「タイ語には単語ごとに声調がある。」
と、よく言われますが、これは、厳密に言うと正確ではありません。
正しくは、
つまり、
1音節=1声調
ということです。
1音節=1声調
そして、
冒頭にご紹介した命題、
「タイ語には単語ごとに声調がある。」
これも、ある程度までは正しいと言えます。
なぜなら、タイ語の日常語彙は、
ほとんどが「1音節」の短い単語ばかりだからです。
たとえば、
カーオ ご飯
キン 食べる
パイ 行く
…等々、
これらはすべて、音のまとまりが1つだけ、
つまり「1音節」だけの単語です。
1音節なので、声調も1つです。
この場合は、
1単語=1音節=1声調
と、なります。
長い単語もある
しかし、
タイ語の単語のなかには、たまに、「2音節、3音節」の長いものがあります。
こうなると、
「1単語=1音節=1声調」とは限らない、ということになります。
2音節なら、声調は2つです。
2音節の単語
私たちが使う単語で、最も重要な2音節語といえば、
「日本」の「イープン」です。
これは、「イー」と「プン」で、2音節です。
そして、声調は、「音節ごと」につきますから、
「イー」と「プン」、
それぞれに声調があります。
前半は落ちる音、
後半を低い音で読んで、
「イー\プン_」と、発音します。
この場合は「1単語」ではありますが、「2音節」なので「2声調」です。
つまり、
「イープン」は2音節の単語であるため、「声調も2つある」ということです。
3音節の単語
また、3音節の単語もあります。
例えば、タイ語で「学生・大学生」のことを、
「ナック・スック・サー」
といいますが、これは、3音節です。
3音節なので、声調も、3つあります。
「ナック」が高く上がる音、
「スック」が低い音、
「サー」が尻上がるの音で、
と、発音します。
タイ語の日常語はほとんど1音節
「こんなにも長い単語で、しかも声調まであって、とても覚えられない!!」
と、初めのうちは感じるかもしれません。
しかし、タイ語の日常語は、ほとんどが1音節の短い単語です。
「2音節、3音節」の長い単語は、日常語の中ではごくわずかです。
なので、こういう長い単語を学習したときは、その都度、丸暗記してしまいましょう。
続けるともっと長くなる
ちなみに、
「日本の学生」と言いたいときは、
「ナック/・スック_・サーv・イー\プン_」
と、言います。
この語句は、5音節もあって、しかも声調はすべてバラバラです。
覚えるのはなかなか大変ですが、
こういう語句を暗唱しておくと、声調のパターンを知る練習になります。
何度も聞いて、発音練習をしておきましょう。
↓音声はこちらから
「ナック/・スック_・サーv・イー\プン_」
まとめ
今回の内容をまとめると、
●タイ語の日常語は、1音節のものが圧倒的に多い
●しかし、2音節以上の長い単語もある。
●そのため、1単語1声調とは限らない
●2音節なら、声調は2つ。
3音節なら、声調は3つ。
…と、なります。
今回は、「1音節1声調」のお話でした。