タイ文字の『ห』​の書き方は2通り! 綺麗で書きやすいのはどっちのห?

タイ文字

「タイ文字の ห の書き方が分かりません」
「 ห の文字は、どうすれば綺麗に書けますか?」

という質問も、読者からよく寄せられるFAQの1つです。

これはおそらく、『ห』の文字は、丸が2つあるため、

どういう順番で書けば良いのか、フォントから推測しにくいから
だと思います。

そこで今回は、『ห』の文字の書き方について、お話をしていきます。

『ห』 ホー・ヒープ

まず、文字の名前ですが、

『ห』の文字には、「ホー・ヒープ」という名前が付いています。

なので、会話で、『ห』の文字について話す時は、

「ホー・ヒープってさあ、、」

「ホー・ヒープの書き方は、、」

という風に呼びます。

『ห』の書き方は、2通り

じつは、
『ห』 ホー・ヒープの書き方は、

「2通り」あります。

これも、『ห』の書き方をややこしくさせている原因の1つです。

しかも、当のタイ人も、

「別に、どっちの書き方でもいいよ」

と言っていて、タイ人の中でも、書き方が分かれます。

なので、

「2通りのうち、どっちが正しいの?」とかはあまり考えず、

各自、書きやすいほうを選んで練習するのが、理に適っていると思います。

では、『ห』の2通りの書き方を、順に見ていきましょう!

「qq型」と「qp型」

今回の記事では、2つの『ห』を区別するため、便宜上、

qq(キューキュー)型と、
qp(キューピー)型

という名前を付けることにします。

「は? qq型とqp型? 何それ?」

って感じですよね。

これは、私が勝手に作った造語です(笑)

名前の意味は、これから順を追って説明します。

1、qq(キューキュー)型

まずは、qq型。

qq型は、ちょうど「q」を2つ並べたような形のหです。

タイ文字

これはqq型

 ↑
これは、画像の書き順のとおり、

2つのqを左右に並べて書くだけなので、簡単です。

また、2つのqを、全く同じように書けば良いので、

左右のバランスが取りやすく、書いたときにキレイに見えます。

なので、キレイな字を書きたいなら、
こちらの「qq型」です。

私も、受講生に向けて、手書きの文字を見せる時は、

「qq型」で書いています。

なぜなら、「qq型」は、

ぱっと見た時に、形のバランスがとれているからです。

「qq型」は時間がかかる?

「qq型」は、2つめの(右側の)qを書く際、

斜線から丸への方向転換があり、ここでペン先を「くるっ」と反転させないといけません。

なので、

書く時間が少し多めにかかる

というデメリットがあります。

書く手間は余分にかかりますが、

そのぶん、すぐキレイに書ける、というわけです。

なので、

「タイ文字をキレイに揃えて書きたい」

という人は、こちらの「qq型」がおすすめです。

2、qp型

では、次はqp型です。

qp型は、左が「q」、右が「p」という風に、

左半分と右半分の形が微妙に違っています。

タイ文字

これはqp型

見ての通り、


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右側の「p」の部分、2つめの丸は、外側を向いています。

左右の丸の向きが「逆」になっているのが、

この「qp型」の特徴です。

「qp型」の書き方としては、

左の「q」を書いたあと、右上に上がっていって、

そのままの向きで、くるっと丸を書きます。

そして、丸を書き終えた線を、そのまま下におろして、完成です。

ペン先を反転しなくて良いぶん、

書くスピードが速いのは、こちらの「qp型」です。

「qp型」はバランスがとりづらい

ただし、、

「qp型」は、左右のバランスがとりづらいです。

qの側とpの側とで、丸の向きが違うため、

丸のサイズや線の筆圧が、
なかなか均等にならないからです。

もちろん、

慣れてくれば、qp型でもキレイに書くことは可能ですが、

ある程度、練習が必要です。

タイ語初心者の人が、qp型で形を整えてキレイに書くのは、

やはり、なかなか難しいです。

そのため、タイ文字にまだ慣れてないうちは、

「qp型」でキレイに書くことをあまり意識し過ぎない方がいいと思います。

逆に言うと、

「別にキレイでなくていいので、スピードを重視したい」

という人には、qp型が向いています。



…以上が、『ห ホー・ヒープ』の2通りの書き方、

qq(キューキュー)型と、
qp(キューピー)型です。

「千と千尋」の湯婆々

では今回、

「なぜわざわざ、qq型とqp型などという新しい名前を付けたのか」

ということについて、
少し説明をしておきます。

これは、映画『千と千尋』に出てくる、湯婆々の考え方です。

湯婆々も言っている通り、、

人は、ものごとに新しい名前を付けることで、

そのものを支配することができるからです。

映画内での湯婆々は、悪役としての立ち回りですが、

じつは、湯婆々の考え方は、

現実世界の勉強や仕事でも、
広く応用することができます。

たとえ、なんだかよく分からない、未知の出来事が起こったとしても、、

新しい名前を付けることができれば、
人はそれを理解して、支配することができます。



現に、、

これまで意味不明な形状だった『ห』の文字も、

今回、「qq型」と「qp型」という名前が付いたおかげで、

書き方を完全に理解できたと思いませんか?

湯婆々の言う「名前を付けて支配する」というのは、

意外にも、なかなか深い思考プロセスなのです。

まとめ

では最後に、qq型とqp型、

2つの『ห ホー・ヒープ』を
見比べてみましょう。

冒頭でお話しした通り、
タイ人も書き方が分かれますので、

どちらの『ห』を選んでも、自由です。

タイ文字

左がqq型で、右がqp型。
キレイさ重視なら、左。
スピード重視なら、右。

 ↑
両方の『ห ホー・ヒープ』を何度か実際に書いてみて、

あなたが書きやすい方を選んで、練習してみましょう!


今回は、『ห ホー・ヒープ』の2通りの書き方、
qq型とqp型のお話しでした。

そして、『千と千尋』は、
やっぱり名作ですよね!



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