タイで暮らしていると、「マジ凹むわ…」って言いたくなる時、ありますよね。
特に、タイの生活に慣れてくると、
「毎日ハッピー!」
…なんてことも言ってられませんから、こうした「エネルギーの低下」を表すフレーズも、覚えておく必要があります。
そこで今回は、「マジ凹むわ…」などの落ち込んだニュアンスを表す、タイ語の厳選フレーズを3つ、ご紹介していきます!
「マジ凹むわ…」落胆を表すタイ語
日本語の、「マジ凹むわ…」に、最も近いと思われる一般的なフレーズは、
ブア・レェーオ
です。
または、ただ単に
ブア
とだけ言ったり、あるいは、
ブア・ブア・ブア…ブア・レェーオ!!
と、連呼したりもします。
ニュアンスとしては、
「うゎ…最悪…マジで超凹むわ…」のような意味になります。
「ブア・レェーオ」の使い方
使い方としては…
●「給料日の翌日に、借金取りに押し掛けられて、ほぼ全て持って行かれた」
●「友人に金を貸したら、持ち逃げされた」
…等々、こうした場面に遭遇したとき、タイ人はよく「ブア・レェーオ」と言います。
「ブア・レェーオ」の原義としては、
「うんざりする・飽き飽きする」のような意味です。
ただ、実際のタイ人の使い方を見ていると…
「思い通りにいかないとき・人生がうまくいかないとき」
などに、主に「ブア・レェーオ」と言っているようです。
たとえ、あなたが「落ち込まない」性格で、「ブア・レェーオ」を使う機会がほとんどなかったとしても…
周囲のタイ人が口にする可能性は高いですので、ぜひ、覚えておきましょう。
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「ブア・レェーオ」
「残念だ」喪失感を表すタイ語
「残念である」というニュアンスを表す時は、
「スィアヂャイ」
と言います。
●買ったばかりの洗濯機が壊れた
●愛する子供が試験に落ちた
●結婚指輪を紛失してしまった
…というようなシチュエーションの時に、タイ人は「スィアヂャイ」と言います。
「スィアヂャイ」の使い方
「えっ、でも…『スィアヂャイ』って、さっきの『ブア・レェーオ』と、そんなに意味違わなくね?」
と、感じるかもしれませんが、まぁ、ほぼ似たようなもんです。笑
あえて、私個人が考えている使い分けを言うなら…
「自分の力ではどうにもならない、運命的な不幸」
に対しては、
「ブア・レェーオ」と言い、
「自分の家族や大切にしているものなどが失われた喪失感」
に対しては
「スィアヂャイ」と言う
…だいたい、そんな感じの使い分けになるかと思います。
まあでも、こういうのは、深く考えなくても、タイに住んでいるうちに、
なんとなく、ニュアンスが分かってきます。
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「スィアヂャイ」
では、次のフレーズを見てみましょう。
「悔しい」失望感を表すタイ語
「悔しさ」を強調したいときは、
「ノォーイヂャイ」
と言います。
ノォーイは「小さい」、
ヂャイは「心」で、
「ノォーイヂャイ」全体の直訳としては、「心が小さくなる」となりますので…
「喜びや楽しみによって、まるで風船のように大きく膨らんでいた心が、ふとしたきっかけで割れて、一瞬にしてしぼんでしまった」
というようなニュアンスになります。
「ノォーイヂャイ」の使い方
使う場面としては…
●お気に入りの男性にアプローチしようと思っていたのに、彼女がいることが分かった。
●一生懸命仕上げた仕事を、けなされた。
●これまで尽くしてきた相手に、裏切られた。
…等々、「ノォーイヂャイ」は、おおむね、このようなニュアンスです。
なんとなく、[風船がしぼんだ」っていう感覚が、伝わってきますよね。
要は、「期待を裏切られた」ってことです。
「せっかくやったのに…せっかく頑張ったのに…せっかく愛していたのに…」
という期待が、一瞬にしてしぼんでしまったようなときに、「ノォーイヂャイ」と言います。
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「ノォーイヂャイ」
まとめ
いかがでしたか。
今回は、日本語の「マジ凹むわ…」に相当するタイ語のフレーズとして…
(人生がうまくいっていない時)
2.スィアヂャイ
(大切な人やものを喪失した時)
3.ノォーイヂャイ
(望みや期待が失望に変わった時)
以上3つの表現を、ご紹介してきました。
最後にもう一度、今回のフレーズを、聞き流してみましょう。
●ブア・レェーオ
●スィアヂャイ
●ノォーイヂャイ
いずれも、タイ人が日常会話で非常によく口にする、頻出のフレーズばかりです。
…っていうか、意外に思われるかもしれませんが、
タイ人って、実はけっこう「ネガティブ」なんです。
ある意味では、「マイペンライ」という言葉に代表されるタイ人の「楽観主義」は…
「根がネガティブである」ということの裏返しではないのか??
…という推論も、成り立つわけです。
これについては、
【微笑みの国って本当?実はネガティブなタイ人の性格】
の記事も、ぜひ参考になさってみてください。
このため、今回ご紹介したネガティブな表現は…
たとえ、あなたが使うことは無かったとしても、タイ人との会話では、けっこう頻繁に耳にしますので、ぜひ、覚えておくようにしましょう!