タイ語1日1単語(トォーン/ทอง) 意味:金(きん),ゴールド

タイ語 タイ文字

どうもこんにちは、でんいちです。

今回は、「金・ゴールド」の話をしていきます。

ゴールドはタイ語で、
thɔɔŋ トォーンと言います。

トォーン(金)はタイ人社会を語る上で欠かすことのできないキーワードです。

動画はこちら

タイのスーパーやデパートなどへ行くと、

必ずと言っていいほど、建物の中にトォーンを売る店があります。

タイ人は、少しでもお金が入ると、トォーンを買おうとします。

タイ人の多くは、この理由を、次のように話します。

「トォーンは値崩れしないから、トォーンを買うのは、貯金のようなものだ」

「将来値上がりしたときに売れば良いのだから、これは、いわば投資なんだ」

と。

しかし、これはあくまでも表向きの理由です。

少なくとも一般庶民にとって、トォーンを買うことが投資だと言えるのかどうかは、

クエスチョンマークです。

なぜなら、

トォーンを現金に換えるときに、手数料がかかるので、

もしも買った時と売った時の相場が同じであった場合、手数料のぶんだけ損をするからです。

それに、投資というものは、余ったお金でするものですから、

毎月の支払でカツカツになっているタイの一般庶民にとっては、

今月買ったトォーンを来週質屋に持って行ってしまう、なんていうのはザラなんです。

なので、投資に適しているとは言い難く、多くのタイ人にとっては投資目的というのはやはりただの言い訳で、

純粋に金が好きで、金を身につけたいという願望が強いのだろうと思います。

トォーンを買う時の単位は、お金と同じ「バーツ」という単位を使います。

15.2グラムの金を、1バーツと呼びます。

なので、たとえば「トォーン・ヌン・バーツ」なら、

「ゴールドが15.2グラム」ということになります。

令和の始めごろのレートで、だいたい、トォーン1バーツで、価格が2万バーツぐらいです。

トォーンの重さとお金の単位が同じなのはややこしいと感じるかもしれませんが、

トォーン1バーツが現金2万バーツと等価なので、ゼロの数がまるで違います。

なので、ここまでゼロの数が違うと、さすがに、混同することはないと思います。

タイ人が「トォーン1バーツ買ってきたよー」ということはつまり、2万バーツの買い物をしてきたよー

ということを意味します。

Gold2

では、トォーンの発音や熟語についても見ていきましょう。

トォーンは、発音記号ではこのように書きます。

thɔɔŋ トォーン

頭の子音は、息を出すthの音で、ト
母音は口の大きいオの音で、
最後はngの音です。
上に声調記号がついていませんので、
1声の平らな音。

トータルで、トォーンと発音します。
意味は、金、ゴールド。



トォーンに関する
タイ語のフレーズとしては、

thɔɔŋ トォーン

thɔɔŋ nɯ̀ŋ bàat トォーン・ヌン・バーッ
(ゴールド1バーツ=15.2g)

hâaŋ thɔɔŋ ハン・トォーン
(ゴールドを売るお店)

sɯ́ɯ thɔɔŋ スー・トォーン
(ゴールドを買う)

…などがあります。

まず、ゴールド1バーツ、と言いたいときは、

トォーン・ヌン・バーッ

と言います。

トォーン・ヌン・バーッ
は、だいたい15g程度のゴールドを指します。

「金のお店」は、
ハン・トォーン

「金を買う」なら、
スー・トォーン

と、言います。

「スー」は買う、という動詞です。


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タイ人はトォーン(ゴールド)が大好きなので、

もしもあなたがタイに移住して、タイ人社会で暮らすようになると、トォーンの知識は必須になります。



「また○○したの?」はタイ語で「イーク・レェーオ・ロォ?」と言いますので、

「また金を買ったの?」と言いたいときは、

「スー・トォーン・イーク・レェーオ・ロォ?」
と言います。

この「スー・トォーン・イーク・レェーオ・ロォ?」
というセリフはつまり、

「つい先月も金を買ったばかりなのに、また買ったのかよ!??」

というニュアンスを表します。

まあ、タイの人はそれぐらい金が好きで、この辺は、日本人とタイ人のかなり大きな違いではないかな、と思います。

僕はどうしても、

「金がいくらあっても食料がなかったら飢え死にするんだから、まずは明日の食事の心配をした方が良い」

と考えるタイプなので、金を積極的に買おうという気にはならないんですが、

周りのタイ人を見てると、たとえローンの支払いや家賃の支払いが滞って、借金まみれであったとしても、

それでもトォーンを買って身につけたい、と考える人がやはり多いように思います。

タイの人にとっては、トォーンというのは、投資先でもあり、身につけて自分のランクを上げるための物でもあり、富の象徴でもあるという、

なかなか複雑な背景がある、というわけです。

タイ語 タイ文字

あと、トォーンに関連して、もう1つ、こんなエピソードがあります。

数年前、タイミャンマー国境のカレン族の難民キャンプの様子が日本で放送されたときにですね、

その難民の中に、金の首飾りを付けている女の人がいたんですね。

その時、日本のSNSで、次のような書き込みがなされて、炎上したことがありました。

「難民キャンプで、外国から支援を受けているのに、金のネックレスを身につけるなどけしからん」

という書き込みです。

たぶん、大方の日本人は、そのように考えると思うんですが、

今回お話ししているように、タイをはじめ東南アジア諸国の人にとって、

トォーンというのはお金とか家具とか、資産そのもの、という発想なので、

難民の人が金を身につけていたからと言って、一概に贅沢とは言えない、という現状があるわけです。

ひょっとしたら、そのTVに写っていたカレン族の女性にとっては、

そのゴールドのネックレスは、なけなしの全財産だったかもしれないわけですから、

そうなるとやはり、ゴールドは、「財布がわり」みたいな認識なんだと思います。

ゴールドを身につけている画像だけを切り取って、

「難民キャンプでゴールドを身につけているなんて、贅沢だ、けしからん」とは言えないわけです。

Gold



では、最後にもう一度、今回ご紹介したトォーンに関するタイ語音声を復習しましょう。

ゴールド1バーツ、
トォーン・ヌン・バーッ

金行
ハン・トォーン

金を買う
スー・トォーン

はい、今回は、タイにおける「トォーン(ゴールド)」というものについて、お話ししました。

タイは、ある一定以上の規模の町へ行くと、「必ず金行がある」といっても過言ではありません。

「トォーン(ゴールド)」は、タイ人お密接に関わっているものなので、

「トォーンというタイ語は、ぜひ覚えておきましょう。



では、本日の動画は以上になります。

どうも、ご視聴ありがとうございました!!



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