สวัสดีครับ/ค่ะ
サワッディー・カップ
サワッディー・カァ
(こんいちは)
は、タイ語で最も有名な挨拶言葉なので、みなさんもすでにご存知かと思います。
今回は、
「おはよう」や「おやすみ」のような、
時間限定の挨拶を、ご紹介していきます。
タイ語で「おはよう」と「おやすみ」を何と言うか
สวัสดีครับ/ค่ะ
「サワッディー・カップ/カァ」
は、いつでも使える
オールマイティな挨拶なので、
基本、これだけでも生活に支障はありません。
でも、勉強がある程度進むと、
「”おはよう”や”おやすみ”などの、時間限定の挨拶も覚えておきたい」
って思いますよね。
タイ語には、
สวัสดี「サワッディー」以外の、
“おはよう”や”おやすみ”などの挨拶も、
一応あります。
アルン・サワット(おはよう)
ราตรีสวัสดิ์
ラートリー・サワット(おやすみ)
という言葉があります。
なお、語順について、
タイ語は原則後ろから前へ修飾するので、
「อรุณสวัสดิ์アルン・サワット」も、
「サワット」が先に来そうなのですが、
なぜこういう語順になるかと言うと、
アルンもラートリーも、
純正タイ語ではなく、インド語源だからです。
インド語源の語は前から後ろへ修飾する、
というルールがあるために、
アルンやラートリーのほうが先に来て、
アルン・サワット(おはよう)
ราตรีสวัสดิ์
ラートリー・サワット(おやすみ)
と、このような語順になる、
というわけです。
「おはよう」や「おやすみ」が、タイでほとんど使用されない理由
さて、私は先程、
と、書きました。
「一応ある」
というネガティブな言い方をしたのには、理由が2つあります。
もともとは翻訳用の言葉
1つめの理由は、
アルン・サワット(おはよう)
ราตรีสวัสดิ์
ラートリー・サワット(おやすみ)
これらの挨拶言葉は、
訳語用に作り出された言葉だからです。
つまり、
もともとタイの社会に
存在していなかった挨拶、
ということです。
そのため田舎へ行くと、
これらの挨拶は、
庶民レベルでほとんど使われません。
特に年配のタイ人であれば、
「อรุณสวัสดิ์アルン・サワット(おはよう)」
と言っても、
「ハァ?」
という顔をされます。
訳語用に作り出された語であるため、
外国映画の吹き替え版で使われることがほとんどで、
普段の生活では、
ほとんど使わないからです。
私も20年間のタイ生活で、
アルン・サワット(おはよう)
ราตรีสวัสดิ์
ラートリー・サワット(おやすみ)
これらを聞いたのは、数えるほどしかないです。笑
なので、
タイ語の挨拶としては、基本、
「サワッディー・カァ」
だけを覚えておけば、
OKだと思います。
そもそも「挨拶言葉を言う」という概念がない
もう1つの理由としては、
そもそもタイには
「人と会ったときに挨拶言葉を言う」
という概念がない、ということです。
ここで言う挨拶言葉というのは、
「やあ」とか「ハロー」のような、
とりあえず声かける言葉のことです。
タイには元々、
そういう「西洋的な」挨拶の習慣がありません。
あるのは、
「ご飯食べたか?」
パイナイ
「どこ行くの?」
など、会った人に疑問文を問いかける、という習慣です。
タイの一般的な社会、特に田舎へ行くと、
キンカオルヤン
「ご飯食べたか?」
パイナイ
「どこ行くの?」
これらの言葉を交わすのが主流です。
出会った人と、
「もう食べたか」
「何を食べたか」
などの会話のキャッチボールを、楽しみます。
そのため、
冒頭にご紹介した、
アルン・サワット(おはよう)
ราตรีสวัสดิ์
ラートリー・サワット(おやすみ)
など、こういった「西洋的な」フレーズは、
あまり使われない、というわけです。
どうしても挨拶をしたいときはどうすればいいか
こういう事情があるので、
基本、タイ人と朝会ったときの正しい挨拶というのは、
あってないようなものです。
なので、
アルン・サワット(おはよう)
ราตรีสวัสดิ์
ラートリー・サワット(おやすみ)
この2つは、
別に覚えなくても大丈夫です。笑
でも、日本人がタイに住む場合、、
朝一発目の挨拶、
というのがないと、
日本人としては、
どうも落ち着きませんよね。
その場合は、
タイ人相手にも、
「おはよう」と、
そのまま日本語で言う
という手もあります。
私のこれまでのデータによれば、
最初、相手は「えっ?」という顔をしますが、
大体3回目くらいで、
ちゃんと「オハヨー」と返してくれます。
実際のところ、
タイの人も、日本のアニメなどを通じて、「おはよう」「ありがとう」など挨拶を、けっこう知っています。
なので、
「日本人からオハヨーと言われたので、オハヨーと言って返してみよう」
という風に思ってくれたりします。
こうすれば、あなたの周囲だけでも、
「おはよう」のフレーズを広めることができます。
タイの人にとって「不自然な」言葉である
「アルン・サワット(おはよう)」
というフレーズを交わすくらいなら、
こちらが日本人であれば、
初めから、
「おはよう」
と言い合ったほうが、
案外、理に適っていると思いませんか?
「おやすみ」はいくつかある
いっぽう、「おやすみ」のほうは、
いくつかバリエーションがあります。
それは、
ファンディー
(良い夢を)
などの表現です。
先ほどと同様、タイ語には、「Good Night(おやすみ)」にあたる西洋的なフレーズがない代わりに、
こういった、「良い夢を」のようなフレーズがあるからです。
または
ノーン・ラップ・ファンディー
これらはいずれも、直訳すると、
「良い夢を見てください」ということですが、
これが日本で言う「おやすみ」に相当します。
「良い夢を見てください」なんて、
とてもロマンチックな挨拶だなあと思いませんか?
なので、
寝る前の挨拶としては、
(良い夢を!)
というのが、一番気軽で言いやすいフレーズかもしれません。
夜、タイの人と話すときは、ぜひ、
(良い夢を!)
というフレーズを言ってみましょう。
まとめ
今回は、タイ語の挨拶言葉として、
アルン・サワット(おはよう)
ราตรีสวัสดิ์
ラートリー・サワット(おやすみ)
の2つを、ご紹介しました。
ただし、この2つは、
特に田舎であれば、
ほとんど使用されることはありません。
なので、基本は、
いつの時間帯であっても、
สวัสดีค่ะ
「サワッディー・カァ!」
の一択で、OKです。
または、
そのまま日本語で、
「オハヨー!」
と声をかけるのもアリだと思います。
また、その他の「タイ的な」表現として、、
「ご飯食べたか?」
パイナイ
「どこ行くの?」
ファンディーナ
「良い夢を!」
…などなど、こういったフレーズを使ったほうが、
会話がぐっとネイティブっぽくなると思います。
ぜひ、参考にしてみてください。
今回は、タイ語のあいさつについてのお話でした。
それではまた。