ
(買い物に行きます)
というような、受け答えの文章を、セットで覚えることから、勉強を始めてみましょう。
これが一番、即戦力の知識になりますから、
タイ人との会話を楽しみながら、勉強を継続していくことができます。
何事も、「楽しみながら」というのが、最も重要なポイントです。
単語を増やすのは、そのあと
単語を増やすのは、あとからでも大丈夫です。
受け答えのパターンをきちんと覚えてから、しかるのちに、余力があれば、
「〇〇へ行きます」の〇〇に入る語彙を、少しずつ、増やしていけば良いのです。
この受け答えをマスターしておけば…
あなたは少なくとも、タイ人から「どこ行くの?」と聞かれたときに、完璧に答えることができます。
そしてなおかつ、道を歩いているタイ人を捕まえて、「どこ行くの?」と、声をかけることができます。
これはまさしく、即戦力の語学知識です。
それに、この短文をマスターするだけなら、
10分もかかりません。
効率の悪い学習法
しかし、
もしもそうではなく、「単語帳や文法書を1からやる」ということをしてしまうと…
「行く」という動詞と、「どこ」という疑問詞を覚えるまで、「どこ行くの?」という文を学習することができません。
これでは、いつまでも、タイ人との会話がスタートしません。
それなら、タイ文字や細かい文法事項などは、一旦横に置いておいて、
「どこ行くの?」
「買い物に行きます」
という受け答えがきちんと言えることのほうが、はるかに有用なんです。
語彙の増やし方
そして、こうした受け答えの練習をしながら、少しずつ、語彙を増やしていきましょう。
例えば、
何のおかずを食べたの?
と聞かれて、毎日「カオパットです!」と答え続けるわけにもいきませんよね。
やはり、カオパットとは違う、別の料理名も知っておいた方が良いわけです。
そこで、毎日1つずつでも、タイ料理の名前を覚えていけば、
(何のおかずを食べたの?)
キン・パッガパオ・カァ
(ガパオライスを食べました)
(何のおかずを食べたの?)
キン・パッタイ・カァ
(パッタイを食べました)
という具合に、毎日、違う回答をすることができます。
単語帳を丸暗記しなくていい
ここで重要なのは、
「単語帳を、順に覚えていくのではない」
ということです。
上記の例で言えば、
「料理の名前」を答えたいのですから、覚えるのは、料理の名前だけで十分です。
しかし、たとえ、料理の名前しかタイ語を知らなくても…
「何を食べたか」という文を完璧に言える、というのは、かなり有用なスキルです。
この時点で、かなりタイ語会話ができているような気がしませんか?
これなら、タイ人と意思疎通もでき、例文も覚えられ、なおかつ、語彙も増えていくのですから、
一石二鳥、三鳥です。
そうして、少しずつ、受け答えの文章と、それに当てはめる単語を増やしていけば…
タイ語学習を、楽しんで継続することができます。
タイ文字の学習は、そのあとからでも、全く問題ないと思うのです。
まとめ
今回は、「タイ語の勉強は何から始めれば良いのか」というテーマについて、前後編に分けて、お話をしてきました。
タイ語で最も重要なスキルは、「受け答え」です。
単体の文章だけでは不十分ですし、疑問文だけでも不十分です。
会話においては、「疑問文と、その答え」をセットで暗唱できるスキルが最も重要で、
私は、これが、タイ語の勉強で一番初めにすべきことではないかな、と思っています。
…もちろん、
以上はあくまでも、私の体験に基づくものであって、賛否両論あるとは思いますが、
少なくとも、受け答えを暗唱しておけば、それは確実に、「タイで今すぐ使える知識」であることは、間違いないと思います。