タイ文字のดとคは、
非常によく似ています。
この2文字を、
「いかにして区別するか」
というのが今回のテーマです。
ดとคの違い
ดとคの違いをざっくり説明すると、
以下のようになります。
ด [d]
まず、タイ文字の ด [d]。
これは、筆順で言うと、
「時計回りが2周」なので、
非常に簡単です。
要は、2重丸をくるくるっと書けば、
ด [d]になります。
ナチュラルで、ぽっちゃりした形をしています。
書く時も2重丸だけなので、
圧倒的に書きやすいのは、ด [d]のほうです。
ค [kh]
これに対し ค [kh]。
書き方が難しいのは、
ค [kh]の方です。
こちらはまず、始点の丸を「反時計」で書き始めます。
この時点で、すでに不自然な形状です。
(じつは、タイ文字の丸は、ほとんどが時計回りです)
そして、反時計の後、Uターンしてからの、時計回りです。
つまり、「丸が2周」なのは、ค [kh]も同様なんですが、
ค [kh]の場合は、最初の反時計の軌道を、
もう一度時計回りに「くるん」と戻すようなイメージです。
いわば、ペン先での「燕返し」です。
佐々木小次郎の燕返し
「燕返し」とは、江戸時代、、
日本一の剣豪である宮本武蔵と戦って敗れた、佐々木小次郎の必殺技の名前です。
いちど刀を振りぬいたあと、その軌道を戻して再び敵に切りつけることから、「燕返し」と呼ばれました。
その刀の軌道と、タイ文字のค [kh]の軌道とがそっくりなので、
ค [kh]の筆順も、「燕返し」と名付けてみました。
こうすると、ค [kh]の形状をイメージがしやすいと思います。
「反時計のあと、時計回り」というこうした軌道から、
ค [kh]は、ด [d]に比べると、どこか人工的で、スタイリッシュな形をしています。
また、書く時にUターンをするため、
左下のカドが鋭くとがっていて、余白が少なめです。
『タイ語たん』のツイートから
実際の文字の形状については、
次のツイートの画像を参考にしてみてください。
↓↓
タイ文字の ด [d]は、
時計回りが2周なので、ナチュラルでぽっちゃりした形をしています。
書きやすいのも、こっちこれに対し ค [kh]は、
反時計の後、Uターンしてからの時計回りなので、いわばペン先で燕返し。
ด [d]に比べると、人工的でスタイリッシュな形をしています#タイ文字講座 pic.twitter.com/AnBz6pHGVx— タイ語たん🇹🇭 (@thaigolink) December 22, 2019
ブロック体のタイ文字を見分けるには…
さて、以上は、「文字に丸があるとき」の見分け方です。
丸があれば、丸からの軌道を追えば良いので、判別はそこまで難しくはありません。
問題は、「ブロック体」です。
ブロック体とは、こういう丸のない書体のことを言います。
↓↓
丸がないタイ文字の判読は難しさは、まさにケタ違いです。
551の豚まん的に言うと、
あるときぃ~⤴
ないときぃ~⤵
…みたいな感じです。
(関西ローカル?)
「始点の位置」で見分ける
丸がない状態でดとคを見分けるのは、けっこう至難の業なのですが、
最も分かりやすい見分け方は、「始点の位置」です。
ด [d]の形状は、シンプルな円に近いので、
ブロック体でも、ほぼまん丸い円の形をしています。
いっぽう、
ค [kh]は、左下での「Uターン」があるので、書き出しの位置が、比較的上の方にあります。
文字表で見ると、こんな感じです。
↓↓
まとめると、ブロック体でのด [d]とค [kh]の見分け方は……
↓
始点は下のほう。
形状は、比較的まん丸に近い
ค [kh]
↓
始点は左上のほう。
形状は、どちらかというと縦長。
…という感じになります。
ด [d]とค [kh]の見分け方、
ぜひ参考にしてみてください。
……さて、
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