「タイに10年住んでいるけれど、タイ語は話せません」
という日本人に、出会ったことはないでしょうか。
タイという国は非常に住みやすいため、
タイ在住歴5年以上、
10年以上という人がゴロゴロいます。
彼らは、10年以上住んでいるからタイ語がペラペラか、というと、必ずしもそうではありません。
むしろ私の見る限り、
その割合は非常に少なく、
10年タイに住んでいてもタイ語はあまり得意ではない、
という人の方が、圧倒的に多い印象です。
今回は、
「なぜそうなってしまうのか」
ということについて、
お話をしていきます。
タイ語を習得できるかどうかは、
学習開始最初の1年で決まる
「タイ語を習得できるかどうかは
最初の1年で決まる」
と言っても、過言ではありません。
タイ語に限らず、
すべての学習というのは、
最初の1年目でその後の上達具合が決定します。
つまり、
タイに10年住んでいるのにタイ語を話せない人
というのは、
1年目に気合を入れてタイ語を勉強をしなかったために、
タイ語のレベルが初級の段階でストップしてしまい、
2年目3年目もその延長で、
結局上達せずに、10年目を迎えてしまった、
ということです。
年季と上達度とは必ずしも一致しない
では反対に、
タイ在住歴10年で、
タイ語がペラペラ、
というケースを考えてみましょう。
この人は、
10年いるから話せる
のではありません。
おそらくこの人は、
何年も前、
最初の1年目あるいは2年目ぐらいで、
すでにある一定のレベルに達していたはずです。
仮にこのレベルを、
中級者レベル
とよんでおきます。
中級者レベルに達した後は、
着実にタイ語能力が伸びていきます。
つまりこの人は、
3年目は3年目のレベル、
4年目は4年目のレベル、
というように、
タイ語が上達し続けて、10年目の今に至っている
ということです。
「本格的に勉強しよう」と決めた瞬間がスタート
ひょっとしたらこれを読んでいるあなたは、
「もう在タイ10年目やけど、
全然タイ語が上達せぇへんわ~」
という状態かもしれません。
だからといって、
気に病む必要はありません。
「本格的に勉強を始めよう」
と、決意した瞬間がスタート地点ですから、
タイ語学習歴はそこから起算すればいいです。
つまり、
仮にあなたがタイ在住歴が
10年目であったとしても、
今回の記事を読んで、
「よし、今日から本格的に
タイ語を勉強していこう!」
と決意したならば、
あなたのタイ語歴は
1年目だということです。
「タイ在住歴は10年目ですけど、
タイ語学習歴は1年目です」
と言って自己紹介するのって、
結構カッコよくないですか? 笑
少なくとも、
「10年も住んでいるのに全然話せないんですね」
と、先に突っ込まれることに比べたら、
よっぽどカッコイイと思います。
一年目で、基礎を完全に身に付けてしまう
話を元に戻しましょう。
最初の1年目が、
最も重要です。
この時に、
- タイ語の発音、
- 基本的な文法、
- 文型、
- 日常会話で必要な単語、
これらをあらかた、
マスターしてしまうことが必要です。
これさえマスターできれば、
2年目3年目は、
新しい知識を補充していくだけで、
どんどんタイ語が上達していきます。
ですので、
私がこのサイトの第1章でご紹介している、
諸々の勉強法を、
まずは1年間、継続してみてください。
具体的な勉強法については、
こちらの記事でもご紹介していますが、
- 文型1つに対し、
単語を最低5個暗記、
余裕があれば10個。
そして、
- これらの読み書きと発音を練習し、
何も見ずに暗唱できたらとりあえず合格、
書ければなお良し。
ざっくり言うと、
これだけです。
これを1日のノルマにして300日間持続できれば、
単純に計算して、少なくとも、
1000語以上のタイ語単語をマスターできるわけですから、
1年後にはもう立派なタイ語中級者です。
そしてそのあとは、
2年目も3年目も歩みを止めずに、
日々の勉強を継続していけば、
必ず、上級者の域に達することができますよ!
まとめ
いかがでしょうか。
今回は、
「タイに10年以上住んでいる人が、
タイ語をほとんど話せない最大の理由とは」
と題し、
学習開始最初の1年がいかに重要であるか、
ということについてお話をしてきました。
今回の内容を一言で言えば、
「中級レベルに達しさえすれば、
習得できたも同然」
ということです。
1年という時間設定には、
もちろん個人差がありますから、
中級レベルに10ヶ月で達する人もいるでしょうし、
1年半かかる人もいます。
しかし、1度中級に達してしまえば、
その後は時間に比例して上達し、
上級レベルには確実に至ることができます。
反対に、
中級レベルに達することをやめてしまった人は、
その後5年も10年も、
初級の段階で留まってしまう、
ということです。
ですので、
最低1年間は本腰を入れて勉強し、
まずは、中級レベルを目指しましょう。
時間はいくらかかっても構いません。
「まずは1年間、
何があっても勉強を続けること」
これを目標に設定し、
日々の勉強を頑張って、
継続していってくださいね!
それではまた。
●物事を習得するためには、
とにかく初級をマスターすること。●中級になりさえすれば、
その後は年季に比例して上達していく。