タイ語の勉強は何から始めるべき?タイ文字は必要?最も効果的なタイ語学習法とは

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「タイ語を勉強してみたいけれど、何から勉強を始めればよいのか、分からない」

…これは、タイ語学習者の人たちから寄せられる、最も多い質問の1つです。

そこで今回は、「タイ語の勉強は、何から始めるのが、最も理に適っているのか」というテーマについて、お話をしていきます。

初めはタイ文字から?

タイ語の勉強を始めた人が、途中で挫折してしまうケースとしては…

「タイ文字を覚え始めてみたものの、覚えきれずに、途中で挫折する」

というパターンが、圧倒的に多いです。

ひょっとしたら、これを読んでいるあなたも…

「今、タイ文字の練習が、10文字目ぐらいで止まっている」

という状態ではないでしょうか。

勉強が続かない

もちろん、はじめにタイ文字を覚えて、その後、単語、文法…という風に、

いわゆる教科書通りの順序で、勉強を継続していけるタイプの人もいます。

でも、そういう人は、むしろ「少数派」です。

私の感覚では、勉強開始の段階で、タイ文字を全て覚えられる人というのは…

おそらく、100人に1人もいないのではないかと思います。

記憶が定着しない

理由は至ってシンプルで、

「文字を順番に覚えようとしても、前日の記憶と、今日の記憶が結びつかないから」
です。

例えば、タイ文字の勉強をスタートして、

初日に、タイ文字の1文字目の子音である、「ก ゴォー・ガイ」を覚えたとします。

そして、2日め、2文字目の「ข コォー・カイ」を覚えるにあたり…

前日に覚えた「ก」と、今日覚える「ข」とは、まったく何の関係もありませんよね。

これでは、3日4日は続けられても、そのうち、記憶が維持できなくなってきます。

仮に、1日1文字ずつ覚えていけば、10日で10文字です。

でも、11日目の勉強で、「これまでの10日間の知識が役に立つか」というと、

全く、関係性はありません。

そのため、11日目、12日目、と進んでも、過去の記憶がフラッシュバックすることはなく…

・初めに覚えた文字を忘れてしまった

・10個中、半分も記憶に残っていない

・途中で、勉強に飽きてしまった

という事態になってしまうわけです。

記憶を関連付ける

タイ語に限らず、あらゆる勉強で最も大切なのは、

「過去の記憶を思い出すこと」
です。

しかし、「過去の記憶」を意識せずに、機械的な暗記作業をしてしまうと…

「今日は記憶」と「昨日の記憶」とがつながりません。

こうなると、なかなか記憶が定着せず、途中で挫折してしまう…というわけです。

あなたも、ここまでお読みになって、

「あー、確かに」

と、思い当たるフシがあるのではないでしょうか。

機械的な暗記は難しい

これは、「文法の暗記」も同様です。

文法事項や例文を、毎日機械的に暗記しようとしても…

そのプロセスの中で、「過去の暗記項目を思い出す」という作業がない以上、

やはり、記憶は定着しにくいんです。

ですので、逆に言えば、タイ語の勉強を始める時は…

「どうすれば、記憶が定着しやすく、飽きずに継続できるか」

という点を、最も重視する必要があります。

関心のあることから始めよう

私がオススメしているタイ語の勉強方法は、「たった1つ」です。

それは…

「普段自分が使う単語を、集中的に覚えていく」

というやり方です。

ガパオライスに関連するタイ語

例えば、タイ料理の「ガパオライス」が好きなら…

ガパオライスのタイ語名「ผัดกะเพราパッ・ガパオ」を、覚えてみる。

そして、「ผัดกะเพราパッ・ガパオ」を覚えたら、

それに付随する項目を、集中して覚えていくようにします。

「ご飯にかける」と言ってみたり、
「目玉焼きをのせる」と言ってみたり、


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…などです。

「ご飯」は「カーオ」と言いますから、「ガパオ with ライス」の場合は、

「ผัดกะเพราราดข้าว
パッ・ガパオ・ラーッ・カーオ」

と言ったり、あるいは単に、

「ข้าวผัดกะเพรา
カーオ・パッ・ガパオ」

と、いいます。

また、目玉焼きは、「ไข่ดาวカイダーオ」ですから、これを覚えておけば、

「目玉焼きをつける」という注文も可能になります。

また、食事の際に、ナンプラー(魚醤)を毎回使うなら、

「น้ำปลาナンプラー」の正しいつづりや発音を、身に付けてみるのもいいでしょう。

特定の場面ですぐに使える

上記にご紹介したフレーズは、すべて…

「タイの屋台で、ガパオライスを注文するときに使う表現」

に、特化されています。

これらを覚えておけば、少なくとも、

「タイで、ガパオライスを食べるときには、確実に使う」

という、即戦力の知識となります。

そして、その上で、次に「カオマンガイ(海南鶏飯)」を覚えてみたり…

あるいは、アイスコーヒーを頼みたいなら、「カフェーイェン(アイスコーヒー)」を覚えてみたり…

という風にしていけば、記憶に無駄がありません。

継続は力なり

この方法なら、一度覚えた内容を何度でも思い出して、復習することができますから、

記憶も、定着しやすくなります。

これが、最も無駄のない、理に適った勉強方法です。

昔から、「継続は力なり」と言われますよね。

これは、まさにその通りなんですが、「継続は力なり」を逆に考えると…

「継続さえできれば、他のことは二の次でいい」

ってことになります。

要は、自分が一番続けやすいことをやるのが、一番理に適っている…ってことです。

文法は気にしない

また、この時、細かい文法事項は、気にする必要ありません。

幸いタイ語は、

「難しい文法事項がほとんどない」

という、素晴らしい特性があります。

そのため、とりあえずフレーズだけを覚えておいて…

文法はその「ついで」に、参考程度に知っておく、

というぐらいのスタンスで、ちょうど良いです。

確実に、1つずつ増やしていく

また、「自分が使う言葉だけを覚えていく」という勉強方法の、最大のメリットは…

確実に自分が上達していることを、自覚できる、

という点です。

仮に、
「タイ文字を1日10個覚えるっ!」

と、決意してみたところで、記憶が定着しないと、

「10個覚えたうち、9個を忘れる」

…なんてことになりがちです。

こうなると、勉強していても、肝心の知識量は増えていきません。

それなら、たとえ1日1項目であっても、自分の興味のある言葉を、確実に覚えることができるなら…

これを継続していくことで、毎日少しずつ、上達していることになります。

ですので、

・自分の関心があることを、何か1つ、タイ語で言えるようにする

・1つ覚えたら、それに関係することを、もう1つ覚えていく

というやり方が、タイ語の学習スタートの段階では、最も効果的なんです。

まとめ

いかがでしたか。

タイ語に限らず、勉強で最も重要なことは、

1.
興味があることを、重点的に覚える

2.
今日の記憶を、昨日の記憶と関連付けて覚える

…この2点です。

このようにして得た知識は定着しやすく、また、2日前、3日前の知識が、常にアップデートされるため、

確実に、上達していきます。

ですので、もしも、「タイで、行きつけの店に毎週行っている」というような場合は…

「そのお店で使うタイ語から、マスターする」

という風にしてみては、いかがでしょうか。


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