タイ語は単語1つに声調1つ?声調のシステムについて

質問01

「タイ語には単語ごとに声調がある。」

と、よく言われますが、これは、厳密に言うと正確ではありません。

正しくは、

「タイ語には、音節ごとに声調がある。」

つまり、

1音節=1声調
ということです。

1音節=1声調

そして、

冒頭にご紹介した命題、
「タイ語には単語ごとに声調がある。」

これも、ある程度までは正しいと言えます。

なぜなら、タイ語の日常語彙は、

ほとんどが「1音節」の短い単語ばかりだからです。

たとえば、

ナーム 水
カーオ ご飯
キン 食べる
パイ 行く

…等々、

これらはすべて、音のまとまりが1つだけ、

つまり「1音節」だけの単語です。

1音節なので、声調も1つです。

この場合は、

1単語=1音節=1声調

と、なります。

長い単語もある

しかし、

タイ語の単語のなかには、たまに、「2音節、3音節」の長いものがあります。

こうなると、

「1単語=1音節=1声調」とは限らない、ということになります。

2音節なら、声調は2つです。

2音節の単語

私たちが使う単語で、最も重要な2音節語といえば、

「日本」の「イープン」です。

これは、「イー」と「プン」で、2音節です。

そして、声調は、「音節ごと」につきますから、

「イー」と「プン」、
それぞれに声調があります。

前半は落ちる音、
後半を低い音で読んで、

「イー\プン_」と、発音します。

この場合は「1単語」ではありますが、「2音節」なので「2声調」です。

つまり、

「イープン」は2音節の単語であるため、「声調も2つある」ということです。

3音節の単語

また、3音節の単語もあります。

例えば、タイ語で「学生・大学生」のことを、

「ナック・スック・サー」

といいますが、これは、3音節です。

3音節なので、声調も、3つあります。

「ナック」が高く上がる音、
「スック」が低い音、
「サー」が尻上がるの音で、

「ナック/・スック_・サーv」

と、発音します。

タイ語の日常語はほとんど1音節

「こんなにも長い単語で、しかも声調まであって、とても覚えられない!!」

と、初めのうちは感じるかもしれません。

しかし、タイ語の日常語は、ほとんどが1音節の短い単語です。

「2音節、3音節」の長い単語は、日常語の中ではごくわずかです。

なので、こういう長い単語を学習したときは、その都度、丸暗記してしまいましょう。

続けるともっと長くなる

ちなみに、
「日本の学生」と言いたいときは、

「ナック/・スック_・サーv・イー\プン_」

と、言います。

この語句は、5音節もあって、しかも声調はすべてバラバラです。

覚えるのはなかなか大変ですが、

こういう語句を暗唱しておくと、声調のパターンを知る練習になります。

何度も聞いて、発音練習をしておきましょう。

↓音声はこちらから
「ナック/・スック_・サーv・イー\プン_」

まとめ

今回の内容をまとめると、

●タイ語は、1音節1声調

●タイ語の日常語は、1音節のものが圧倒的に多い

●しかし、2音節以上の長い単語もある。

●そのため、1単語1声調とは限らない

●2音節なら、声調は2つ。
3音節なら、声調は3つ。

…と、なります。

今回は、「1音節1声調」のお話でした。



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